バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話/05

我はダブモン!我こそがダブモン!! ダブモン!!16話05
 
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 女神様が店主のおっちゃんにその手を向けている・・・
 「ひっ」
 「動くな」
 驚き目の見開いた店主のおっちゃんが思わず後ろに下がろうとするのを止める女神の冷徹な声
 「ちょ、ちょっと女神様、どうしちゃって・・・」
 「用が済めばすぐ帰りますよ、さぁ、その石をどこから手に入れたのか教えてもらいましょうか・・・」
 いつもの冷静さとか優しさというものがまるでない声・・・
 「お、教えて俺に何の得が「あなたのその命を散らされたくないのであれば・・・ね」
 「う・・・」
 女神様の言い放った一言に止まる店主
 「何なら、ダブモンや教皇騎士団に言ってここに来させることもできるのですよ?」
 「う・・・」
 おーおー、おっちゃんの顔がみるみる青ざめていく・・・
 「致し方ありません、カンテーラ、この店に火を」
 「おいおい、それはさすがにやりすぎじゃないか?」
 「構いませんよ、これ以上の苦痛を与えることも考えています」
 さすがにカンテーラが女神様を見て言い咎めるも、構わないと言い放つ女神様、
 つまり、火を付けることはやりすぎじゃない、それ以上の拷問もやりすぎではないってことか・・・
 「ひ、ひ~っ!!わかった!教える、教えるから、ただ、俺が言ったってことだけは伏せてくれい!!」
 「それぐらいなら構いません」
 えげつな・・・
 「き・・・北だ!北の遺跡から出土したって、この間の地震、ほら、でっけえ山が出来たのがあったろ、あの時に地中から出てきたらしくてさぁ・・・」
 地震て・・・
 「四葉山のあれか?」
 俺が言ったとたんに鋭い目線が四葉より突き刺さるが気にしない
 「そうだ、そういう名前に正式に決まったって商人達が言ってた・・・」
 「あの山ですか・・・」
 女神が無表情に言ったものの何か考えてそうだ・・・
 が、すぐに切り替えたようで顔を後ろに回して背後のドアの先を見る、
 おそらく、北の方・・・
 そして、その視線のまま、遺跡の方に心を向けたまま・・・
 「皆さん、まっすぐ北に向かってください、カンテーラがいればたどり着けるはず」
 「おい、ちょっと待ってくれよ、俺たちは今頼まれごとがあって、お前の事にも関係して・・・」
 ようやくこちらに視線を落とす女神様、しかし、放たれた言葉は
 「今回のこれは何をおいても最優先事項です、今すぐに向かってください」
 そうして、俺の話を無視してまっすぐ冷徹な目で俺達を見下げる女神
 ・・・しゃーね~な・・・
 「はいはいわかったよ、皆、いいか?」
 「了解」
 「いいよ~」
 「しょうが無いわね・・・」
 背後からの声でいつもの調子の兎白、鼓動、呆れ声の四葉は了承っと・・・
 「・・・致し方ない・・・」
 「は~い」
 「いいぜ」
 「まあ、しょうがないですね・・・」
 仕方なさそうなカンテーラ、少しめんどくさそうなフリィジア、とりあえずのやる気のこもった声のイグリード、かなり呆れの入ったウィルピーも了承っと・・・
 確認しつつ俺も後ろの北を見る、
 そこにあった開け放たれたドアの向こうには、草原の向こうに低い山のように盛り上がる森が見えたのだった
 
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