バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

左竜右人ドラセルシア/2

左竜右人ドラセルシア 2
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
 
f:id:OirenW:20220222212022p:plain
 
第1話 牛と竜の合い挽きハンバーグ レッツドラゴホーン 中編
 
 「お待たせしました~」
 ウェイトレエスが銀のお盆に乗せ持って来たのは、鉄の横長の黒い円のステーキ皿に刻んだ人参を生地に練り込んで焼き上げたパン、コーンスープ・・・
 ステーキ皿に入っているのは人参と玉ねぎの甘煮つけ、
 そして、中央に鎮座するのは・・・牛と竜の合い挽きハンバーグ!!
 見た目は牛と豚のものより若干赤みが強い・・・
 どれ、さっそく・・・
 フォークで刺し、ナイフで切る・・・
 おお~断面から油が滴る・・・
 そのままフォークに差したものを口に運ぶ・・・
 ・・・肉食や雑食のものの肉は草食に比べまずい、とはよく言われるが・・・
 ・・・油が噛めば噛むほどに出てくる・・・
 竜肉の噛み応えに牛の油が程よく絡んでいくらでも噛んでいられる・・・
 おまけに竜肉にもきちんと油があるのに牛の油をさらに吸収してそれを私の口内に放出している・・・
 まるで、牛を喰らい吸収する竜をそのまま喰っているかのようだ・・・
 肉になっても大ぐらいなのか竜ってのは・・・
 おっといけない、このまま肉だけ喰うわけにはいかない・・・
 人参と玉ねぎを一辺にフォークに捉え、口に放り込む・・・
 おお、多量ともいえる油が野菜で緩和された、これはこれで面白い、
 人によってはこちらの方がいいという人もいるだろう、
 しかし、ステーキ皿にはまだ油が滴っている・・・
 そうだ、こんな時のパンじゃないか!
 パンを一つ手に取りちぎって油をなめとるように浸し口に放り込む、
 おお!まるで油の塊のようだ、普通であれば・・・
 なるほど、そのために人参を入れてあるのか、人参が爽やかさを足し、ちょうどいい感じがする、
 だが!
 私は右手を上げウェイトレスを呼ぶ!
 「すみませ~ん!普通のパンありますか?」
 追加で一つ注文したパンが届く・・・
 それを先ほどと同じように油に浸し食べる、
 ・・・脂っこい、脂っこいが・・・これがいいのだ・・・
 牛の濃い肉汁と竜の燃えるような生命力あふれる肉汁が相成り、口内は油まみれだ、
 しかし、これがいいのだ!!
 私はコーンスープをスプーンですくって食べ、口直しし・・・
 残ったパンに半分に分けるような切れ込みを入れ、ハンバークの欠片と人参と玉ねぎを挟んでかじる
 あ・・・これもいいわぁ・・・
 野菜に肉汁が絡んで効率よく栄養を摂取しているのを感じる・・・
 私はそうやって作ったハンバーガーを一気に食い込み、
 残りを人参パンを利用して油を摂取し感激しながら食べ進め切るのだった・・・
 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――