バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

世界との邂逅、神との再邂逅 ダブモン!!29話/32

世界との邂逅、神との再邂逅 ダブモン!!29話32
 
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 32
 
 ラスト・・・?
 「私は・・・負けたくない・・・・」
 なんだ、この気迫は・・・
 「『このカードはぁああ!!こちらの敗北条件および相手の勝利条件を満たした時に効果を発動しそれを無効化するっ!!この効果はカードバトル中、同効果を含め一回しか使用できない!!』」
 な・・・勝敗を無効化するだって!?
 「『そして、そのターンをスキップし、次のターンのドロー、セットとオープンを無効化する!!』」
 と、女神がグラリガンの上まで飛び、共に光と闇のマーブル模様の玉に包まれシルエットで融合していっているのがわかる、
 光と闇の玉が消えた時、そこにいたのは・・・
 神竜を思わせるような二足歩行で黒いエナメル質で鋭角な外側の甲殻にオレンジの首回側から腹にかけての甲殻、
 その両翼はティラノサウルスを思わせる形でティラノサウルスの尾の根っこ部分で繋がりそのまま反対側に尾のような部分が伸びている、それが両翼を成してティラノサウルスの尾の部分は交差しており、
 頭の上には超越神の上半身が存在している・・・
 と、グラリガンが吠え、超越神がこちらを見降ろす
 「リチャージ!」
 女神の宣言に慌ててこちらも合わせる!
 「リチャージ」
 「1番戦闘!!」
 「1番戦闘!!」
 「はぁあ!!」
 「でりゃあ!」
 「おうりゃ!」
 カンテーラ、フリィジア、イグリードがカオス超越神に飛び向かって行く・・・
 と、女神が杖を振るうと、周りに浮遊する光の玉と闇の玉が現れる、
 「そんなものには当たらない!!」
 突如、カオス超越神が大きく咆哮!!
 「っく!」
 その音の衝撃波にカンテーラ、フリィジア、イグリードの動きが止まる
 そこに光の玉と闇の玉が向かって行く!!
 「しまっ・・・」
 光の玉と闇の玉がぶつかり爆発、こちらに飛ばされてくる!?
 「カンテーラ!?」
 「フリィジア!?」
 「イグリード!?」
 思わずそれぞれの相棒に駆け寄る俺達
 「大丈夫か!?」
 「大丈夫!?」
 「大丈夫!?」
 「私は、ルールを超越するっ!全てのカードバトルですら、破壊する!!」
 何を言ってるんだよ!!
 女神の狂乱の大声に俺は驚愕していた
 「ルールは・・・超越できない・・・」
 「カンテーラ!?」
 背より倒れたカンテーラが上半身を上げ、女神を上斜めに見上げる
 「カードバトルで勝った奴は負けた奴より強い、あんな状態でも、全力を出せば倒せるはずだ、俺達なら・・・」
 言いながら目線を俺に送るカンテーラ、
 カンテーラ・・・
 「行こう、カードバトルじゃないなら、せめて、全力を貸す、憑依だ、力を失ってても、俺達が補う・・・」
 俺は兎白と鼓動の方に顔を向け、確認する、
 「いいな、兎白、鼓動・・・」
 「ああ」
 「うん」
 二人の首が縦に振るわれる、そして俺はダメージを負ったカンテーラを再度見る
 「行くぞ、全てをぶつけるんだ・・・!」
 「頼んだぜ、相棒・・・」
 これは・・・?
 いつの間にか姿が変わっていた、
 俺はカンテーラのローブに黒い翼、左手にカンテラを持ち、右手に剣を持っている・・・
 体も大人のように・・・
 「こうなるのか・・・?」
 兎白が見回す自身の体は鋭利な氷の竜の頭のような兜に同じように鋭利な氷の竜をイメージしたかのような鎧、氷の大翼と氷の槍を持っている
 鼓動も同様に自身の体を見回している、不死鳥をかたどったような赤い金属の鎧兜、頭も羽も尾羽の造形もないが、頭や胸に大きく広がる翼のような金縁の赤い大きな三角を基礎として造形され、両手に大きなガントレットを装着している、
 二人とも俺と同様大人の体格になっている・・・
 「いこう!」
 俺の声に二人も改めて俺を見て
 「おう!」
 「おう!」
 俺達は翼を大きく動かし女神に向かって飛ぶ!
 「甘い・・・」
 カオス超越神が再び大きく咆哮!さらに、女神が杖を振り、光の玉と闇の玉を生み出す!!
 「『マルチエレメンタルパワー!パワー5000から6800に、そっちの6000からパワー逆転!!マルチプルエレメンタルパワーでパワー逆転!!』」
 だが、咆哮でか、ルイネイションエレメンタルパワーにマルチプルエレメンタルパワーが相殺される!!
 俺達の体で増大する闇の力が、氷が、熱が、咆哮の衝撃波を緩和!
 だが、光の玉と闇の玉は容赦なくこちらに迫る!
 「はぁっ!!」
 「そこだ!!」
 「どりゃ!!」
 闇の剣で複数を斬り、氷の槍で複数を薙ぎ、熱の拳で複数を殴り、衝撃波で当てた分も含め幾つも一気に爆発させる!
 皆で攻撃し光の玉と闇の玉は無くなった!!
 女神の元に飛ぶ中で、カオス超越神が光と闇の螺旋のブレスを吐くも、俺達は少し座標をずらし避ける!
 「『マルチパーシングエレメンタルパワー!!』」
 いつの間にかついて来てた闇の板の画面に映る、六つ場所の破滅、巻き込まれたもの、衰滅を受けし者で相殺か!?
 「『マルチディガットエレメンタルパワー!!』」
 ク・ルイネイションエレメンタルパワーで相殺!?
 「『マルチドライブエレメンタル!!』」
 バスタク・ルイネイションエレメンタルパワーで相殺!?
 だが、ここが攻め時だ!
 俺は手札のカードを女神に見せ宣言!!
 「『オールドシグナル&ニューシグナルを発動!バスタク・ルイネイションエレメンタルパワー!でカオス超越神のパワーを600上げ、マルチドライブエレメンタルの効果とコストに指定した影の鋭装 エレメンタルパワー、雪の鋭装 エレメンタルパワー、熱の鋭装 エレメンタルパワーで計パワー4300上げる!!』」
 女神の咆哮がさらに来る、
 ネ・ク・ルイネイションエレメンタルパワーとギ・ネ・ク・ルイネイションエレメンタルパワー、コストにルイネイションエレメンタルパワー、シルドク・ルイネイションエレメンタルパワー、グラスエレメンタルバースト、ルイエレメンタルディアノーテ、破滅覆しエレメンタルを指定し計2700、でも、こちらには届かない!!
 女神の杖に光と闇の螺旋の剣のオーラが現出、
 その間にも俺が上段より思い切り剣を叩きつけるも、杖のオーラで防ぎ切る
 が、兎白と鼓動が槍と拳を左右に通り過ぎざまに叩き込む!
 「ぐ・・・」
 その隙に俺は 剣に力を込める!
 オーラを折り切って女神に剣を叩き込む!
 「がはっ!」
 そこに兎白と鼓動が合流、
 「『行くぞ、これで最後だ、カンテーラ・ビクトリー・ブラストの効果を発動』」
 女神が吠える・・・けどな!!
 「『相殺されても相殺効果がある、これで・・・勝ちだ!!』」
 俺達は剣を、槍を、拳を掲げ、闇を、氷を、炎を、真上に放出、
 「いっけぇええええ!!」
 「いっけぇええええ!!」
 「いっけぇええええ!!」
 思い切り振り下ろし、女神に叩き込んだ・・・
 
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