バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

セブンスターズ/1

セブンスターズ 1
 
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01 音川 瞬也 1
 
 「ここが俺達の新しい事務所だ!」
 中が何一つない広いビル二階、ここに色々入れていくことになる、
 とりあえず、敷居と机と椅子とパソコンと・・・
 「ねぇねぇスタジオは?」
 後ろから調子のいい女の声・・・
 「共用で奥にそれ用のスペースがある、ただし、撮影とかもそこで行う」
 俺が部屋を見回しながら後ろの制服にピンク髪に可愛げのある歌珠多摩実(ウタタマ タマミ)に説明してる間にも
 茶髪で丸っこい髪の制服少年演持如月(エンジ キサラギ)が右奥中央の扉に行き、横伸ばしのドアノブを持って下げ扉を開き中を覗く
 「凄ーい、グリーンバックあるじゃん、CG合成できる」
 「そのあたりは動間に訊いてくれ、任せていいよな?」
 俺の左側で窓から外を見ていた豊かな髪と豊かなボディとどこか暗い雰囲気の動間観代(ドウマ ミヨ)が背中を一瞬驚いたように振るわせ顔を震わせながらゆっくりとこちらに振り返る、
 目を見開きどこかパニくってるような表情・・・
 「わ・・・私もわかんないんだけど・・・」
 「勉強しろ、動画関連の指示と技術はお前担当だからな」
 「わ・・・わかった、動画内での合成は知ってるからなんとかなる・・・と思う」
 「カメラマンとしての仕事も忘れるな」
 口が戸惑うように大きく開かれる
 「ええ・・・それは専門外だよう・・・」
 「私も兼用させてもらうわ、絵作りのいい経験になりそうだし・・・」
 後ろにいた簡易的に髪を結んだ眼鏡でやせ型の女、画加来立江(エカキ タチエ)が不愛想ながら助けを出す
 「まずはパソコンだよね、」
 部屋にいつの間にか俺より一歩前まで踏み込んでいたショートカットでやたら活発そうな女、演持紗月(エンジ サツキ)が俺を見て訊いてくる
 「金貰うけど人数分激安のやつ買ってこようか?」
 俺も思考のままに返答を返す
 「人数分が理想だが無かったら優先度を立てて配る、示書斉史(シメカキ マサシ)、動間観代、画加来立江、そして俺、とりあえずこの順番でいいか?」
 「俺が最優先でいいのか?」
 後ろにいた身長が高くどこか淡々とした少年が言ってくる
 「お前、パソコン無いと何もできないだろ、」
 言いながら紗月の方に首を戻し
 「演持紗月、全員分揃うまでお前の仕事はパソコン探しだ、予算内で探してこい」
 「了解」
 ふざけて額に手を伸ばし敬礼する演持紗月
 「後でマスターが言っていた・・・星か?それを渡す、協議に来てくれ」
 「了解了解」
 演持紗月がさらに返す
 「じゃ、お金」
 皆が集まりパソコン代を渡す
 「持ち逃げすんなよ?」
 「わかってるって、それじゃ、行ってくるね、足りなかったりしたら連絡するから、ほら、行くよ、如月」
 「わかったよ、ねぇちゃん」
 入って来て早々に入口開け去っていく演持紗月と演持如月
 残る制服姿五人、いや、あの二人も制服姿だけど
 「ねぇねぇ、仕事依頼してもいいんだよね?」
 「そうだが」
 右側の歌珠が楽しそうに俺に話しかけてくる
 俺は顔も見ずに若干めんどくさく感じながら返していた
 「じゃあさ、私の歌作ってよ!ポップでポエットな奴!」
 「別にいいが、俺でいいのか?、いや、この中じゃ俺しかいないか・・・」
 「で、どうなの!?」
 「わかった、やってやるよ」
 
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