バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

左竜右人ドラセルシア/9

左竜右人ドラセルシア 9
 
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第3話 闇鍋卵スープ サバイバル 後編
 
 私は皿を置き、両手を合わせ
 「ごちそうさまでした」
 そう言って食事を終えた、どうやら、周りの人の皿も空になっているところを見ると皆、食事を終えたようだ、
 と、私に頭にふと一つの疑問が浮かぶ、
 「そういえば、皆何いれたの?私は闇猪の肉入れたけど」
 「俺は邪人魚昆布だな・・・」
 と戦士の方が疲れから少し回復した雰囲気で返して来る
 「何?その身体に悪そうなの・・・それに邪人魚って要はセイレーンとかいう船を沈めるモンスターの」
 「そういう奴らがよく出る海域の昆布ってだけだよ、地元民は普通に鍋に入れたり乾燥させたりして食ってるぜ?俺はそこで乾燥昆布もらってただけだ」
 へぇ・・・
 「じゃあ残りは?あの茸、似たようなの食べたことあるけど微妙に違う・・・」
 「あれは茸じゃないぞ」
 と弓使いが少し取りつくしまのある風に言ってきた
 「じゃあ何?」
 「シャドウゲンガーの端っこ」
 思わずスナイパー以外の全員が噴き出した
 「おいコラ!何くわしてやがる!!」
 と狼男が慌て大声でいう
 「さすがにこれはなぁ・・・」
 戦士も上まぶたが一直線になった呆れた目でスナイパーの方を見る・・・
 シャドウゲンガー・・・
 闇属性の影の様な精神体モンスターで憑りついた者の精神を乗っ取ったりする、といったタイプの代物である、
 無論、食えるという話など聞いたことが無い・・・
 「大丈夫だろ」
 平然と返すスナイパー
 「薬にも使うらしいし、滋養強壮にもいいと聞いたことがある、と、この以来のひとつ前の依頼でシャドウゲンガー倒した時に聞いた、ま、問題ない問題ない」
 そう言って右手を少し上げ力なく振る様に、
 私は(多分残りの二人も)若干の不安を覚えるのだった・・・
 本当に大丈夫だろうなっ!?
 ・・・いや、大丈夫だろう、と、なぜか少しハイになりながら思う私・・・
 ・・・このハイがシャドウゲンガーの端っこのせいではありませんように・・・
 
                                 闇鍋卵スープ
 
                            デカミュールの乾燥玉子
           名前の通りデカミュールという鳥類の玉子を乾燥させたもの、
            デカミュールは卵もデカい他、乾燥させると味が凝縮される
 
                                   闇猪の肉
                             闇属性を持つ猪の肉、
          あくまで闇属性を持ってるだけなので味は通常の猪と同様である
 
                           シャドウゲンガーの端っこ
                     魔女などが滋養強壮や魔術に使う素材、
  シャドウゲンガーの魔力の塊、健康な時に食べないこと、心の病に効くと言われる
 
                                  邪人魚昆布
                セイレーンとも呼ばれる邪人魚のいる海域の昆布、
 セイレーンが操ることで人の足に良く絡んでおぼれさせるが、通常はごく普通の昆布
 
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