バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

世界との邂逅、神との再邂逅 ダブモン!!29話/19

世界との邂逅、神との再邂逅 ダブモン!!29話19
 
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 19
 
 私は、アグニス、フレェトと背を合わせ、周りのダブモン達と対峙していた・・・
 「まったく、まさかこんな状況になるとは・・・」
 「致し方あるまい」
 「僕は楽しいですよ、こんな状況でも」
 ま、それならいいか・・・
 私の呆れ交じりの愚痴にアグニスが淡々と、フレェトがサポート交じりに応える中でも、周りを囲むダブモンは近づく隙を伺っている・・・
 私は前に出ているパートナーに話しかける
 「ウィルピー」
 「いつでも行けますですよ」
 私の呼びかけに少しは頼もしくなったウィルピーが応える
 「ネクロス」
 「・・・」
 アグニスの声にネクロスはいつも通りに無言で応え、
 「イシャガメ」
 「やればいいんでしょう、全く・・・」
 フレェトの言葉にイシャガメはめんどくさそうに応えた
 私達はデッキケースを前に出す、
 私の前に光の板が、アグニスの前に黒い皮の板、フレェトの前に青色の板が出て来て
 その板の左前に緑色の画面が出てくる、
 続けて、デッキケースを中央に置くと、左側に移動し、デッキが外れてシャッフルされ山札となり、
 デッキケースはさらに外側に上下反転しながら置かれ、
 画面の指示により山札よりカードを右手で5枚引き左手に移し手札とする、
 やっぱり、こういう時は2T1S5Tルールか!
 「リチャージ」
 「リチャージ」
 「リチャージ」
 「ドロー」
 「ドロー」
 「ドロー」
 「セット」
 「セット」
 「セット」
 「オープン!」
 「オープン!」
 「オープン!」
 「ウィルピー!」
 「ダブモンNo.33、贖罪の鍛冶屋、ウィルピー」
 「いくですよ!」
 「ネクロス!」
 「ダブモンNo.66、漆黒の死刑執行人、ネクロス」
 「・・・」
 「イシャガメ!」
 「ダブモンNo.80長寿の医療者、イシャガメ」
 「ええいしょうがないわい!!」
 向こうの先頭は黒いオーラを纏った大型の犬のようなダブモン、
 幽霊の上半身があるような蜘蛛、
 尻尾を蠍のように上げる尾の先に縦にタイヤが付いた蜥蜴、
 画面を見るに、名前とパワーはそれぞれヤミスティケン、パワー2400、コトスパ、パワー2500、スケイレッカ、パワー2300、コストは全員3、
 皆がダブモンの集団を注視しつつ右手でチャージゾーンのカードを一枚表にし、私は向こう対し右手を前に出し宣言、
 「『ウィルピーのコストにウィルピーキラメントを指定!その効果でウィルピーキラメントを裏に!』」
 「『ネクロスのコストにダークエレメンタルパワーを指定!』」
 「『イシャガメのコストに数字の渦潮エレメントを指定!』」
 向こうがコストに指定したのはすべて戦闘前リサイクル、ダイネイションエレメンタルパワー、ネ・ク・ダイネイションエレメンタルパワー、シルドク・ダイネイションエレメンタルパワー、ザイネイションエレメンタルパワー、ネ・ク・ザイネイションエレメンタルパワー、シルドク・ザイネイションエレメンタルパワー、ムイネイションエレメンタルパワー、ネ・ク・ムイネイションエレメンタルパワー、シルドク・ムネイションエレメンタルパワー、
 1番戦闘!!
 ウィルピーと犬のようなダブモンが対峙する!
 「はぁああ!!」
 ウィルピーが槌を振り回すも、犬にぶつかっても犬は動じない!?
 「かった!?どうなってんですか!?」
 ネクロスと蜘蛛のようなダブモンが対峙、
 ネクロスが指の間から出現させた黒いナイフを投げるも、蜘蛛上部の幽霊部分には当たらない、
 ネクロスはそこから一気に近づいてた大剣に変化して大きく横薙ぎ!
 だが、不意に上げた振り下ろした剣が向かってくる方の足の一本に地面に抑えられる!?
 「・・・!?」
 イシャガメとタイヤ蜥蜴が対峙する
 「わしは戦闘などしたことないのじゃが・・・」
 イシャガメの頼りない声、
 「ファイトですよ、イシャガメ!!」
 「はいはい・・・」
 フレェトの真面目さ混じった声援にイシャガメが呆れたような声を上げながらも杖を振り上げ突撃する!
 「ちょぇえええ!!」
 振り降ろされる杖をタイヤ蜥蜴がタイヤで受け止め、タイヤを回転させ、杖を削りつつ弾く!
 「ぎゃあああ!わしの杖が!杖がぁああああ!!!」
 ・・・大丈夫かしら・・・?
 「それならば!!」
 と、ウィルピーが鍛冶ばさみで犬のようなダブモンを挟んで持ち上げ
 「どりゃあああ!!」
 犬のようなダブモンが慌てて脱出しようともがく間に 放り投げて奥の方にいた戦闘を見守っている他の敵ダブモンにぶつけ、吹っ飛ばしていく!!
 ネクロスが剣への変化を解き、抑えられたまま両手に持ったナイフで斬りまくる!
 これには蜘蛛のようなダブモンも慌てて退避、
 自由になったネクロスは上に飛び、真上よりナイフ連打!
 そのまま大剣に変化し叩き斬っていく!!
 「ええい、こうなれば、ちょえー!!」
 と、イシャガメがいきなり杖を振り上げて杖の先で地面を叩く!
 すると、タイヤ蜥蜴の真下から間欠泉が如くに水が噴き出し、タイヤ蜥蜴を吹き飛ばした!?
 肝心のイシャガメは驚きでか感動でか吹き出した水を見る見開いた目に涙をにじませ
 「おお・・・わしにこんな力が・・・」
 「感動してるとこ悪いんですけど、ダブモンに持ってる属性の力があるのは当然なのです・・・」
 ああ、そう、
 私は戦闘中なのに律儀に解説してくれたウィルピーの言葉を聞きながら頭を回す、
 とにかく、良い調子でチャンスっぽいし、ここから畳み掛ける!!
 画面を見て、カードの効果を発動!!
 「『ウィルピーの効果を発動!!2番で追加攻撃!ヤミスティケンの効果で相殺されたのでシャインディシングエレメント!!で2番に追加攻撃!これもコトスパの効果で相殺されたのでシャインエレメンタルパワー++でパワーを1800上げる!!これもスケイレッカの効果で相殺されるも、シャインエレメンタルパワートリプルプラスでパワーを2400上げる!!これもク・ダイネイションエレメンタルパワーでの相殺!?』」
 「『俺はこれだ!!ダークネスグラウエレメンタルパワーを発動!!ネクロスのパワーを2000上げる、が、バスタク・ダイネイションエレメンタルパワーでの相殺が来たので、ダークネスグロウズエレメンタルパワーでパワーを2800上げる、しかし、これもク・ザイネイションエレメンタルパワーで相殺が来たので、ダークネスエレキボルトエレメンタル!でパワーを1600上げる!も、バスタク・ザイネイションエレメンタルパワーで相殺か!?』」
 「『僕はこれです、タイダルウェイブパワーエレメンタルを発動!!ヤミスティケン、コトスパ、スケイレッカをトラッシュに!!ですが、ク・ムイネイションエレメンタルパワーでの相殺ですか・・・では、今度は大海パワーエレメンタルでイシャガメのパワーを1600上げ、これもバスタク・ムイネイションエレメンタルパワーでの相殺!?』」
 「『でも、今度はシャインシャドウ・ウィスプの効果で2番に追加攻撃!!相殺が無いようなのでウィルピーキラメントをコストに指定し効果発動!!』」
 「『その効果、ぐるぐるアッパーエレメントでこちらも使います!!僕の場所とアグニスの場所で2番に追加攻撃!!コストには大海パワーエレメンタルを指定!!』」
 「『では、こちらはエレメントサンダースマッシュ!!を発動!!ダークネスグラウエレメンタルパワー、ダークネスグロウズエレメンタルパワー、ダークネスエレキボルトエレメンタル!をコストに、ヤミスティケンをトラッシュに!!』」
 「『その効果も使わせてもらいます!!くるくるアッパーエレメントで残りのコトスパとスケイレッカもトラッシュに!!コストにはタイダルウェイブパワーエレメンタルを指定!!』」
 犬のようなダブモンが怒ったように大きく口開け吠え声上げてウィルピーに走り込む!!
 ウィルピーに大口開けたまま食いついていくが、鋏に身体を掴まれる、
 そこでウィルピーが分身!
 「叩いてダメなら引いてみましょうねー」
 分身が後ろから鋏で掴み、前後で引っ張り始める!?
 ネクロスの大剣の一撃を幽霊の体を現出させその両腕で弾いた!?
 と、ネクロスの真上からいきなり雷が降ってきて、
 ネクロスがそれに乗り、またもナイフ乱れ撃ち!!
 飛び来るナイフをその足と幽霊の手で弾きまくる蜘蛛のようなダブモン!
 その蜘蛛のようなダブモンを再度大剣となりながら雷光の勢いで一気に叩き斬る!!
 「ちょぇえええええ!!」
 再度思い切り杖で地面を叩くとどこからともなく大波が出現!
 イシャガメがそれに泳ぎ乗り、
 タイヤ蜥蜴をその波で吹き飛ばす!!
 ウィルピーと分身の鋏を体を暴れるようにひねり脱出した犬のようなダブモン、
 ネクロスの一撃を受けた蜘蛛のようなダブモン、
 大波に吹き飛ばされたタイヤ蜥蜴が逃げ出していく・・・
 
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