バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話/20

我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話20
 
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 光の獣によって突き破られた天井・・・
 一体どうするんだよこれ・・・
 あいつを解き放ったら色々まずい気がするんだが・・・
 なんか、人間を敵視している感じがするし・・・
 と、その空より、大鷹とビッグカブトムシが飛んでくる!?
 いや、あれは・・・
 鷹の翼後ろには緑の水晶が横並びに付き、
 カブトムシは前足がそれぞれ一本角と鋏になっている、間違いない、
 伝説のダブモンの二者、イーグッドとトリプティオだ!!
 「どうも、皆よ」
 大鷹がそう言いつつ俺達の前に降りてきて着地、女神に向かって大仰しく右翼を体の前に出し頭を垂れながらくちばしを動かす
 「おお!我が女神よ!!」
 同様に、トリプティオも女神の前に降りてきて地に三対の足つけ
 「女神よ、ご機嫌麗しゅう」
 そう言って頭を下げる
 と、女神がカブトムシ、トリプティオの方に顔を真面目で神妙な表情で向け、
 「トリプティオ、あなたに訊きたいことがあります」
 「なんでしょうか?我が女神よ?」
 頭を下げたまま答えるトリプティオ
 が、そんなトリプティオにも女神は容赦なく言葉を続ける
 「なぜあのような山を作ったのか、説明なさい?あの山のおかげで、ここが露見してしまったのですよ、おそらく、もう一つの方も・・・」
 もう一つ?こんな場所がもう一つあるってのかよ?そういえば、光の獣、我が半身とか言ってたな・・・
 が、その質問にトリプティオは何の動揺も無くそのまま、
 「四葉山の事でしょうか?あれは・・・」言いつつ俺達の後ろの方にいる四葉に目線を向け「私はただ彼女の願いをかなえただけだが?」
 四葉が目を見開き驚きつつも即座に反論する!
 「ちょっと!私に責任を押し付けないでよ!」
 女神が四葉に向けた目をトリプティオに戻しつつため息をつくように
 「まぁいいでしょう、今回は不問とします」
 トリプティオ、何か知ってやがったな・・・
 「さぁさぁ、今は過去の反省よりもこの状況をどうにかするのが先ではないかな諸君!!」
 大鷹がそう言って右口角を大きく上げた得意そうな表情で右の翼を大きく広げる!
 蒸し返すなイーグッド、いちいち大仰しい動作するなこいつ、それに仕切りたがりでもあるようだ・・・
 だが、俺の突っ込みも知らずか、大鷹、イーグッドは翼をしまいながら女神の方を見て
 「さて、女神様?私は彼を選びたいと思うのですがどうでしょう?」
 そう言いながら今度は俺の方に目を向けるイーグッド、
 それにつられてか、女神様も俺を見る
 「この問題の解決に・・・ですか?」
 「え・・・?なんで俺?」
 面倒ごとに巻き込まれて思わず左口端が引くつくのが分かる
 「私が一番実力を知っているのが君だからだよ」
 いや、そうかもしれないけど・・・イーグッド・・・・?
 「私はどうともいえないな、皆の意見を訊こうか?」
 トリプティオの言葉にみんながそれぞれの意見を言い出す
 「行ってらっしゃい良星」「話聞かせてね」
 快く送り出そうとする兎白と鼓動
 「え・・・私も行きたい・・・」「四葉さんに危険なことはさせられないです!」
 興味ありといった感じでこちらを見る四葉、が、右手を四葉の胴前に出して遮ってまでそれを止めるウィルピー
 「相棒に危ないことはさせられないわ!」「俺は別にいいが、ここは・・・」
 相変わらず兎白優先のフリィジアに両腕を組んで冷静そうに静かに目を閉じ斜めから何かを納得しつつ言葉を発してくるイグリード、
 そして、足元のカンテーラがを俺を見据え
 「行こうぜ相棒、あの馬鹿鷹がイニシアチブを取った時点で俺達が行くことが決まってたようなもんだ」
 全く、しょうがねぇなぁ・・・
 カンテーラの言い様に仕方なく納得してしまう俺
 「その顔は了承したと取っていいな、では君は私の背に、カンテーラはトリプティオの背に乗ってくれ」
 りょ~かい
 俺とカンテーラのやる気のない返事がハモり、
 指示された通りにイーグッドとトリプティオの背に乗る
 と、イーグッドとトリプティオが女神様の方に顔を向け
 「さて、女神様、吉報を持ってまいりますので・・・」
 「では、行ってまいります」
 そして、俺達を乗せた大鷹とビッグカブトムシが、太陽の光降り注ぐ大空へと飛び立つ!!
 
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