バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ベイ四駆、円駆!!/11

ベイ四駆、円駆!! 11
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

 
第11話 謎の科学者との対面
 
 「初めまして諸君」
 壁の高いところにある窓、その向こう側、
 何やらいろいろなパソコンなどの観測用の機械の有る部屋には、
 俺達を見下ろすなぜか迫力のある禿眼鏡に白衣のおっさんがいた
 「私はESC公認のマシン開発者、砂塵 拓螺三(さじん たくらみ)だ、さて、ようやくこの日が来たな、氷聖君」
 思わず氷聖の方を見る俺
 「知り合いか?」
 「いいや?」
 氷聖がこちらを見つつこともなげに答える
 「知らぬのも無理はない、だが、貴様は、私の開発したマシンに勝ったのみならず、クズだと言い放ったのだ!!」
 砂塵のおっさんの後言葉強める発言に、再度氷聖を見る俺
 「そんなこと言ったのか?」
 氷聖はおっさんを見上げたまま
 「もしかして、あれの事か?走れないマシンに価値は無い、それだけのことだ」
 言ったのかよ・・・
 と、唐突におっさんの目力強めの厳しい視線が卵貴地の方へ向かう
 「それに卵貴地、貴様もだ!!」
 「へ!?僕?!」
 素っ頓狂に見開いた目で素っ頓狂な声を上げつつワンテンポ置いて一人称と共に右人差し指を自分に向ける卵貴地
 「貴様、私が直々にチューニングしてやったマシンを使って、あまつさえ負けたではないか!!」
 「もしかして、あの時にチューニングしてくれた人?!」
 「そうだ!!」
 話についていけないんだけど・・・
 「でも、あのレースの最終週で、豪氷刃の体当たりやら色々あってコースアウトしたじゃん!!」
 「あのコースにあのチューニングならコースアウトして当然だ」
 氷聖の冷静な指摘
 「黙れ!コースアウトなどせんはずだったのだ!!」
 さらにキツく言葉を続けるおっさん
 うわ~、なんか巻き込まれた感じ・・・
 思わず氷聖に向かい呆れた口調になりながら
 「お前さ、もしかして、他に恨み買ってるやつとかない?」
 「恨みを買った覚えは無い」
 おっさんを見上げたままクールに言い放つ氷聖
 「氷聖!今回のレースで、お前とお前が親しく見込んだレーサー全員叩き潰してやる」
 「俺もか!?」
 今度は俺が驚いておっさんに向かい右人差し指を自分に向ける番だった
 「卵貴地、お前もだ!!」
 「僕も・・・?」
 おっさん叫びに続き皆と同じくおっさん見上げる蛇色がつぶやいた、次の瞬間にはおっさんの厳めしい目線が蛇色に向かっていて
 「そうだ!」
 言葉が放たれていた
 あ~あ~蛇色まで巻き込まれて・・・
 「それでは、行け!第二世代エンクを持つ者たちよ!!」
 第二世代!?
 砂塵の前の窓の下にある両開きの仰々しい扉が開き、
 中から三人の少年が出てくる・・・
 右にいるのは青緑の髪に赤のウィッグが混じった色んなメイクをしている少年、
 左にいるのは青の髪に黄のウィッグの混じった眼鏡をかけた四角い大柄の少年、
 そして、中央は・・・
 「やぁ、また会ったな!」
 この間公園であってレースした・・・
 「お前!」
 思わず声を出す俺にそいつは余裕そうに見降ろし
 「磁界 噛切(じかい かみきり)だ、よろしくな、お前たちから右にいるのが嵐 飛(あらし とび)」
 「どうも」
 色んなメイクをした少年の気だるげな挨拶・・・
 「で、反対側が突吹 場土(とっぷく ばど)」
 「・・・」
 ごつくて大きい少年、何も言わないが一礼はしてくれた・・・
 「さぁ!位置に付くのだ!!」
 おっさんの声にコースのスタートラインの方に行くと、店舗大会の決勝戦のように、
 コースのスタート位置後方に四角の台が下よりせり出てきた、
 そうだ・・・
 俺は正面まで来ていた噛切に向き、問う
 「順番は?」
 「ハンデだ、お前たちが先でいいぞ!」
 めんどくさそうに、いや、余裕そうに返してきた・・・
 よしそれじゃあ・・・
 スタートラインより、豪氷刃、烈炎鋼、環蛇ウロボロス、卵乱丸、赤と青のマシン、
 「そういえば、」噛切が突然俺達に向かい話し出した「俺達のマシンを紹介してなかったなぁ?俺のマシンは磁竜(じりゅう)ってんだ!」
 赤と青のマシン、磁竜ね・・・
 「俺のマシンは飛空竜(ひくうりゅう)だ!!」
 磁竜の後ろ、飛が俺達に向かってエキセントリックに言葉を放つ、飛の持つマシンは、黄色を主としてリアモーターそこかしこに白が入っていて翼が表現されており、マシンは細身、
 そのリングバンパーは下に牙を模した左右対象の三角形が山のように飛び出た形状で、上にはプテラノドンが様なレリーフがあり、その目には青と緑に分けられている宝石の様なプラスチックが埋まっている・・・
 「・・・海土竜(かいどりゅう)・・・」
 さらに後方の場土が前者同様に俺達に向かい、こちらは重々しく言い放った、場土の持つマシンは青を基礎にして黒の色がそこかしこに入り、海底の様な意図が見える大きめのボディのフロントモーター、
 リングバンパーは斜め下にまっすぐな部分があり、そこにモササウルスの様な意図が見え、その目には黄と赤のに分けられた宝石の様なプラスチックがはめられ、上に向けた牙を模した左右対象の三角形fが出ているような形状だ・・・
 そうして、全員がコースにマシンを置く・・・
 「さぁゆけ!エンクと第二世代との差を見せつけてやるのだ!!スタート!!」
 おっさんの宣言を合図にコースにマシンが解き放たれる!!
 
エンクシリーズ第六弾!
登場、磁竜!!
赤と青の謎のエンク磁竜!!
フロントモーターで安定性のある走りを実現、
さらに、そのリングバンパーで全てを破壊する!
謎の新世代技術を搭載、その力とは一体・・・?
エンクレーシングスタンダード、磁竜
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――