バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

世界との邂逅、神との再邂逅 ダブモン!!29話/15

世界との邂逅、神との再邂逅 ダブモン!!29話15
 
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 15
 
 「なんですって!?」
 「なに!?」
 二人は驚き目を見開きイーグッドを見る
 「私達の力があれば、あの石化の膜の中に入ることが出来る」
 「それは」
 「本当か!?」
 な・・・?
 中に入りさえできればどうにかできる手立てがあるかも?!
 「ただし、私達は大きく力を使うので中に入れば手を貸せない」
 「さらに言うなら、突入できるのは私達を除いて12名のみ」
 今度はトリプティオが近づいて話す、
 さらにバサラマンダ
 「できうるならダブモンとのコンビが望ましい、ダブモンと他種族で組めば大きな力が望める」
 「さて、誰が行くかな?」
 最後にダイブシークが近づいて話す
 ・・・誰が行くか・・・か・・・
 「カンテーラ?」
 「わかってる」
 「行こう」
 後ろにいた兎白の声を聞き振り返ると、
 顔に力込めた決意の顔をしていた、
 「相棒が行くなら私も行くわ」
 兎白のそばで浮くフリィジアも
 「待って!僕も行く!!
 鼓動も戻ってきて言う
 「元は僕達のせいかもしれないんだもん!」
 「だな、ここで行かなきゃ男が廃るぜ!」
 イグリードも
 「行きましょう」
 四葉まで・・・
 「なんていうか、女神が呼んでる気がするの」
 女神が・・・か・・・
 「もちろん、私も行きますですよ!」
 そのそばのウィルピーも・・・
 俺は決意を胸に込め、踵を返しフレェトとアグニスに近づき立ち止まる
 「俺達が行く」
 フレェトとアグニスが俺達に振り返り見据える
 「いいんですか?」
 「本当に死ぬかもしれんぞ?」
 「ああ!これは俺達の責任かもしれないんだしな」
 決意を込めて言葉を発す
 「だな」「ああ」「ええ」「うん」「だな」「まったくね」「です」
 カンテーラ以下、後ろにいた皆も言う、兎白、フリィジア、鼓動、イグリード、四葉、ウィルピー・・・
 「わかった、残りは俺とこいつが行く」
 と、俺達を見据えていたアグニスのそばにネクロスが影から立体化するかのように表れる
 「だが、残り一組は」
 「僕が行きますよ、ね、イシャガメ」
 と、フレェトが端の方で休んでいた老が目のダブモンに声をかける
 そのダブモン、イシャガメは目を見開き、左手のヒレで自身を指し
 「は!?わしぃ!?」
 さらに首を左右に勢い良く振り
 「いやいやいやいや、精霊種や幽霊種とか伝説のダブモン様とかと一緒に女神様に戦争を起こすなんていやいやいや、わしなんて普通の老ダブモンが手出しできる領域じゃなぃ」
 「行きますよー」
 フレェトが近づき首根っこ辺りの根っこを持って引きずって来た・・・
 「待ってくれ」
 と、ハヤトがこっちに来る、不安そうに目じりを下げた焦燥しきった顔で
 「子供達だけで何が起こるかわからない戦線に行くのか!?誰か1人だけでも大人と」
 「大丈夫だって」
 俺は思いきりの笑顔を向ける
 「無理そうなら戻ってくるし、カンテーラたちもいる、カードバトルなら女神にも魔王にも勝ってる、だから大丈夫、ま、俺達が帰ってこれなかったらその時は何か考えといてくれ」
 「どの道、ここにいてもじり貧だ、それに、あんた、相棒のダブモンいないだろ?これには相棒のダブモンが必要だ、大丈夫、きっちり全員案内しきってやるさ」
 カンテーラも俺に続き、
 「それは・・・」
 ハヤトが泣きそうな心配顔で言葉が詰まり俺達を見る、けど・・・
 俺はみんなの方を向き
 「行くぞ」
 皆に放った俺の言葉にそれぞれが伝説のダブモンに乗り、空へと飛び出す!!
 
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