バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

左竜右人ドラセルシア/14

左竜右人ドラセルシア 14
 
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第5話 竜の霞 中編
 
 「あ~いい感じだわ~」
 小大細太筋甲鉱、色とりどり種族とりどりの老若男女の竜たちは霧の中で寝転がってリラックスしている、
 様々な感想を抱きそうな光景である・・・
 と、右手の方の若い雰囲気の橙の竜の力の抜けた顔がこちらを向き、私と私の前歩く緑の竜を見て
 「お!グリグリン!可愛いお嬢ちゃん連れてるじゃないか、どうした?」
 緑の竜、グリグリンも力の抜けた気楽な顔で見返す
 「ここに来る途中で会ったんだよ」
 可愛いお嬢ちゃんというのは私のことだろう、これでも里では美少女で通っていたのだ、本当だぞ!
 「だが、お嬢ちゃんにここの良さがわかるかなぁ?」
 私は思わず橙の竜を見据え
 「わかるわよ」
 啖呵を切る、
 ・・・半分しかわからないかもしれないけど・・・
 ここには地脈から噴出したエネルギーが満ち満ちている・・・
 竜族やエネルギーを根幹とする精霊種辺りしかわからないだろう、
 ここの近くに来た時から体中の細胞がエネルギーを食べている・・・
 特にここはエネルギーが強いようだ・・・
 温泉と食事を混ぜたような極上の感覚が私を包む・・・
 思わず寝転んでしまう・・・
 おっと、道の端の方が邪魔にならずにいいか・・・
 右端に移動して寝転ぶ・・・
 ああ・・・いいわぁ・・・エネルギーがあふれてやる気に満ち溢れていく上に、まだ足りないと体が叫ぶ・・・
 喰っている・・・私の細胞が力を喰って感じている・・・
 「お嬢ちゃん、寝るのは厳禁だよ、僕の妹はここで寝ちゃって体重100キロ増えたからね・・・」
 私はグリグリンの一言に思わず目を覚ます!
 いかんいかん、極上のエネルギーということはそれを体内に蓄積できるという事じゃないか!!
 私は起き上がり、かぶりを振って自身の目を覚まさせ振り返ってそこを立ち去ろうとするのだった・・
 
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