オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ 6
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第6話 調査と怪しまれ
「さて、調査の続きかしら・・・?」
言いながら歩きだし、建物の物陰で変身を解き大通りに出る・・・
にしても、前回も今回も警備隊が出てこない、どころか出てくる気配もない、
となると、怪しくなってくるな・・・
ん?道沿いの建物に斜め上に皿とフォークが描かれたの看板が付いたドアがある?
食堂かな?ちょうどいい、お腹すいてたんだ・・・
近づき、木の縦長ドアノブを押し
「すいませーん!」
ドアを開けて入ってみると、中はキッチン付きカウンターに丸椅子が並ぶ奥長の店、
キッチン向かいの壁には縦長の木板のメニューが横並びにかかっている、下方に書かれた数字を見るに値段は大丈夫そうだ・・・
「適当に座って~」
カウンター内の店主の声が響き渡る、
店主は三角巾を被った人のよさそうで恰幅のいいおばちゃん
中ほどの開いている席に座る、
注文は・・・そうだな・・・
背後のメニューを見回し考え・・・
「トマトと魚介のスープ~魚が多く汁少なく~、と、ハードタフパンで」
「あいよ~」
おばちゃんが横の箱より大きな魚を取り出し捌き始める・・・
よし、ちょっと質問してみよう・・・
「そういえばさ」
「なにかね?」
魚をさばきながら返してくれた
「この街ってさ、魔石どれぐらいあるの?」
「ああ、ほとんどないねぇ、一時期、街の魔石を奪われたり盗まれたりっていう事件が横行したんだけど・・・」
「どういう事件?」
「やれ化け物が奪って行っただのなんだの、でも、まともに姿を見たやつもいないし、それじゃ衛兵も取り合ってくれなくてねぇ・・・」
なるほど、恐怖心でまともに見えないようにしてるのか、衛兵が関わらないのもそのせいか、そこそこの魔導士なら魔力による恐怖かそうでないのかぐらい見分けられると思うのだが・・・何にしても・・・
魔石は魔法を使えたり、魔道具の類を持っていたりすれば重宝する、
が、産地近くや魔導士が集まる都市以外はそれらの地が独占する傾向にあるのもあってわりに高かったりするので
使う使わないの地域差がすごく出るのだ、
まぁ、私のように魔石を精製する魔道具もあるが、
これ、本当に低純度で使い捨てのやつがほとんどだからな・・・
「ほい、出来たよ!」
と、思考を回している間におばちゃんが平たい白皿に料理を乗せて出してきた!
おお!赤いスープの湖に浮かぶ魚がデカい!
次いで出されたフォークを持ってそのフォークでですくって食べてみればトマトの酸味と魚の身の引き締まりが何とも言えない、
さらに次いで白く四角いさらに乗せ出された固いパンをちぎって食えば、さらにそれに麦のうまみが加わり何とも言えない、
うう・・・うまいなぁ・・・
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