世界との邂逅、神との再邂逅 ダブモン!!29話11
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
11
俺と同じくらいの歳で赤き瞳に銀の長髪白皙を備えた魔性、
黒い金属を幾重にも折り重ね合わせて作られた鎧を纏い、裏地が濃紫の黒いマント、
頭の左右から上に角が生えている、
「ほら、行くぞ」
俺はフレェトを伴いアグニスの方に行く
「よう、久しぶりだな」
「ああ・・・」
何故か横に座りこちらも見ず地面を見てうつむき力無く答えるアグニス
「聞いたぞ、女神を倒そうとしたんだって」
「ええっ!?」
フレェトが俺を見て驚いたように声を上げる、
「そんな!裁定の剣は魔王に献上するだけだとばかり」
「逃げられたがな・・・」
アグニスの声に、フレェトが胸をなでおろすように声を上げる
そんな中でアグニスは再び口を開き
「俺も聞いたぞ」
「何をだ?」
「魔王様を倒したと」
「ええ!?」
またもフレェトが俺を見て驚く
「まさか、良星さん達が!?」
が、俺は無視してアグニスに向かい話を進める
「カードバトルでな、その後の顛末は?」
「無論、聞いたさ、突如現れた女神が魔王様を喰らいお前たちは消えた、女神も、世界樹を己の手の杖に一体化させ神殿に飛んでいった」
ということは、女神は今は元の神殿か・・・
いや、世界樹を杖に一体化って・・・?
「俺は女神を追うために神殿を出ていた、そこで案内してくれた男が突如消え、女神の神殿から妙な気配のするドームが発生した、そこでイーグッドに助けられたんだ」
イーグッドが?なぜだ・・・?
「ダブモン達の力を借りて逃げたのか?どうもそんな感じはしないが・・・」
「色々とな・・・」
アグニスが続けて話すのを俺はお茶を濁す
詳しく話すとややこしくなる・・・
「フレェト」
「あの!」
俺がフレェトに向きに話を回そうとしたところ、突如としてフレェトがアグニスに向かい一歩前に出る
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――