バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話/12

足踏み入れし暗い街で・・・ ダブモン!!21話12
 
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12
 
 「大丈夫!兎白!」
 「鼓動、大丈夫か!?」
 目前のうち二人が、右と左にまで降りてきたパートナーのダブモンと話している・・・
 「大丈夫」
 自信ありげに返す兎白
 「僕も大丈夫だけど・・・これからどうするの?」
 心配顔、少し眉を顰めた心配顔で返す鼓動
 「あっちから出られそうだ・・・」
 先頭のカンテーラが生気の無い声を発し右手を正面の方に向けている・・・
 ううん、それにしても・・・
 私は右にいるウィルピーの方に顔を向け
 「ウィルピー?上に引き上げられない?」
 ウィルピーは目じりを下げた明らかな困り顔で
 「カンテーラさんもいればどうにかなったかもしれないですが・・・」
 「う~ん、どうにも無理っぽいわ・・・」
 私達の会話を聞いていたのかフリィジアがいつの間にかこちらを見ていた、ウィルピーと同じような表情で
 「致し方ない、先へと進もう、うりゃ!!」
 ゴウ!
 イグリード、フリィジア同様にいつの間にか私達の方を向いていたイグリードから辺りに一瞬炎がほとばしったと思ったら、嫌なにおいが焼け焦げた匂いに変わり、消える・・・
 「さらに・・・ちょっと!水から離れて!!」
 フリィジアに言われ、私達は慌てて脇の通路の端まで移動
 「てやぁ!!」
 フリィジアが槍を振るうと、通路の嫌なぬめぬめなんかも完全凍結する!
 「これですすみやすくなったでしょう!」
 フリィジアの得意げな、両口端を上げた得意げな表情、
 「さ、行こうぜ!」
 こちらはイグリードの熱みを含んだ力の入った不敵な笑顔、
 ・・・こうして、私達はイグリードとフリィジア、その相棒たちが先陣を切る中で先へと進んでいく・・・
 
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