オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ 22
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第22話 領主の逆上、冥天の怪人出現!!
領主に三対の黒い鳥の翼が生え、体は黒に染まり魔力で服がはがれ筋肉質に、
皮の突っ張ったその顔は外側に鋭く凶悪なものとなる・・・
私はここぞとばかりに声を上げる!!
「貴様、この岩で軍事侵攻するというのか!」
「そこまで知っているのならば生かしておけない!!」
あ、ブラフに乗ってくれた・・・
「貴様個人の野望にこの岩と民を巻き込むな!!」
領主が大口開け笑う!!
「ふはははは!この岩は私の船だ!これで世界を回り、世界中を制圧してくれる!!世界の支配者は私だ!!」
・・・俺を消せばいいだけだからって焦りか調子に乗ってるのか軽々と話してくれるなぁ・・・
これぐらいでいいか・・・
俺はいきなり領主の真後ろに瞬間移動しつつパペットを叩きつけていく!!
「はぁあ!!」
な!?全方位に波動!?
波動に巻き込まれ吹き飛ばされる!!
「そこだ!」
いきなり俺の方に振り返る領主の周りに回りを埋め尽くすように闇の弾が散らばり、そのうちいくつかがこちらに向かって来る!?
くそ!あれだとどこに瞬間移動しても領主に攻撃が届かない!!
それなら、無理やりにでも!!
いきなり領主に向かって突進を敢行!!
「ふむ・・・それなら!!」
領主の突き出した右手の平先にいくつもの闇の弾が飛来集中!
そこで一気に瞬間移動!
闇の弾が開いた場所に移動し、領主にパペットで攻撃!一気に削る!!
「甘いわ!」
が、そこで瞬間移動した瞬間に俺の体に闇の弾が大殺到!!
「がぁああ!」
地面にまで吹き飛ばされ叩きつけられる!
全く、割に合わないな・・・
領主がまたも俺の方に今度はゆっくり振り返り見降ろして来る
「やってくれたな、だが・・・」
領主が余裕そうに両手を左右にから上に突き出し上げる・・・
すると、大量の闇の弾が領主の周りに隙間なく生み出される!!
「これで!」
領主が両手の平を突き出すと、領主の周囲以外の大量の弾が飛んで来る!?
「うどわ!!」
瞬間移動で後ろに避け、床に大量着弾、
「まだまだ!」
領主がまたも闇の弾を大量に作り出し、両手の平を引いて突き出し飛ばして来る!?
くそ!これじゃあ、どうにも・・・
パペットでさっき削った領主の破片、
だが、これだけであの領主に対抗できるか・・・?
さっきみたいな幸運が二度も起こるとは思えない・・・
・・・いや、少なくとも、今の能力を維持しつつ新たな力にはできるか・・・
実験的な事なのでやりたくはないが仕方ない・・・!!
もう一つのパペットを付け、さっき領主を削って作った魔石をもう一方の変身したままのパペットで額の蓋開けそこにはめ込み蓋を閉め、
二つのパペットの魔石を互いの魔石で押す!
なんだ!?魔石とパペットから虹の光が!?
「ダイナソーシャークイーグルレッオー!!スカルロボットキマイラドットー!!ミラクル、それはミラクル、ミラクルリオー・ゴールド!!」
身体の装甲が前が金、後ろ銀の色に染まる、右頭金、左頭銀の造形が輪郭に付いた黒の仮面が前に付いた後ろまで覆う黒の兜に、
右手に銀の頭蓋骨、左手に金のティラノの頭を持ち合わせ、
頭以外の全身前部には金の、左上にブレイズダイナソー、右下コールドシャーク、右上ウィンドイーグル、左下ライトニングレオの意図を持ち、
頭以外の全身後部には銀の、右上にダークスカル、左上セイントロボット、右下にバグドット、左下にマッドキマイラの意図があり、
腰鎧に足元に同じ色合いの金銀の鎧ブーツ、
背に前銀、裏金のマントを付けている・・・
なんだ・・・これは・・・?
「そんなものこけおどしだ!!」
闇の弾を大量に向かわせてくる!
・・・
恐竜の腕を向け、火、雷、光、風、核の属性を集中させ、領主に向け一気に放射!!
闇の弾など消し飛ばし、一気に領主にぶち当たる!
「ぐぉおお!!」
領主は落ちるも、すぐさま翼を上げて羽ばたき浮き上がり、こちらを目じり釣り上げた怒りの鬼の形相で見据え
「まだだぁ!!」
獣の大口で大声上げ全身に恐ろしく力込め、身体に・・・周りの魔石から魔力を吸収している!?
領主の筋肉が増量されていく!!
「殴る!!」
一気に翼を動かし飛んで来る!!
ちぃい!さっきの光線・・・無理か
突き出される右拳を私は素直に左に回り込むように避けながら
「これなら?」
パペットとマント以外の身体の鎧が外れ、
「スカルロボットキマイラドットー!!ダイナソーシャークイーグルレッオー!!ミラクル、そうさミラクル、ミラクルリオー・シルバー!!」
金が後ろ銀が前と前後逆になって再度装着!
マントも前金後銀と前後逆になり、
黒の仮面の輪郭も右頭銀、左頭金となる!!
「刃よ」
髑髏のパペットの中より透明な刃が形成される、
それは四角にブレ、闇に溶けるように視認しにくい・・・
剣を横に出し、振り返りながら腕を振り回し殴り掛かってくる領主の拳を上下にぶった斬る!!
「ぐぉおお!!」
大げさにひるむ領主、
さすがに、これは大ダメージだろう・・・
「これ以上やるなら容赦しないが・・・」
「はぁあああ!!」
領主が大声を出すと、切り裂いた腕に魔力がまとわり、くっつく・・・
魔力で無理矢理くっつけたか!?
ヘタに戦いが長引くとこの街を浮かせてる魔石のことも考えず、無尽蔵に魔力を使いそうだな、この領主!!
なら、一気に決める!!
両方の魔石をそれぞれの魔石で押し
ワオーッ!ワオーッ!ワオーッ!ワオーッ!・・・
ワオーッ!ワオーッ!ワオーッ!ワオーッ!・・・
もう一度、同じ方法で・・・押す!!
「ミラクルリオゴールド&シルバーブレイク!!」
ミラクルリオゴールドにチェンジし、
両手のパペットを領主に向け、様々な属性弾を発射音出し放つ、
炎、氷、風、雷、闇、光、溶岩、四角のブレ、
「ぐっがっがふっぐがっだはっぐがはっだぐはっががはっ!!」
領主が怯みまくる間にさらに、ミラクルリオシルバーにチェンジ、
両手のパペットより属性をマーブル虹色に凝縮して両刃と化して伸ばしひるんでいる領主に一気に突進!
「な・・・」
領主が気配でかこちらを見て大きく目を開け気付くがもう遅い、
二刀で上から下、右左外側から左右外側、袈裟懸け交差に斬り裂き、
両手を上げ、エネルギーを放出!
一気に巨大な刃として叩きつける!!
「はぁあああああ!!」
「ぐわぁああああ!!」
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