バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ/11

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ 11
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 

 
第11話 ダーク・スカル
 
 「やはり貴様が手配の者たちを倒していたのか・・・!」
 牢を破り目前で驚いていると思われる間にも言葉を発する黒い奴!!
 気配からするとこいつも魔石!
 遠慮する必要はない!
 左手のパペットの髑髏より漆黒の両刃を跳び出させ振り上げ斬りかかる!
 「っち!」
 黒い怪人が寸前で後ろに跳び避けながら腕を変化させ塔がのびたような造形の片刃のブレードに変化させ
 「はああ!」
 上より斬り返して来る!
 漆黒の両刃で防ぎつつ拮抗!
 そこで蹴り付けつつ牢屋の出口の方に向き、駆ける
 「逃がすか!」
 黒い奴がこちらに駆けつつ横に斬ってくる!
 距離的に隙がある・・・ここ!
 寸んでで跳んで斬撃を避け刃をしまいつつ、後ろに振り返りながらパペットから闇のエネルギーを放射!
 「ぐ!」
 闇の怪人が刃でショットを防ぐ、その間にパペットに刃を跳び出させつつ蓋ごと魔石を押し
 ワオーッ!ワオーッ!ワオーッ!ワオーッ!・・・
 再度押しながら上から思い切り縦大振り!
 「ダークスカルザンブレイク!!」
 闇の剣までもエネルギーに変換した闇の斬撃が一直線に飛び闇の怪人を押しながら壁に激突!
 ・・・爆発しない、逃した!?
 そこか!
 背後の虚空をパペットが振るうも掠り!
 「やれやれ、この一瞬で私を捕らえるとは・・・」
 声が聞こえた入口の方を見ると、脇に黒い奴を抱えた白く光るやつ!?
 縦長のひし形を騎士のように体中に張り付けたような怪人、
 剣や盾も縦長のひし形の下や後ろにに取っ手を付けたような物だ・・・
 斬撃の闇に紛れて黒い奴を助け出したか!?
 そのさっき呆れ声を出した白い怪人が私を見据える
 「どうやら、私一人では荷が重いようだね、彼が目覚めるまでは相手はよした方がよさそうだ、それではね!」
 白い怪人が大きく光ると、その姿は掻き消えていた・・・
 ・・・逃げられた・・・
 あのパペット、取り戻さないと、
 いや、それより、今はあの黒い奴を追いかけないといけないか・・・、
 あの黒い奴が目覚めて私の正体をしゃべると少々面倒だ、
 公的な奴らに指名低配されるのはいくらなんでもなぁ・・・国を跨げばたいていどうにかなるけど・・・
 まったく、魔石を奪う怪人の謎を探しているだけでどうしてこうなるかね・・・
 ・・・不法侵入はしてるけど・・・
 ま、いいか、
 いずれにしても、まずはここを出ないと・・・
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――