御前教会の真実 ダブモン!!2話/19
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「おおい、飯が出来たよ~」
階下から宿の主人のの大声が響く
「おおっ、飯だ」
「一体何だろうな」
「楽しみだね」
「あんまし期待しない方がいいわよ」
盛り上がる俺達に水を差す四葉、いいじゃん、期待したってさ・・・
まぁ、そんなこんなで部屋から出て、下に降り、
「食事処はあっちだよ」
おじさんの言葉に、カウンター机右側の奥に行くための通路から奥に走る、
と、その先に開けた部屋があった、
床の中央に簡素だが奥長の大きめのテーブル、その左右には背もたれ付きだがやはり簡素な木の椅子が並び、左手さき奥の方には食器の並んだ棚があり、
奥の一段下がった場所には、左奥に四角い石かまどが、そばには水入りの水がめが、右奥には外に出るためのドアがあり、かまどの上には換気用か、窓も存在していた、
そして・・・そして、そして、テーブルの上にある食事っ!
それぞれの椅子の前には、木の丸い器に入った白くどろりとして、橙色と白色の四角カットの野菜が入ったシチュ-に、前に置かれた鉄製のスプーン、
そのそばに、白い皿の上に大きめで硬そうな楕円形のパンが二個置かれていた・・・って、それだけかっ!肉も魚も無しかっ!?昨日の夕飯から何も食ってないっていうのに!!
・・・しゃーない、ま、でもうまそうな匂いがするし、味が良ければいいか!
「さぁさぁ、早い目に食べちゃってくださいな」
奥に居た、太ったおばさん・・・
ごく普通の雰囲気に左右と上にまとめるような髪型をしていて、頭に少し小さめの三角巾を巻いていて、上に伸びた濃い黄色の貫頭衣を着ており、下には茶色の丸太スカートを上衣の裾を入れてはき、前に簡素な腰掛けエプロンを着けている、典型的なおばさん、
が胸を張る、
状況から察するに、あの人が作った物だろう、
「んじゃ、ちゃっちゃと食おうぜー!!」
「おー!!」
「おー!!」
言いながら、俺は右手の一番近い椅子に座り、兎白と鼓動がその奥に
「本っ当に子供ね・・・」
四葉があきれながら俺の前に座り、ウィルピー、カンテーラが飛んでその奥に進む、そして、全員が椅子に着席して両手を合わせ
「それじゃ、いただきまーす」いただきます」いただきま~す」
「いただきまーす」いただきますです」いただきまーす」
俺はいの一番に近くのパンに手を伸ばして引っ掴んでかぶりつき、咀嚼し、飲み込
「ガッ、ゴホゴホ!!」
「ちょっと、パンは逃げないわよ、急いで食べてのど詰まらせないでよ」
「まったく、良星は・・・」
「よくやるよね」
違う、これは・・・「ゴホ・・・ガホ・・・」心臓が・・・熱い!!
「ガッゲハゲゴゲハゲホォ!!」
「ちょっと、どうしたのよ!?」
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