バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ/13

オリジネイト番外 オリジネイト・ヘッドリオ 13
 
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第13話 機転
 
 館に向かって走っているうちに横に瓦礫の山があったりする、
 庭の整理か工事か何かでたまったものだろうか・・・?ここ岩の上だし・・・
 ・・・そうだ・・・!
 私は思いついたことがあり、瓦礫を使い適当にパペットで像を作り瓦礫を寄せ紛れさせる、
 ・・・使わなかったら壊しにこよう・・・
 再度館に近づいて行き、兵士のいない隙にパペットで壁を掴み、上へと登る、
 屋根に出たけど、平たく屋根が広がるばかりで怪しいものはない、
 せいぜい時々短めの煙突があるだけ・・・
 いや、ここからなら、パペットと接続できるかもしれない、
 「我が眷属の人形よ、その操作を・・・」
 ・・・見えない、距離が遠いのか・・・?
 だが、方向はわかる・・・
 これは・・・館の中央方向・・・斜め下!
 「匂う、匂うぞ・・・」
 「魔石の匂いだぁ・・・」
 左手側の屋根の外側地面から跳躍して私の目前の屋根に着地したのは、
 体中に溶岩流れる岩石皮膚の溶岩魔人のような奴と、
 岩の肌のそこかしこ金属が垣間見える奴、
 来たか・・・ここで変身!
 せずに私は振り返って駆けだした!
 「おいこら!」
 「待て!!」
 私はさっきの瓦礫の山にまで到達し、
 「助けて!」
 と、先程の・・・成人男性に似せて作ってパペットで色素まで調整した像の裏に回り瓦礫をどけ周りに見せる、
 そこで男性的に声色を変え、
 「任せろ!君は安全なところに隠れていて!」
 「てめぇ!何もんだ!」
 よしよし、暗闇も味方して急に現れた男性だと誤解してくれたな・・・
 私はパペットを像の背中に噛み張り付け一旦怪人の目につくように出来る限り派手に別の瓦礫の裏に隠れた後、
 今度は目に付かないように姿勢を低くかつ素早く再度像の裏に戻り像の陰に隠れつつパペットに手を入れ、
 蓋ごと魔石を押す
 「変身」
 「ダーク!ダーク!ダーク!ダークスカル~」
 顔とパペットが髑髏になった暗い変身後の姿に変身する、像ごと・・・
 私本体は後ろに隠れた状態である・・・
 「てめぇが闇のやつがいってたやつの正体か!?女だと言っていたが全然違うじゃねぇか!!」
 「まったくだ、奴の言葉は信用ならんな・・・」
 怪人の声が響く、勘違いしてくれたようだ・・・
 よしよし、後は・・・
 像の右手を無理矢理一振りして辺りを闇で包み、闇に紛れて像を色素を抜きつつ破片にして変身服の周りに噴出、私自身が変身したように再構成し、そのまま一気に怪人たちに跳ぶ!!
 
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