バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ニューロンズ:AI/16

ニューロンズ:AI 16
 
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 16
 
 「で、このスキャンの強化は何に使えるんだ?」
 「一応、ソースから見ればAIの心の内すらのぞけるらしい、ただ・・・」
 歩きながら目前の投影画面のエクサスと話す
 「いや、てきとーにやってみたけど無理だったじゃん」
 「だよな・・・」
 俺は呆れて思わずうなだれてしまう
 俺とエクサスは学校への道すがら話す、
 ワイズのおかげでスキャンは強化された、らしいのだが・・・
 スキャンの強化で得た新たな力は相手のプロテクトをしてる部分をスキャンできること、
 俺がオンリーAIキット使って組んだ時には気づかなかったが、そもそも、AIを始めとしたプログラムは、
 読み取られたくない部分にはプロテクトがかかっている、当然だが、
 俺が組んだ時はそんなことはガン無視だったので、出力された結果の部分を読み取って変換していた、
 無論、プロテクトされている部分にはノータッチ、だ、
 で、ワイズの指導の元そのスキャンの部分が強化して、基本的に組み込まれている二つのプロテクトの内一つを突破できるようになった、
 それは、外側から隠している部分を読み取れるようになった部分、
 つまり、隠しファイルを見つけることが出来るようになったというわけだ、
 が、隠しファイルを見つけることが出来たとして、そこにかかっている別のロックを外せるわけでもなく、
 さっきの会話につながるというわけだ
 と、画面内からいきなり大きな音が響き渡り、サイレンが鳴るかのように右上から赤い妙滅が見える
 エクサスはそちらの方を見て、再度こちらに振り返る
 「おい、警報アラームだ」
 「警報アラーム?こんなに晴れてるのに?熱くもないし、地震か?」
 「違う、これは・・・電子ウィルスの大量発生だ!!」
 そうかそうか、エクサスの強化もうまく行っているかわからなかったんだ・・・
 思わず右口角が上がる・・・
 「なら、久々にやりますか!」
 「いや、まずは学校に行って」
 ウー
 ん?パトカーのサイレン音?
 住宅街目前の十字路を左右からパトカー駆け
 ズドン!
 パトカー同士が正面衝突!?どうなってんだ?!
 まさか・・・
 俺は画面のエクサスの方を見る
 「エクサス!」
 エクサスは一つ俺と同じようにため息とともにうなだれ
 「しゃーない、このままじゃおちおち出歩けもしない・・・」
 画面を展開し、様子を見る
 電脳世界にいるのは・・・
 黒いイシルス、青燕スクバー、電幽霊エレック、氷柱家アイシクル・・・
 しかも画面を埋め尽くさんと・・・
 種類も量も多いな!!
 「とにかくパトカーの中の人を助けるために動かないと・・・エクサス、スキャンで中に何人いるか調べる!」
 「その必要はない、生体反応は0、死体も乗っていない」
 エクサスの淡々とした返事
 つまり、元からウィルスで暴走させられた無人パトカーか?!
 「後は通報か」
 「一応はしておいた、警察署に届いているはずだよ、通報発信がウィルスに食いつぶされていなければね」
 変わらずの淡々とした返事・・・
 だとするなら、やはり、ウィルスをどうにかしないとな・・・
 でも、パトカーなんて公共物、最高クラスのセキュリティが入ってるはずだが・・・前も警察署が侵略されてたし今更か・・・
 「行くよ!」
 エクサスがウィルスたちに向かって行く!
 まずは、衛星からの銃撃で軽く・・・
 銃撃で攻撃するが、黒イシルスの体とスクバーの高速で移動する身体に弾かれ、
 エレックからの両手を前に出した電気とアイシクルの回転からのつららが飛ぶ!
 「これ近づけないぞ!」
 「やりゃいいんだろ、スキャン!」
 パトカー、シールド!
 エクサスの左手にパトカーの上部を模したシールドが出現!
 ウー!!
 サイレンのいきなりの大音量と大光量に突進してきたイシルスとスクバーは驚き動きを止め、
 電気とツララは盾部分で防ぎつつエクサスが突進し無理矢理突破!!
 「でやぁ!」
 さすがにひるんでの近距離剣技だと耐えられないのか一閃でイシルスとスクバーが消え、
 そのままシールドに防御を頼りつつ、衛星で撃ちつつの突進すれ違いざま斬り裂きで残りを一気に消し去る!
 「お?」
 消えるウイルスから何かがまっすぐのびる?
 一瞬だが見えた、なんだ・・・糸・・・?
 「まさか、これがスキャンの効果・・・?プロテクトが機能しなくなるぐらいの大ダメージを受けると何かが見える・・・?」
 「とにかく、あの先に行ってみよう、セイザ!」
 一緒に糸の先を見ていたエクサスの言葉に俺は気になる糸の先を見つつ「ああ」と返し駆けだしたのだった・・・
 
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※この記事は検索エンジン向けタイトルとソーシャルメディア向けタイトルにAIタイトルもしくはそれを調整したものを採用しています