バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ベイ四駆、円駆!!/2

ベイ四駆、円駆!! 2
 
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第2話 出現!豪氷刃!!
 
 「こんなところにこんなに速いエンクとエンク使いがいるとはな!!」
 「だ、誰だ!?」
 そこにいたのは、壁に背を預けた前髪以外逆立てた氷の色の髪の少年!?
 冷たい雰囲気に紫の様な色のジャケットに緑のシャツにジーパンを着ている・・・
 それは、こちらを斜めに見つつ口を開く
 「俺の名前は鋭牙 氷聖(えいが ひょうせい)・・・お前の名は?」
 「俺の名は・・・鋼 新速(はがね しんそく)!!」
 勢い良く返す俺!
 そう、俺の名は鋼 新速(はがね しんそく)、
 黒髪にくすんだ鉄色のジャケット、橙色のシャツにジーパンを履いている、
 「1対1といいたいところだが、」氷聖が俺の左側、コースの反対側の方に目を向ける「店長?ここのルールは?」
 「いや、基本五人で順番に、レースした後は後ろに並んで勝ち抜けだが・・・」
 氷聖が目を向けた方にいた白色に緑色迷彩エプロンを付け髭はやした薄髪の太ったおっちゃんがそう返す、
 「俺は1対1のレースが見たいぜ!!」
 「俺も俺も!!」
 さっきのレースの参加者の緑、灰、黄と色とりどりのシャツを着た小学生たちがそう言いだす、
 ここにいるのは七人、レースに参加していた俺含めての五人に店長、それに氷聖・・・
 氷聖が俺の左側、店長の方をこともなげに見る
 「だそうだが?どうだ?」
 「ううむ・・・皆がいいというなら・・・」
 背後から悩むナガラのような声が
 「ふざけるな!!」
 言い出したのは小学生達に混じりコース側にいた黒いバンダナ巻いた、店でラーメンでも作ってそうないかつい顔で、目じり上げた怒り表情な少年
 「俺はさっき負けてイライラしてるんだ!リベンジしなきゃ気が済まねぇ!!ルール通りに待つんならともかく、こんな横入り許せるかっ!!」
 あいつがもしかしてさっきの黒い機体の男かっ!?
 「ならば三人でどうだっ!!」
 氷聖の力強い返事!
 「俺はいいだろう!!」と、ラーメン作ってそうな男が言いつつ視線を動かし、「店長!!さっきの1位!!みんな、どうだ!?」
 言いながら言った相手を見て行くラーメン作ってそうな男!!
 「私は別にいいが」
 店長が戸惑いながら答え
 「俺はいいぜ」
 氷聖も冷静に返し
 「俺も!」「俺も!!」
 小学生たちがそう一斉に言って、
 ラーメン作ってそうな男が俺に真正面に向かい
 「お前は!?」
 そう言った!
 もちろん答えは・・・
 「いいぜ!やってやる!!」
 俺が勢い良く返す!!
 「これが俺のマシン、豪氷刃(ごうひょうじん)だ!!」
 氷聖が右手にマシンを持って前に出して来る!!
 青を基礎に宝石の様な氷のカラーリング・・・
 さらに、リングバンパーは円状に氷河の氷のような造形、
 中にはいくつか氷のように宝石のように作られたプラスチックが埋め込まれている・・・
 そして、氷聖はオーバルコースのスタート地点に向かう!
 「行くぜ!烈炎鋼!!」
 「ダークスターボム!!」
 続くように俺とラーメン作ってそうな奴もコースに行き・・・
 スタート地点に、俺が一番内側、氷聖が一番外側、ラーメン作ってそうな奴が真ん中に並ぶ・・・
 「・・・スタート!!」
 店主の右チョップするような身振り付きの合図とともにレース場に解き放つ!!
 最初の直線、一番を走るのは内側烈炎鋼!!二番は真ん中ダークスターボム!三番が外側豪氷刃!!
 なんだ?大きな口叩く割には遅い・・・?
 そのまま左に行くコーナーに入る!
 順調にカーブ壁に当たり曲がりはじめる烈炎鋼、続くダークスターボム!
 おし、このまま
 カチン
 違和感のある金属音に後ろを見ると、豪氷刃が角度を変えて一気に内側を向かう!?
 な・・・どうなっているんだ!?
 「高速リングバンパーギアとスポンジタイヤだ!!」
 何!?店長!?
 店長が豪氷刃を見て興奮しつつ話す!
 「高速リングバンパーギアでリングバンパーが回転した時わざとコース壁から弾かせ、スポンジタイヤで横滑りさせ角度を変えたんだ!!」
 な・・・なんだって!?
 「ふふふ・・・その通り」
 氷聖!?得意気に口元をゆがめ顎に手を当てるポーズをしている
 「エンクはコース取りも重要なゲーム、外側を回っているだけでは二流だ!!」
 そのまま豪氷刃は二台を内側から追い抜き、一気に壁沿いにカーブを回り切る!!
 まだだ!!
 そのままもう一つのカーブも回って一周、二週、
 だが、確実に距離を詰め、追いついている・・・
 そして、最終コーナー!!
 豪氷刃はカーブの入り際に内側に・・・
 行かせるか!
 寸前に追いつき、後ろからリングバンパー同士がぶつかる!
 ガチン!!
 バランスを崩してカーブの壁に叩きつけられる形で内側を行く、
 その間に烈炎鋼が一気にカーブを曲がる!
 ガン!
 さらに、その後ろで豪氷刃がダークスターボムとぶつかり、
 豪氷刃がさらに内壁に反射、ダークスターボムが一気に角度を変えて外壁に当たるも反動で内側からカーブを曲がり切り、
 三台が横並びに最後のストレートに入る!
 おし!ストレートの性能なら烈炎鋼が一番だ!!
 が、飛び出したのは豪氷刃!?
 壁での反射の速度が残っていたのか!?
 そのまま豪氷刃がゴールに飛び込んだ・・・
 「くそ!」
 俺は言いながら烈炎鋼を取り、スイッチを切る・・・
 と、氷聖が歩き近づいて来た・・・
 その顔は平静そのもの、何の感情も読み取れない
 「君もまだまだだな、素組みながらよくやった・・・」
 「素組みだと!?」
 左側のラーメン作ってそうな男が驚いた声を上げる!
 「改造無しで二位を取ったのか!?」
 が、氷聖は無視して俺を見る、
 「これから改造のことを勉強して、夏の日本大会に来るがいい・・・お前が勝ち残れば、再選の機会もあるだろう・・・」
 「・・・いいぜ・・・」
 俺はマシンを取った膝立ちの体勢から立ち上がり、氷聖に向かい合い、マシンを持たぬ拳を強く握る!
 「てめぇを追い抜いて、絶対に、日本一になってやる!!」
 「その意気だ、では、さらば」
 言って、氷聖は振り返り歩いて店のガラスの自動ドアの出入り口に向かい、出入り口が開いたころに店を出て行った・・・
 
エンクシリーズ第二弾!
氷の貴公子、豪氷刃!
氷聖の使う機体、豪氷刃のキット化!
クールな走りで、対戦相手を抜き去れ!!
エンクレーシングスタンダード、豪氷刃!!
 
♪走れ~弾け~俺が一位だ、エンク~!!
 タイヤとリングバンパーが~回る~
 ゴールに向かうタイヤと~マシンを守るリングバンパーが~奇跡を回す~
 走れ弾け駆け抜けろ~・・・エンク~!!
 敵のマシンが行く手を塞ぐ~!
 俺のリングが全てを吹き飛ば~す~
 走れ弾け駆け抜けろ~・・・エンク~!!
 最強最速のマシン・・・エンク~!!
 
OPテーマ エンクNO.1
 
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