スマートフォンサイコパス 13
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第13話 姉
「ひらひなちゃんのおねぇさん?」
「ああ、少し話がしたいと思ってな・・・」
私の方を射抜くようにまっすぐと見るおねぇさん
「なに、邪魔はしない」
「何ですか?」
対峙する私と平雛ちゃんのおねぇさん・・・
「お前のしたことはわかっている」
「何をしたっていうんです?」
「海外では犯罪と言われていることだ・・・」
「でも、こっちでは犯罪ではないですよね?」
「民事では訴えられてもしょうがないことも・・・」
「あなたが訴える事なんて無理ですよね?誰が訴えるんです?証拠もないのに?」
おねぇさんが悔しそうに右口端を上げ顔が歪む
「ぐ・・・」
「それじゃ、どうにかする手段ができてから言いに来て下さいね・・・」
おねぇさんが今度は歯噛みする
「うぅ・・・」
私はすれ違い、自分の部屋に戻り着替える、
「さて、そろそろかな・・・」
「よもぎちゃ~ん!!」
「は~い」
ひらひなちゃんの声に扉を開ける
そこには3人がいた、ひらひなちゃん!ひらみちゃん!きりかちゃん!
ひらひなちゃんは桃色の上着と白いスカートとシャツで可愛げに、ひらみちゃんはフリフリのスカートにオレンジのじゃけっとにピンクと白のボーダーシャツで、きりかちゃんは青のジャケットにジーンズに白シャツで済的にそれぞれ私服をキメていた!
「今日は泊まり込みで遊ぼうね!」
「ああ」
そうして、皆でキッチンに並び料理を作る、
ちゃぶ台には切ったトマトを周りに並べた手羽元の煮込みに、人数分のトウモロコシをすりつぶして作ったスープにご飯が並び、
皆で恋愛映画をテレビに映したりなどしてしゃれこみ、
近所の話やオシャレの話で花を咲かせる
「ねぇ、おねぇちゃんと何を話してたの?」
食事も終わり、ベットにもたれかかる中で横で布団に入るひらひなちゃんが話しかけてきた、
「別に、たわいない世間話さ」
「そう・・・なの?」
横目に心配そうに目を細め私を見るひらひなちゃんが見える、
私は天井を見返しながらふと頭をよぎる、心配してるのは私の事か、それとも姉の事か・・・
「ああ、その通り」
「・・・おねぇちゃん、よもぎちゃんに近づかない方がいいって・・・」
「刑事って言っても新米なんだし、気にしない方がいいんじゃない?勘違いってこともあるだろうし」
「・・・女の勘だって言ってたよ?」
「女の勘も勘違いある」
そ、私が犯罪者だっていう勘違いがね
「そう・・・なのかな・・・?」
そう・・・なのさ・・・
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