御前教会の真実 ダブモン!!2話/28
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報告書 ダブモン研究家 タイカリス・ワイズ
題 ダブモンの職業の要素について
さて、ダブモンの研究家において教皇庁は欠かすことの出来ない組織だ、
なんせ、あそこには貴重なダブモンが数多く所属している、女神の加護なのか・・・
高い医療技術を持つダブモン、ダブモンの力を封じる術式を知るダブモン、大型飛行ダブモン、
私もぜひに研究したいが教皇庁は教皇庁所属の研究者以外は基本的に許可を出さないので一介の大学に所属しているだけの私は研究できないのだ、
残念至極である、
いや、当の教皇庁は一宗教組織にすぎないのだが、その規模はすでに一国のものであり、どこかの国に所属しているわけでもないため、組織というには大きすぎるのだが、組織と付記しておく
さて、そんな中で職業だ、
ダブモンには属性と生き物の他に職業の要素が入っていることもご存じと思う、
おそらく、同時に作られたものだと思うが、この職業はダブモンの得意な物、もしくは生態に関係しているものである、
それも千差万別で、テガミバトのように納得するようなものもあればカツラバメの様に摩訶不思議な物もある、
なぜ人はカツラバメの巣に実用性と芸術性を見出してしまうのだろうか、謎である、
とはいえ、少し加工しただけで実用に耐えうるものが出来るのは事実なのだが・・・
実際、なぜ職業なのかと問われれば、研究者内で言われる仮説は二つ、
一つはこれが公的な気質を表すという物、
反対に内的な気質を表すのは生き物の部分と言われている、
しかしながら、動物化しているダブモンに公的内的の気質など何の意味があるのか、その疑問に答えるのがもう一つの物、
それは、人間を手助けするための物という説だ、
たしかに、人間と共に仕事がしたいなら、自身の技術特性を表すという方がいい、
技術特性を人間が簡易的に分けたなら、それは職業だ、
料理がうまいやつは料理人だし、
山を登るのがうまければ登山家だし、
研究がはかどれば研究者だ・・・こほん、
とまぁ、それなら、公的内的の気質の内訳もわりに納得がいくだろう、
ただ、これに当てはまらないダブモンもやっぱりいるわけで、カツラバメの件も説明できずよくわからんし、
これからも研究は続けて行かねばなるまいと、そう思う所存であります
感
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