バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ/7

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ 7
 
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第7話 ウィンド・イーグル
 
 食事を終え、私は円盤大岩上に位置する上層部と大岩下に位置する中層部の間、その西側にまで来ていた、
 岩の上そのものの外周には簡素でベスト状の鉄の鎧ととさか付きの鉄の兜に鉄の穂先持つ槍で武装した兵士たちが動き回り、
 周りににらみを利かせていた、
 景観を損ねないためか塀の類は無いが
 地形が自然と塀のようになり、向こうには簡単に行けないようになっている、
 さて、ここから先に行けるか・・・?
 ま、とりあえず、行ってみるか・・・
 私は歩いて近づいてみる
 「あーごめんねー」
 周りと同じ格好をした兵士が遮るように近づいてくる
 どうやら、少し鍛えられた若い男の兵士のようだが・・・
 その兵士は私を見降ろし
 「悪いけど、この先は上層街の住民以外立ち入り禁止でね~、あ、僕でよかったらカフェで上層街の話してあげるけどどうする?」
 なんだこいつ?
 「ナンパ?」
 男の右口端が愉快そうに歪む
 「いやいや、お茶でも一緒に飲もうってだけさ」
 それをナンパというんだが?
 ん?右手の方から魔力の波動・・・?
 「なんか、変な気配がするな・・・?」
 私と兵士がそちらを見ると、そこには、緑色で大きな翼の生えた筋骨隆々な鳥頭と、紫色で電撃を纏う硬質の三角の翼持つ先のとがった鋼頭がいた、
 「う・・・うわぁあああああ!!」
 あ、話してた兵士が両手を上げ一目散に逃げた、というか、こっちに顔だけ向け
 「君も早く逃げるんだぁあああ!!」
 瞳孔定まらぬ目を大きく見開いた混乱顔で言い放つ
 はいはい・・・
 などと呆れている間にも、二体の怪人がいつの間にかこちらを見ている?
 「君の魔石を渡してもらおうか?」
 「抵抗しても無駄だよ?」
 そう言い放ち二体がこちらに翼からそれぞれの属性に力を噴出させ飛んで来る!
 勢いが速くなる、突進してくる気か!?
 甘い!
 前に転がりぶつかるのを避けながら緑色の方の体に一部をパペットで削る!
 いつものように咀嚼させて出来たのは風属性の魔石!
 次いでいつものように取り出しパペットの額の蓋開け魔石を入れふたを閉め蓋ごと
 「変身!」
 押す!
 「ウィン!ウィン!ウィン!ウィンドイーグル~ゥウウウ!!」
 緑色のスーツに筋骨隆々な肉体、大鷲を模したヘッドギアに
 体中に左右対称に渦風のモニュメントが付き、右手以外の左手両足に金色の爪が付き、
 パペットが大鷲のそれに変化する!!
 
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