オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベもどきを置いていきます。

WカードEX PCDF/2

 

WカードEX PCDF 2
 
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 「いやぁ、すごいね、ようやく正式完成だっけ?」
 「こちら側だけだがな、今後は向こうとも連携が取れて行ければいいのだが・・・」
 見上げ放った僕の言葉に、大きく立ったカーディンが、いや、ビクトリーカーディンが答える、
 胸に輝くVVのパトライト、マスクカバーの付いた、無骨な角持つ、額に羽とパトライトのエンブレムが付いている兜、
 ポリスカラーのトレーラーの前部を肩に、その下を両腕に、前白後ろ黒の後部を両足とした巨大なシルエット、
 「にしても、なんで合体してるの?」
 「たまにはセレモニーとメンテとテストかねて合体しとけと、素でこの姿になるの1年ぶりぐらいじゃなかったか?」
 「たはは・・・」
 僕は今、研究所の異界への門完成セレモニーに来ている、セレモニーっつったって単なる完成披露宴で関係者が集っているだけである、
 波打つ鉄板で出来た工場と研究棟を兼ねた建物に囲まれたコンクリートの広場、
 その中央には幾多の白い四角い塊で作られた土台と輪っかのようなものがあった、
 あそこからロボット達の異世界に飛べるのだが、
 僕がここにいるのはセレモニーの参加者三分の一、関係者三分の一、いざって時の警備三分の一、といったところだろうか・・・
 「いつ終わるんかね?これ・・・」
 「予定では一時間後あたりに門の起動パフォーマンスがあるから、少なくともそれまでは・・・だな・・・」
 「うへぇ・・・」
 門の前ではスーツや白衣やつなぎを着た大人たちが談笑しているものの、聞こえてくる声は一向に理解不能なものばかり、
 次元波形論を書き直ないと~、ディメンジョンエネルギーの収縮拡張エンジンの核の素材は~、次元の穴の関係これ法律素案はどうなって~、次元の向こう側との交易文はどうすれば~、
 まぁ、真剣そうで楽しそうで結構・・・
 ん・・・?門から静かなエンジン音が・・・?稼働してる・・・?
 「ねぇ、カーディン?今、門て稼働の準備とかしてる?」
 「いや?準備は十分前あたりからの予定のはずだが・・・?あれは・・・共鳴しているな・・・?」
 共鳴?
 思わずカーディンの方を見上げ直した
 「どういうこと?共鳴って、向こうに別の門があって、それが干渉しているとか?」
 「いや?稼働するまでは次元の穴を抑える装置が稼働しているはずだ、これは・・・何かが違う・・・まさか、向こうの世界からでは無い!」
 「へ?」
 ガシャァアアアアン!!
 上空から、いきなりガラスの割れるような音が!
 見上げると、そこには、金ふちの宇宙色の鎧をまとった男が!
 その男の左肩内側には鋭い幾つもの光輪で前面以外を包んだオーブのようなものも見え、
 と、男がこちらを見下すように見おろす
 「見つけたぞ、勝利の称号持つ者よ!!」
 「勝利の称号持つ者・・・とは誰の事だ?」
 「カーディンの事じゃない?」
 「へ・・・?私?」
 僕の方を見て右人差し指を自身の顔面に向けてまで驚くビクトリーカーディン
 「いや・・・そんなこと言われても、この名前、強化後形態ぐらいは自分で名前付けたいって言ってわがまま言って付けさせてもらったものだが・・・」
 「自分でつけたの?」
 「名前の由来なぞどうでもいい!!」
 ものっそいどうでもよくない気がするけど・・・思わず僕とカーディンが再び男の方を見上げ
 「貴様の力・・・寄越してもらうぞ!」
 「私の力を借りたいならまず、最寄りの警察署に申請して書類に名前、住所、電話番号、免許証の写しなどの出自証明書類、並びに出動要請理由、希望日程を出し、一、二週間程の審査を・・・」
 カーディン、違う、それ絶対違う・・・
 「ほう・・・では、その理由を人類の完全殲滅と言っても、貴様は力を貸してくれるのかな?」
 「なに・・・?」
 おお、空気が変わった
 「それは看過できないな、審査は通らないだろう・・・」
 「ならばやはり・・・力ずくだな・・・」
 あれ・・・?
 「カーディン、あいつの後ろ・・・雲が途切れてる・・・?」
 そうだ、間違いない、空の上の雲が、あそこだけ、何かが割れて空白でもできたかの様に途切れている・・・
 「あれは・・・穴か!」
 「でも、穴ってあんなんじゃなかったでしょ?もっと別の、暗い紺色とかそんな感じの・・・」
 「だが、私のセンサーにはあの向こうではこちらとは大気組成と光組成が少々異なる」
 なるほど、あれを開けようとしたせいでここの穴の装置が共鳴してたってわけね・・・
 「どの道、油断出来無い相手ってことか・・・」
 「援護を頼む、双歩」
 「了解!」
 右手でジャケットの左ポケットからデッキケースを取り出し、突きつける!
 それは、上白下黒で中央にパトライトと羽の金赤いエンブレムが付いている物!
 「来るか・・・それならば!」
 そいつが右手を振り上げると、そこに宇宙の光が凝縮したかのようにデッキケースが現れる、
 宇宙そのもののような長方体の物体に、中央にはあいつの左肩付け根の宝玉のようなものが付いている、
 そこに、いつの間にか左手に持っていたWカードのデッキを入れ、
 カシャっと軽快な入れ音を響かせこちらに突きつけて来た!
 でも・・・
 「どういうこと?新システムはパートナーがいないと機能しないよ?」
 「何の事を言っているかは知らんが、銀河のエネルギーはその力量によりデッキケースの幻影の実質実体化を可能にする、油断してると命はないぞ・・・」
 なるほどね、こちらと一緒というわけか・・・
 「おっと、ルールは2T1S5Tルールだ!」
 同時に、僕とそいつの前に角の丸い板が、こちらのみ、画面も一緒に現れる、
 向こうは宇宙の様に紺色と星々の輝きを宿した物であり、僕の方は画面ともども緑の半透明の物だ
 そこに、互いのデッキケースを左手側に置くと、デッキケースからデッキが飛び出してシャッフルされて山札になりつつデッキケースが上下反転しながらさらに外側に置かれ、その元の場所に山札が置かれ
 向こうが一気に右手で山札の上五枚を引いて左手に移し手札にする、
 宣言に押されてか、画面では五枚手札を引けって出てるし、ええい、仕方無い!!
 右手で山札から一枚引いて左手に移して手札に、それを計五回繰り返し、五枚のカードを手札にする!
 よぅし・・・
 「さぁ、行くよ、カードバトル・・・」
 「カードバトル・・・」
 「スタート!!」
 「スタート!!」
 
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