バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

札使いどもが夢の跡・真 ダブモン!!30話/29

札使いどもが夢の跡・真 ダブモン!!30話29
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

 
29
 
 「まったく、やられちまったぜ」
 立ち上がったカンテーラがそう言って俺達の方に飛んで来て着地、こちらを見て
 「さ、行こうぜ」
 「ああ」
 言いながら俺はデッキケースをカンテーラに渡す、
 カンテーラはデッキケースを見て再度俺の方を向き
 「いいのか?」
 「ああ、もし、また必要になったら渡してくれ、今は必要無いだろ?」
 「まぁな」
 カンテーラがデッキケースを受け取る間にも女神の城が降りて来て階段が降りてくる
 「連れて来たぞ!」
 と、遠く四葉山の方より飛来するイーグットがその背に乗せてきたのは黒髪の男性、
 あれは・・・ハヤトの兄ちゃん!?
 イーグットが俺達の前に降り立ち背にいるハヤトのに首を向け
 「ほら、お前も帰らなきゃならないんだろ?」
 「まぁね」
 言ってハヤトが降りてこちらに来る、
 そして、俺達は階段の前に集合し、左手の方で
 「相棒!絶対会いに行くからね!!」
 「ああ!」
 「絶対だからね!!」
 出来る限り意気を出し兎白とフリィジアが話す
 続けて右手の方で
 「ユネッタによろしく、必ず迎えに行くから!!」
 「ああ、伝えておくぜ、だが、早くな」
 「わかってる」
 鼓動とイグリードが決意込め話す
 「四葉さん!」
 「一人で大丈夫」
 「だ、大丈夫ですよ!」
 心配そうな四葉と地上付近の高さの空元気なウィルピーが話している、
 そして、俺達は城に入り、
 扉が閉じた後、しばらくして扉が開く、
 そこには、確かに俺達の世界から向こうの世界に行った裏山の頂上だった
 俺達は青天の中、その地に降り立つ
 そして、俺は振り返った
 「じゃあな」
 そこには、一城を任された幽霊型ダブモンがいた
 それは、いつも通りに俺達をこともなげに見て
 「ああ、また用がある時は言ってくれ、ここにはいないかもしれないが」
 「わかったよ、じゃあ、お前も元気で」
 「ああ、お前もな、俺がいなくても道に迷わないようにな」
 「迷わないし、迷ったって、どうにかして見せるさ、お前がいなくても」
 「ああ、じゃあな!!」
 俺達は振り返り歩き出す、その先にあるものを信じ・・・
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――