バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ダブモン!ダブルカードモンスター!!13

 

ダブモン!ダブルカードモンスター!!13
 
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 「リチャージ!」
 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 「ドロー!」
 引いたカードは・・・ええっと・・・
 ・・・使える!
 こいつをチャージゾーンに裏側で置いて・・・
 続けて、俺は1番、向こうは2番、それから互いのチャージゾーンに裏側で置き、
 「セット!」
 「セット!」
 1番と2番の物を表に!
 「オープン!」
 「オープン!」
 「こっちから行くわね、来なさい、トビタカウオ!」
 「ダブモンNo.91、飛魚の鷹主、トビタカウオ!」
 どこかで高らかに何かが飛び出る水音が響く
 ドバシャ!
 そして、向こうの空の方からヒレを大きく広げた魚が、まるで鳥のように飛んできて、女神の前に降り立った!
 青銀の細長目の体にゆっくりと羽ばたくような前ヒレと左右に広がる尾ヒレ前の三角のヒレだけが、自身をただの魚ではないと強調させている、
 「それじゃあ、次はこっちだぜっ!来い、イモーシン!」
 「ダブモンNo.126、針灸のイモリ、イモーシン!」

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 向こう上方から無数の針が飛んできて、それが床に突き刺さりその床が針の熱で熱せられ爆発!
 そこに二足歩行のイモリが現れた、
 前に伸びた顔に横に貼りだした目がただ鋭く、濃赤銅色の少し硬質化した肌に長い尾を持ち、
 その三本の指には、それぞれの指の間に幾本もの針が握られている
 「さて、コストの見せ合いよ、こちらは2、」
 「こっちは1だぜ」
 互いのチャージゾーンから、俺は二枚、向こうは一枚のカードを前に出してくる
 「それじゃあ、」
 「表に!」
 互いに表にしていく、とりあえず、俺の方のコスト!炎狼の遠吠え!こいつは発動出来るぜ!
 続けて、向こうのコスト!シャインエレメンタルリバースにシャインハイリザーブ、シャインハイリザーブは発動出来るが・・・
 「そっちもこっちも発動できるカードは一枚ずつね、それじゃ、このターンは発動無しで1番戦闘に行きましょう」
 「んじゃ行くぜ、イモーシン!」
 「グギャ!」
 イモーシンにカンテーラが憑依、チャリガットにティングレイが取りつく
 と、カンテーラが粘っこい視線をティングレイに向け
 「俺の針が・・・すべてを・・・せ・い・す」
 そう言って、ティングレイに向かって走り出した、容赦なく、バズーカの照準を向けるティングレイ
 このターン、あれ置いちゃったけど大丈夫かな・・・ま、なるようになるか・・・!
 「俺は、ダーククラウドモクモクの効果を発動!」
 「なら私は、チャリガットの効果で相殺するわ!!」
 発生する闇の雲の中、カンテーラが右手の針をチャリガットに投げ、
 「グギャギャギャギャギャギャギャ!!」
 ティングレイが何とか踏込み、バズーカ砲をカンテーラのいた場所に向け、ぶっ放す!
 放たれた弾は針とぶつかり爆発、辺りの雲を吹き飛ばし、
 「この爆破狂がぁあああああ!!」
 「グギャギャギャグギャァアアアア!!」
 なんか、二人とも火属性になってるせいかヒートアップしてんなぁ・・・
 って、こっちも熱くなっていかないとな!
 「マルチエレメンタルパワー!」
 「シャインエレメンタルパワー!もちろん相殺!!」
 「グギャアアアアア!!」
 バズーカ砲に光が溜まり、光閃がぶっ放される!
 「針鏡面刹!」
 カンテーラがその光に十字に投げるように針を乱打!
 針の面に光が当たって反射し、光に力が無くなって行って、カンテーラの所に着くころには無害な懐中電灯光になる
 「この程度か、取り柄の馬鹿力すら低いようだなぁあああ!!」
 「グギャァァァアアアア!!」
 「あ、これから本気出してやるよだって、上等だゴラァ!!」
 「スネプチャ!」
 「シャインエレメンタルフローで相殺!」
 「イナコンスト!!」
 「ああ、それもあったわね、シャインエレメンタルパワー+で相殺!」
 向こうはイナコンストを通して他のカードを発動不能にさせるわけにはいかないから相殺した!!
 そこでイナコンストが思い切りつるはしを叩き付けると、大地をひび割らせつつ地震が起き、それがティングレイの照準を狂わす!
 「ひゃっはぁ~、ナイス援護だぜ!このまま針を撃ちこんでやるさぁ~!」
 それでもティングレイはバランスを取って、
 スネプチャの石像投げ、それをティングレイが揺れる光のバズーカ弾でふっとばし、二体は駆け出す、
 続けてのティングレイのバズーカ弾をカンテーラがその針投げで華麗に爆破処理、
 そこにティングレイの虎戦車の虎が飛びかかるが、カンテーラは跳躍避けつつ、ティングレイがそこにバズーカを向けようと
 「炎煙幕!」
 カンテーラの口から煙幕が吐かれ、辺りが黒に染まって行く、ティングレイは勘で一発撃ち放つが、当たらずに素通りする、
 が、次の瞬間、ぐるりと横に光が放たれ、闇が吹き散らされた、見ると、ティングレイのバズーカから光が消えるのが見えた、ティングレイがバズーカから光を出してで虎車ごと回転して闇を切り裂いたんだ!
 しかし、どこにもカンテーラはいない、ティングレイも顔を見回し探してる・・・
 ん?下の方、ティングレイの戦車の下・・・?
 そこからチラリと俺に何かの目線が送られる、しょうがないなぁ・・・
 「俺はイモーシンの効果を発動!チャリガットのパワーを2300下げる!!」
 「私は、六つ場所の輝き、巻き込まれたもの、力を上げたものでそれを相殺!」
 と、ティングレイが探すのをあきらめたのか姿勢を下げ、そこでティングレイの下の影が、針の一つを上の戦車に思い切りぶっさした!
 「グギャギャギャギャ!!」
 大声を上げて尻を抑え飛び上がるティングレイ、しかし、ただでは跳び上がらず、体を反転させ、バズーカで戦車を撃った!
 大きな音と共に爆発する戦車、そこには、カンテーラがいた、
 「ッチッ!」
 「グギャ!」
 舌打ちするカンテーラと喜びの声を上げるティングレイ、と、そのティングレイが両足を対の虎に乗せ、バズーカで狙いを定めた瞬間、虎たちがカンテーラに向かい駆け出す!
 「この筋肉虎がぁ!!」
 針を大量に投げるカンテーラ、が、
 「グギャァアア!」
 床へのバズーカ一発で全部吹き散らされてしまった、
 「俺はダークバリブラスの効果を発動!チャリガットのパワーを2400下げる!!」
 「こいつを待ってたぜぇええええ!!」
 カンテーラの両手の針が闇に染まって行き、いきなり走り、下の虎にその針を振るい刺す!
 陽炎のように消え去る虎たち、が、その前にティングレイは後ろに跳躍して避けていた、
 「闇針!」
 そこに針を投げるカンテーラ、バズーカ弾をぶち当て吹き散らすティングレイ
 が、ティングレイが着地した場所で突如闇が電撃の様にティングレイにまとわりつく、
 あれは・・・針が床に刺さって闇を放出、それが円と五芒星の魔法陣を描いている、
 「グギャ!?」
 まるでいつの間に!?って言ってるような声だな・・・
 実際には、ティングレイの虎たちがかき消された次の瞬間には消える虎たちに紛れ針が投げられていたんだ、
 動きの鈍ったティングレイだが、それでも動こうとし
 「これでとどめだ!闇針打ち」
 そこにカンテーラが走り込み、右手の針を一気に突きつめ刺し、チャリガットを爆発させた!
 「でも、2番戦闘は貰ったわ、もう発動できるカードないでしょ?」
 「だが、3番戦闘はこっちのもんだぜ!」
 スネプチャが大地より、トビタカウオが空より、互いににらみ合う、
 「おっと次はこっちか」「グギャ!」
 スネプチャにカンテーラが、トビタカウオにティングレイが憑依した、
 「ゴーゴンの像」
 スネプチャが尾の彫刻刀で大地を穴掘りし、その尾で何かを取り出した、
 それは、無数の蛇が頭髪を成す、下半身蛇の蛇女の像!
 それをスネプチャが放り投げた瞬間、像の目がカッと濃い紫に瞬間的に光り、それを見たトビタカウオが一瞬固まり、
 「グギャァアアア!」
 しかし、すぐに復帰!そのまま、一気に突進、像を突き破る!
 「やはり即席石材じゃ無理があった・・・こうなれば致し方ないのう・・・」
 スネプチャが距離を測り、いきなり尻尾をトビタカウオに伸ばし、巻きつけて行く
 「スネークイーター」
 そのまま尾を巻き付け、大口を開けるスネプチャ、
 「グギャッ!」
 トビタカウオは滑べるように上に抜けた
 そこからヒレを羽ばたかせ一気に上に飛び、そこから急降下
 「それならば致し方あるまい、尾お振り」
 一気に尾を横から叩きつけて行く、が、その寸前でトビタカウオは止まり
 「なんじゃと、うわっ!?」
 その衝撃波と風でスネプチャを一気に吹き飛ばし、
 そこから宙のスネプチャの体の周りを球状に高速で移動、風をまとわりつかせてさらに浮上させ、
 スネプチャが尾を伸ばすもバチリと大きな音を立てて弾く、
 「う・・・動けん・・・」
 そこで上からトビタカウオが一気に急降下、スネプチャの胴に向かって頭突きを繰り出し地上に叩きつけて行った!
 「グギャアアアア!」
 「ウォオオオオ!!」
 ズガン!
 大きな音が響き渡り、スネプチャが地面に打ち付けられ爆発消滅し、カンテーラが飛び出す
 「っつ、だがな!」
 その勢いのままカンテーラはイナコンストの方に飛ぶコースを変え、憑依!
 女神に向かって大跳躍、つるはしを大きく振り上げ
 「コウジ・ゲンバー!!」
 つるはしを叩き込んでいく!!が、女神の周りにバリアが発生、見事にツルハシを防いで
 「サクガン・キ!!」
 つるはしを幾度も連打してバリアにひびを入れて行って、ついに破壊!
 が、そのバリアから出た衝撃波で吹っ飛んで、カンテーラの憑依も解け、俺の方に戻ってきて背中を地に擦り付ける、俺は思わず覗き込み、
 「大丈夫かよ」
 「まぁ、これぐらいは」
 「まったく、しょうがないわねぇ・・・」
 女神が残った右手側のライフカードを取ってチラリと見つつ手札に入れ
 「ターンエンド」
 宣言してきた、俺も思わず
 「ターンエンド」
 言って返す
 よ~し、何とかしのいだぞ、あれはチャージゾーンに置いちゃったけど、このまま・・・大丈夫なはず・・・!
 
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