バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ベイ四駆、円駆!!/12

ベイ四駆、円駆!! 12
 
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第12話 転機
 
 マシンたちが走り出す!!
 「まずは俺がひっかきまわしてやる!!」
 ストレートからの卵乱丸が左右にぶれて俺達の後ろの後続の三台を防ぐ!
 しまった!
 「馬鹿、そんなことしたら!!」
 「良い獲物だ」
 俺の忠告にも関わらず卵乱丸が磁竜の上下する牙の様なリングバンパーにつかまりまわされ、
 飛空竜、海土竜のリングバンパーの牙を叩きつけられ、次のカーブに叩きつけられ、木っ端みじんとなる
 「卵乱丸ー!?」
 「おおっと、済まないね、だが、テストレースでマシンが壊れるのは別に不思議でも何でもないだろう」
 そう言って、砂塵が笑いを隠し切れないといった感じで含み笑いをしている
 くそ!そのためのテストレースか!!
 「だが、卵乱丸のおかげで距離を稼げた」
 氷聖が冷徹に言い放つ、
 確かに、このまま豪氷刃、烈炎鋼、環蛇ウロボロスと距離を取ったままゴールすれば・・・
 「おっと、そうはいかないな」
 磁竜が第二コーナーを回ったところで一気にダッシュした?!
 そんな、何も無いところで・・・いや、待て・・・
 確か、前後に二つ並んだ赤い三角のマークの場所に乗って、その瞬間に加速・・・?
 まさか、ダッシュパネル!?
 「ではこちらも・・・」
 飛空竜、海土竜も第三コーナーで一気に加速した!?
 あそこにも飛空竜、海土竜が沿っていた外壁に赤い三角のマークがあった!
 「そんな馬鹿な!?どうなってんだ!?」
 俺が思わず叫ぶ間にも烈炎鋼が先にあった赤い三角のマークに乗るが何も起こらない・・・
 そこから右にUターン、左カーブ連続三つを曲がって行く、
 が、磁竜は内側に書かれた赤いラインに不自然なほどずっと乗ってカーブ三つを曲がり切った、
 くそ!一気に詰められてきてる・・・三周、持つか!?
 この先はジャンプ!
 天井からつるされた上の妙な箱が気になるが、一気に三台が飛び、その先をUターンしてスタートラインに!!
 その後ろを磁竜達も
 空中でいきなり加速した!?
 一体、どうなっているんだ!?
 「まずは俺が行こう・・・」
 「俺も・・・」
 海土竜と飛空竜がダッシュパネルに乗って加速し近づいてくる!?
 そのまま第一コーナーを曲がる!
 飛空竜が環蛇ウロボロスに近づいていく!
 「ウロボロス!」
 飛空竜の下に牙向くリングバンパーが環蛇ウロボロスのリングバンパーに触れ、飛空竜がジャンプ!?
 な・・・
 飛空竜のリングバンパーの形状はこのために!?
 飛空竜が豪氷刃に飛んでいく
 「お前の相手はこっちだ・・・」
 そこに海土竜ダッシュパネルで環蛇ウロボロスに一気に近づき、
 そのリングバンパーの上向きの牙に引っ掛ける!
 「な!?」
 常時回転の環蛇ウロボロスのリングバンパーが海土竜のリングバンパーとこすれ火花と金属音を上げて行く!!
 「邪魔だ」
 そのまま次のカーブに叩きつけられ、砕け散る環蛇ウロボロス
 「ウロボロスーーーー!!」
 対して、飛空竜と豪氷刃!
 しかし、飛空竜は豪氷刃に追いつけず、すぐ後ろに着地する!
 「っち、だが・・・」
 そこから状況が変わらず、一気に後半のジャンプ台・・・
 「飛べぇ!!飛空竜!!」
 豪氷刃と飛空竜が飛ぶ、豪氷刃が地に落ち走る、が、飛空竜が・・・速い!
 「馬鹿なっ!」
 豪氷刃のリングバンパーを後ろから捉えた!
 豪氷刃はリングバンパーを捉えられたまま上前に跳ね飛ばされ、バランスを取れない!!
 Uターンに叩きつけられそこに飛空竜に突っ込まれ砕ける!!
 「豪氷刃っ!!」
 「さて、最後だ!」
 くそ!残ったのは烈炎鋼だけか!?
 残った三台より先を走る、しかし、ダッシュパネルや赤いラインでの的確な走りで徐々に追い詰めてくる磁竜・・・
 そして・・・
 「喰らえ!ダッシュ噛みつきだ!!」
 ダッシュパネルからの噛みつきに囚われ、そのままジャンプ台から跳躍!
 「砕け散れぇえええ!!」
 着地に一気に叩き砕き散らされた・・・
 「烈炎鋼ーーーーー!!」
 ・・・レースが終わり・・・
 俺達は自分のマシンを回収していた・・・
 「だが、どうなってるんだ・・・?このコースは・・・」
 「・・・」
 俺がつぶやいた瞬間、氷聖が無言でいきなりコースのダッシュパネルのある場所周辺をはがした!?
 そこにあったのは・・・なんだあれ、動線が巻きつけられた金属の棒がたくさん分散してついたベルトコンベアー・・・?
 「・・・電磁石だ・・・」
 で・・・電磁石・・・?氷聖がそれを見てのつぶやきに俺は反射的に頭の中で反芻し
 「その通り!!」
 と、いつの間にかコースそばまで砂塵が降りて来ていた・・・!?
 「第二世代エンクは、マシンに砂鉄を仕込んで、この電磁石でスピードアップしてたんだ!!」
 砂塵は氷聖の指摘に氷聖を見下し得意気に
 「そうだよ氷聖君、実に素晴らしい、まさか、この仕掛けに気づくとは・・・!」
 氷聖が斜めに砂塵を見返す
 「これを見れば誰でも気付く・・・」
 俺は気付かなかった!!
 「教えてやろう!これは電磁石ベルトコンベア!電磁石を高速で回転させることにより、上を通った鉄粉の塊に強烈な推進力を与える!!」
 「それだけの重量、本体に仕込むのでは難がある・・・そうか、リングバンパーに仕込んであるのか!!」
 「ご明察!!」
 砂塵と氷聖の言い合いに頭がこんがらがりながらも俺は
 「じゃあ、あの赤いラインや、壁のダッシュパネル、ジャンプ台の上の箱は」
 疑問をぶつけると、砂塵と氷聖がこちらを見つつ砂塵の口が開かれた!
 「もちろん、赤いラインは裏に磁石を仕込んで第二世代エンクを誘導し、壁のダッシュパネル、ジャンプ台の上の箱にはその方向に対応させた電磁石ベルトコンベアを仕込んである!!」
 ぐ・・・
 「さて、これでテストレースは終了だ、ああっと、契約条項は守ってくれよ、部外者には話さずネットにも書き込まないでくれたまえ、もっとも。一時間後には発表会が始まるので、私はこれで、君達も帰ってくれていいよ、ふは、ふは、ふはははは、ははははは・・・」
 そう砂塵は笑いながら振り返って歩き出し、
 マシンを回収した三人を引き連れ、この場を去っていくのだった・・・
 
MGリングバンパー&コース設置用電磁石ベルトコンベア! カスタマイズパーツ05
MGリングバンパーで君のマシンを新世代エンクに進化!!
コース設置用電磁石ベルトコンベアの上で猛烈ダッシュを決めろ!!
このスピードに、君のマシンはついてこれるか!?
エンクレーシングスタンダード、カスタマイズパーツ05、MGリングバンパー&コース設置用電磁石ベルトコンベア
 
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