より暗い道、暮れへの道か夜明けへの道か・・・ ダブモン!!25話01
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1
「リチャージ!」
「リチャージ!」
「ドロー!」
「ドロー!」
「セット!」
「セット!」
私の夕闇に染まる村の広場、私に対峙するは、まるでブラックホールのような仮面をつけた魔族・・・
「オープン!」
「オープン!」
「ウィルピー!」
「行きますですよ!!」
「ダブモンNo.33、贖罪の鍛冶屋、ウィルピー」
私の前に私の右側より光の火の玉のようなダブモンが出てくる、
黒い両目に白い手、背中に鍛冶槌と鍛冶鋏を交差させ背負っている、
「ザイコウ」
「ダブモンNo.447、整木の製材工、ザイコウ」
黒い仮面の声に四肢で駆け出てきたのは色濃い毛皮のカワウソ、黒いドリルの上半分に目を付けたようなヘルメットを着け、
背中に背負子に立った丸太を背負っている・・・、
仮面の魔族に対峙しつつチャージゾーンのカードを1枚右手で表にし、
「『私は、ウィルピーのコストにウィルピーキラメントを指定、このリサイクルを発動し、ウィルピーキラメントの効果!!このリサイクルを裏に!!』」
ザイコウはコスト0なんで表にするカードは無い!
1番戦闘!!
ウィルピーにザイコウが四肢で駆けて行き、その背の丸太を一直線に叩きつけてくる!!
「そうれっ!」
ウィルピーが鍛冶槌を手に持ち叩きつけ返して行く!
槌と丸太が正面からぶつかり
「うわっと!」
ウィルピーがよろける、
そこにザイコウが丸太を両前足で持ち背より抜き横から叩きつけてくる!
しゃーない
「『ウィルピーの効果、追加攻撃!!』」
が、丸太が途中で止まる、
丸太を挟んで分身したもう一体のウィルピーが鍛冶鋏で挟んで止めたのである、
戸惑いウィルピー達を交互に見るザイコウ、
そこに
「そうれっ!」
ウィルピーの横よりの大振りの槌が決まり、ザイコウが吹っ飛び爆発!
「だが、『ザイコウの効果だ!こっちも追加攻撃!!』」
ウィルピーの分身体がザイコウに向かっていくと同時に、
爆発したザイコウの丸太がこっちに縦回転しながら飛んで来る!?
ウィルピーの分身体が仮面の魔族にその槌を振り下ろし、仮面の魔族が右腕で防御、
私はこっちに来た丸太を避けようと
「そうれっ!」
いつの間にか私の前にいたウィルピーがその槌で撃ち返す!
私は思わずウィルピーを見て
「ありがとうウィルピー」
「いえいえどうも」
ウィルピーは軽い笑顔でそう返し、向こうに向き直る、
さて、互いにダメージか・・・
ここからどうなるか・・・?
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