バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

左竜右人ドラセルシア/8

左竜右人ドラセルシア 8
 
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後編第3話 闇鍋卵スープ サバイバル 中編
 
 「ほれ、後悔するなよ?」
 狼男から受け取った平べったい木のお皿に盛られたものは、糸を引いたような玉子のスープに、
 何か黒灰の肉、何かの黒く平べったい茸、何かの・・・揺らめいた黒い海草・・・が入っている、
 ちなみに私が入れたのは、闇猪の肉である、
 多分、この黒灰にしっかりと火が入った肉、
 こうなるんだ、闇猪の肉・・・仕事を受ける前に森でいきなり表れたのを紆余曲折の果てに倒したやつなんだけど・・・
 スプーンですくい食べると筋肉質な固めな肉に脂肪分のある油がしっかりと絡む・・・
 噛めば噛むほどに肉の味が染み出てくる・・・
 ゆっくりと噛み込んだ後、飲み込み
 さて次は・・・
 この黒平べったい茸か・・・全部真っ黒で薄っぺらいが・・・?
 口に入れてみると砕ける芯のあるいい食感だ・・・何度でも噛める・・・
 何だろうなこれ?そういう茸に似てるけど、微妙に違う・・・?
 完全に噛み切って飲み込み、最後の具を掬う、
 海草・・・か・・・
 口に入れると海の塩味の出てくる噛み応え・・・
 さらに、スープを飲む、
 肉、海、茸のうまみが出ていて実にバランスよく味わい深い・・・
 次いで、追加で口に肉を入れれば油が・・・
 茸を入れれば茸汁が・・・
 海草を一緒にいれればうま味が・・・
 それぞれ追加されバラエティ溢れる味わいが楽しめる、飽きない・・・
 そして、スプーンで掬ったスープを飲み、卵のちょうど良い軽さと重さを堪能しつつ・・・
 私は口に皿を付けて皿を上に傾け、残ったスープと具と一気に飲み込んでいく・・・
 
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