ニューロンズ:AI 18
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18
「スキャン解いたぞ!なんかないのか!?」
再スキャン、出てきたのは・・・
「市役所、シールド!!」
ウィルスたちとAI達の間に召喚したコンクリートの壁は、確実にウィルスの攻撃を防ぎ切るも崩壊する・・
そこに現れていたのはほかでもない、エクサス!!
うしぎゅうがエクサスを睨む
「貴様、どこから・・・?」
「一部始終を見てたのさ」
「下らん、が、目撃者は・・・消す!!」
ウィルスたちの攻撃が来る!
他のAI達が反撃するも、指揮が無いためか攻撃がバラバラだ
「皆さんはウィルスたちに集中して攻撃してください!」
エクサスがうしぎゅうを注視しながら声を上げる、
「しかし、俺達も奴に一矢報いたい!」
「それなら、攻撃したいAIだけうしぎゅうに攻撃してください!」
エクサスの言葉の意味を逡巡しているのか一瞬黙り込むAI達、
しかし、仮にでも指示が下ったせいか、ウィルスとうしぎゅうにバラバラではなく少しずつ連携の取れた攻撃が放たれる!
ウィルスが砲撃で少しずつ減って行く中、エクサスとうしぎゅうが対峙!
「行くぞ!」
「黙れっ!!のうりん・すいさん・しょう!!」
うしぎゅうがいきなりしこを踏む!?
何を・・・?
と、唐突に足元から蔦が生え、周りのAIとエクサスをからめとる!?
驚きに蔦を見て目を見開くエクサスとAI達!
「な?!」
「見たか!これこそ我らテンプルに与えられし力!国の力だ!!」
エクサスがうしぎゅうの言葉にうしぎゅうを思い切り目に力込め見据え返す!
「だが、その力はこの国と民を守るための力じゃないのか!?」
「黙れ!我らこそが国!我らこそが王だ!!」
こいつ!!
動けなくなった周りのAIにウィルスからの攻撃が向く!
「セイザ!」
「わかってる!」
「何をしている!!」
うしぎゅうが頭を向けエクサスに突進!?その前にスキャン!
・・・ええい、迷ってる暇は無い!!
「牛、ジャングル」
「同じ力でお相手する!!」
ウシのようで何の装飾も無い少々直線的な橙の鎧に角の生えたヘッドギア、
鎧に付随する籠手と足鎧、
身体には植物が描かれた緑のプレート、頭と両手足には花咲くリング、
衛星は古めかしいフリント銃のようになっている、
「バッファロージャングル!!」
うしぎゅうの突進を同じように頭を向け受け止める!
ズドン!!
その衝撃波でウィルス、AIもろともに吹き飛ぶ、そのおかげでツタもかなり吹き飛んだ、
しかし、それだけの衝撃・・・
「この程度かぁ!!」
エクサスが押され始める!?
「何おっ・・・お・・・お・・・」
なんだ?エクサスの様子がおかしい・・・?
「そこだ!」
うしぎゅうがエクサスを吹っ飛ばす!
が、エクサスは着地し、それでも勢いが残り後ずさりながらも完全に勢いを止める
なんだ?目つきが違う?うしぎゅうをまるで殺すような目で・・・
「きゅるるるぁああああああ!!」
な?エクサス・・・?
エクサスが走る!その速度は先ほどの比ではない、
一瞬でうしぎゅうを頭からの体当たりで吹っ飛ばす!
「な、何!?」
さらに、周りのジャングルや植物がエクサスの両手に集まり大きな一対の手を形成、
エクサスが両手を合わせると同時にうしぎゅうを挟む!
「こ・・・この・・・!」
しかし、うしぎゅうはその両手両腕を外側にに出し挟まれるのを阻止していた
「ふははは、この程度!!」
うしぎゅうが大口開け笑う、
が、エクサスは無理やり両手の指を合わせ、振り上げ、
同時に木の両手はうしぎゅうを内部に秘めたまま振り上げられ
「よせ、やめろ!」
そのまま振り下ろされ、うしぎゅうを木の両手ごと地面に激突し粉砕
「が・・・は・・・」
中から現れたのはすでに立っているのがやっとのうしぎゅう、
しかし、エクサスが片足を地面に叩きつけると、その四肢を地面から生えた蔦が縛り上げ、
エクサスが右こぶしを握り締めダッシュ!
右拳から右前腕に蔦、木、葉っぱや根、花など、ありとあらゆる植物の要素が宿り渦を巻き、そのエネルギーが拳に集中、
過剰な勢いのまま腹に叩きつけられたうしぎゅうを消滅させたのだった・・・
・・・いぬけん様、ごめんなさい・・・
見えた!?この事件の首謀者は・・・あいつじゃない!?
「きゅるるるぁああああああ!!」
だが、エクサスはさらに叫び体中に力込め両手を不気味に開き叫ぶ!!
おい、エクサス!?どうした、エクサス!!
エクサスは止まらない!?
周りのAIに向かって行って拳を振るう!?
「うぉうあ!!」
幸いにしてAIに拳は当たらなかったがその衝撃でAIは吹っ飛ぶ!!
なんでいきなり制御を受け付けなくなったんだ?
まさか、テンプルAIの力を2種類ともに混ぜて使ったから・・・?
前の蛇の時は影響なかったが、今回は2種類使ったから・・・?
でも、暴走してるにしては少し動きが鈍い、
そうか、何とかエクサスも止めたがっているのか・・・?
この状況じゃ、俺に出来ることは・・・
「済まない、みんな!俺はエクサスの所持者だ!」
AIは戦ったままだったり動きを止めて話を聞こうとしたりしている、
「今のエクサスは暴走状態だ、そこで、皆の力を借りたい!」
すまない、エクサス・・・
「手が空いた時でいい、俺の合図でエクサスを一斉攻撃して、被害が出る前に止めてくれ!!」
俺の言葉が通じたかはわからない、
ウィルスたちの動きは指揮系統が無くなったせいか好き勝手に不規則になってる、でも、そこにこそ隙が生じる、
しかし、不意にエクサスが動きを止める
「今だ!」
戸惑いがあったのか、はたまた単なる偶然か、
全方位からの時間差砲撃はエクサスの体を様々な方角から貫き、
エクサスの変身が解け、俺はエクサスを急いで回収したのだった・・・
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※この記事は検索エンジン向けタイトルとソーシャルメディア向けタイトルにAIタイトルもしくはそれを調整したものを採用しています