バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ニューロンズ:AI/19

ニューロンズ:AI 19
 
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 19
 
 一応修復はしたけどどうだ?
 俺はアルゴリズムの元にスリープモードのエクサスを送っていた、
 あの暴走の後、修復してても色々変なところがあったんだよな・・・
 「アルゴリズム、どう見る?」
 画面の中で四角の鉄の見た目の台の上に寝転ぶエクサスを見守るアルゴリズムが俺を見る、
 「やはり、暴走した原因はテンプルAIのデータを無理矢理取り込んで大量のデータが入って来たのが原因だと思う」
 「う・・・ううん・・・」
 お、気が付いたか?
 目を開き上半身を上げるエクサス、
 「調子はどうだ、エクサス?」
 ワイズも注意深く見る中でエクサスも俺の方を見る
 「ああ、何も変わりはないよ・・・?」
 「どうした?」
 「いや、何か違和感が・・・?」
 「それはこれですかね?」
 ワイズがエクサスの胸中央を左人差し指で指差すと
 エクサスの胸の上に何か丸い傷のような物が浮かぶ・・・?
 「これは・・・?」
 「テンプルAIのアクセス権ですね」
 げっ!?スキャンした時にコピーしちゃったのか?!
 「それ、持ってたら犯罪になるやつ!!」
 「ええそうですね、でも、大丈夫でしょう、ああ、そうだ、それならこれを」
 と、俺の慌てての指摘にアルゴリズムは楽観的に返しつつ腰元よりオートマチック拳銃のようなプログラムを出してきた
 「これは?」
 エクセルがプログラムを見つつ問う
 「以前、思い付きで作った物でね」
 「それを彼らに託すのかい?」
 と、奥にいたのは以前見た白と黒の猫!?
 白黒猫は俺達を、どちらかと言えばワイズを注視し
 「私が依頼した後、結局完成しなかったそれを・・・」
 「ああ、あの時はアクセス権が無かったですからね・・・」
 白黒猫の声に振り向いていたワイズは淡々と答える
 「ふむ、まぁいい、それじゃあ、お手並み拝見と行こうか・・・」
 猫は気が付かぬうちに消えていた・・・
 「あれは一体・・・」
 「罪追い牙」
 え・・・?
 謎のワードをつぶやくワイズ、
 「犯罪を犯してもなお裁かれない、そういう人たちを追う組織ですよ、もともと、あの忍びも元メンバーでしてね、安心してください、違法組織ではありません、アングラではありますが・・・」
 ワイズは猫が消えた方を見ながらこと投げにやはり淡々と話す
 「それが何でこれを・・・?」
 ワイズが持つ銃のようなプログラムを見ながら俺がこぼすと、ワイズは俺達に向かい振り返り、銃を三者の視線に入るように持ち上げ
 「これはもともとデータを参照して相手の犯罪歴を参照するデータです、それに私が護身用のデータを組み合わせて端末の電波発信装置をオーバーブーストさせ、罪に合わせた時間、その意識を失わせる・・・」
 「それが何で失敗したんだ?」
 とエクサスが問う
 「参照すべき犯罪歴のデータが手に入らなくてですね、でも、国のデータにアクセスできるアクセス権を持つあなたなら使える、というわけです」
 「んなもん持たせないでよ・・・」
 「護身用だよ、今回の件、黒幕が誰か知ってるのだろう?セイザ君の動きが少し変なのでね」
 「セイザ?」
 エクサスが呆れる中のワイズの返答に俺の方に話と視線が向く
 「知ってる、うしぎゅうの倒れ際にスキャンできた」
 全く、厄介な物ばかり転がり込んでるな・・・
 「うしぎゅうほどの物がかばう相手、大体想像できる、すでに全国では様々な情報が漏洩して黒幕が誰か想像できているようだ」
 なんだって・・・?
 ワイズの話にネットを開くと、確かに首都に人が集まり、暴動が起きている・・・?
 「だが、テンプルAIのアクセス権を持っている物なんて早々いない、元より、公権力は全て敵だ」
 ・・・しゃーないな・・・
 「・・・で、どうすればいいんだ?」
 「私が言っても意味は無い」
 俺達で決めろってことか・・・
 「・・・わかった、いぬけんの本体AIを捕まえて、黒幕を吐かせる、エクサス」
 エクサスが俺の方にまっすぐに視線を向ける
 「行くよ、どうせこのまま黙ってても何されるか分かったもんじゃない」
 「それじゃ、エクサスを首都方面にアクセスさせて・・・」
 「おっと、それじゃあ味気ないからね」
 ババババ・・・
 ん?上からヘリの音・・・?
 見上げると上には黒いヘリコプターが鎮座し、梯子を降ろしてきていた・・・
 
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※この記事は検索エンジン向けタイトルとソーシャルメディア向けタイトルにAIタイトルもしくはそれを調整したものを採用しています