バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ/12

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ 12
 
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第12話 ここは一体・・・どこだっ!?
 
 警戒しながら牢屋の出入り口の階段まで進み、階段途中の踊り場にあった牢の鍵部分だけを闇色の両刃で静かに目立たないように斬って牢を開け、さらに先にあった階段を進む、
 階段は天井につながっていて、おそらくそこに扉があるのだろう・・・
 警戒しながら押し開けていくと、先には星空が広がっていた・・・
 どこだ・・・?
 もう少し慎重に開けてみて周りを見ると、草原に前方遠くには先には角っこの塀、後ろを見れば大きな屋敷・・・?
 大きな屋敷の壁は白く、三階建てなのか三つ縦に並ぶ窓が等間隔に並び、ここまで見てきた家々とは違い濃紺の屋根を持っていた・・・
 もしかして、どこかの家の庭の端っこか?
 家の周りに小さく小さく兵士が見えるところといい、殺風景な様子といい、
 私的な邸宅ではなく公的な建物だろうか?
 もしかして、ここが敵の本拠地?
 なら・・・
 変身を解いて回収しておいた荷物から濃紺のズボンと長袖を取り出し、頭巾で髪をまとめつつ顔を隠す、
 見つかりたくない時にこういう服は役立つんだ・・・
 私は着替え、階段を出て出入り口を閉め、邸宅を見て、兵士たちが横を見て動きだしこちらを見ていないタイミング、つまり、隙を見つつ駆けだす、
 いざ見つかったら変身すればほとんど正体は見抜かれない、
 今手持ちにある魔石はさっき手に入れた物だけだけど・・・
 まず私の荷物とパペットを取り返してあの黒い奴をどうにかしないと・・・
 私は邸宅に向かって駆ける・・・
 
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