より暗い道、暮れへの道か夜明けへの道か・・・ ダブモン!!25話03
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「どういうことよウィルピー?」
右側で浮遊するウィルピーに問いかけると、その黒い目を体ごとこちらに傾け
「おそらく、ダブモンを信仰することで、間接的に魔王を信仰していることを示してるんじゃないでしょうかね?魔王そのものの仮面だとバリエーションも少なくなりますしそれそのものが不敬になる可能性もあるので・・・」
「へー」
羽ロザリオみたいなもんかしら・・・?
私の名前は蜜羽 四葉(みつば よつば)、
金髪のツインテール、ヒラヒラが着いた白シャツに黒スカートに黒タイツ、首元にはワンポイントの黒リボンを付け、
左胸に筆記体、黒字金縁で意の文字のバッチを付け、腰掛けの袋を付けて、茶の革靴を履いている
「それっぽい気配も近づいてますし・・・」
と続けて右の方からつぶやいたのはウィルピー、
黒い両目と白い両手の付いた光の火の玉であり、
背中に鍛冶槌と鍛冶鋏を交差させ背負っている、
「なぁ、そんなに近いのか?」
私の前のその先、この列の先頭で上の自分の頭の上に乗せたダブモンに問いかけたのは双運、良星(そううん りょうせい)、
黒目、黒いバンダナに立った黒髪、赤銅色の袖なしシャツを着て下にジーパンを履き、
右肩後ろに炎翼のブローチを付け、腰にポケットを大量に垂れ下げたベルトと、腰掛けの袋を付けている、
「それっぽい気配はするな、こう、濃い魔力のような・・・」
そう良星の頭の上で良星を見ながら言ったのはカンテーラ、
紺のフードと袖の付いたマントで体を包み、左手には黄色の燭台カンテラ、
中は黒いもやのようになっており、黒の両瞳のみをのぞかせ、
フード右上には、少しの楕円にいくつもの線を放射状に付け太陽と流星の中間のような表現をした飾りが付いている、
「そうなの?フリィジア?」
そこから良星の後ろで自身の左肩の方に浮くダブモンに問いかけているのは、稲走、兎白(いなばしり とはく)
痩せて身長は少し高く、髪はぼさっとしており、
波から出る鮫の絵が入った、長袖Tシャツ、ポケットが多く付いている青いジーパンを履き、
背腰掛けの袋がある、
「あれって魔王城の気配なんだ?確かに女神の神殿とは正反対な気配だけど・・・」
そう兎白を見ながら言ったのはフリィジア
氷で出来た精霊の姿であり、
髪は液体状の氷のようであり、両肩に氷の鎧の意図、
頭の上の方にクリスタル状の氷がオールバックの髪のように並んでいる、
「そういう気配なの?」
さらに兎白の後ろで自身の左肩の方で浮く炎の精霊のようなダブモンを見て言及したのは海象、鼓動 (かいぞう こどう)
少し太めで黒く短い髪を立たせ、
に橙と緑の長袖草原シャツにジーンズ、腰左右にボックス状のポケットがかなりついている皮を垂れ下げている
背腰掛けの袋を付けている
「俺達は魔王城の気配なんて感じたことなかったからなぁ」
そう、鼓動の言葉にそちらを見つつそちらの左肩の方で浮きながら返したのはイグリード、
灼熱の肉体を持ち燃える髪の毛にこわもてである顔を併せ持った炎の精霊のようなダブモンだ、
「俺もなんとなくそうなんじゃないかって思うだけだよ・・・」
そう動かず後ろに向かって言い返すカンテーラ、
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