バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

マルチプルブレイドターンインフィニティ オブ トラジリィー/2

マルチプルブレイドターンインフィニティ オブ トラジリィー 2
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 王都の方に行くには南西だったな・・・       SE:ワールドマップへ移動
 広い草原から、左右の山が一時的に道を狭める方を行く BGM:ワールドマップ1
 そこには道の左右に森が広がっており、            ダッダッ・・・・
 王都に行くための主要道路となっている      SE:ワールドマップから移動
 左右の木々は不気味だがその先はすぐ岩山だ、迷うことはない、 BGM:惑いの森
 もっとも、古い時代はなぜか惑いの森と呼ばれていた、       チュンチュン
 詳しくは知らないが、木々が勝手に動いたりするらしい・・・    チチチ・・・
 「グワァア!」                          ガサァ!!
 左の茂みよりいきなり灰色の毛皮纏う          SE:エンカウント!!
 四足流線型の獣が飛び出してきた!?           BGM:森の中の戦闘
 狼か!?あまり足止めされたくないんだけど!?        SE:剣抜き長め
 大きな縦ぶりから                          ザシュ!
 「牙走閃!!」                           ザシュ!
 へと連携!衝撃波がぶち当たるも狼は耐えこちらにとびかかってくる! 36、37
 盾で防ぐも体当たりの衝撃は防げず                    ガッ
 「ぐっ」                                10
 体に衝撃が走りながらもすかさず反撃する!                 
 「牙走閃・追刃!」                    ザシュ、ザシュッ!
 突きが狼を貫き、そのまま狼は倒れた・・・      37、クリティカル!72
 やったぞ・・・                       SE:戦闘勝利!
 とにかく急がないと・・・                     12EXP
 俺は剣を盾にしまう、                      仮0ゴールド
 すると、背後より茂みから何かが飛び出す音が         ガサッ、バッ!!
 振り返ると狼がもう一体!?                   BGM:無音
 剣も盾も構えられる間合いじゃない!?         タタタ・・・ザザシュ!
 「大丈夫か少年?」                       SE:剣納め
 目を開くと、そこには後ろで軽く上に髪をまとめた青年が一人、    
 柄の付いた左あわせの服を太い腰巻でまとめ、さらにその上に上着を着ている、
 しかし、特徴的なのはその剣だ、
 まさしく片刃の大剣といった風情だが、なんと、
 一つの柄に二つの刃が並行して付いているのである・・・
 「え・・・あ、はい、ありがとうございます・・・」
 「ふむ、よかったよかった・・・それでは・・・」      タス、タス、タス、
 そう言って、俺の来た道を行こうとする
 「あの、この先の村で帝国軍が居座ってるんですけど・・・」        !!
 「なに!?」
 勢いのまま俺の方に振り返る
 「その話は本当か!?この先の村とはグリア村のことか!?」
 「そうですけど・・・」                      あぁ・・・
 「なんてこった・・・」                   SE:ビックリ!
 青年は目じりを下げた困り顔で頭など掻きつつ
 「帝国に行って修行でもしようかと思ってたんだが、
  この状況だと国境も閉鎖されているか・・・そうだ!」       SE:閃き
 青年が俺の方に目を向ける
 「お前は王都の方に行くんだろ?なら、俺もそっちに行こう」
 ええ・・・?                           SE:呆れ
 「いいんですか?帝国は・・・」
 「なぁに、修行の場を求めて適当に目的地を決めてただけだから構わんさ」
 青年が口端を上げ少し快活そうに笑う
 「俺の名はジンガ、ジンガ、ヤガタだよろしくな!」 ジンガが仲間になりました!
 「は、はぁ・・・」               SE:仲間加入ファンファーレ
 そうして、俺たちは王都への道を歩き出した・・・      タス、タス、タス、
 「そういえば少年」                    タス、タス、タス、
 「クルーダです」                     タス、タス、タス、
 「クルーダ、なんでグリア村に帝国軍が来たんだ?」     タス、タス、タス、
 「ええっと・・・」                    タス、タス、タス、
 話していいものか・・・でも、だますのも悪いな・・・    タス、タス、タス、
 「実は、俺のこのしょってる時計が欲しかったらしくて・・・ タス、タス、タス、
  ですので、王都に行きたいなら離れて歩いた方が・・・」  タス、タス、タス、
 「ああ、ありがと、                    タス、タス、タス、
  だが、多少の危険なら剣の修行にうってつけだ」      タス、タス、タス、
 「剣の修行ですか?」
 思わず振り返って様子を見ると、歩きながらジンガが少し顔を上げ、遠い目をしていた・・・
 「故郷の方でひと騒動あって・・・
  って、お前に話す話でもないな、先を急ごう!」      タス、タス、タス、
 「そういえば、ヤガタさんは数素武具って知ってますか?」  タス、タス、タス、
 「いや、ジンガと呼んでくれ、そっちの方が名前なんでな」  タス、タス、タス、
 「え?そうなんですか」
 疑問に思わず歩きながらジンガさんの顔を見る、ジンガさんの表情は変わらず、
 さも当たり前と言ったふうだ
 「そうそう、俺の生まれた地域の風習なんだよ、で、訊きたいことってのは?」
 「じゃあ、ジンガさん、ジンガさんは数素武具って知ってますか?」
 「ああ、数素武具か?知ってるぞ、現に俺が背負ってるこいつもそうだ」
 「え?そうなんですか?」
 思わず三度ジンガさんの方を見る、
 その背には刃が並行して並ぶ奇妙な大剣が背負われていた、
 そういえば、二本の刃持つ剣なんて珍しいな・・・
 「数素武具っていうのは、数と強い繋がりを持つ武具に
  数素が集まってできるものだ」
 「ええと・・・?」
 「つまりだな、俺の持つ剣は二本の刃がある、
  だから、”2”の数字に強い繋がりがあるわけだ、」
 へぇ・・・
 「そういう数字に強い繋がりのある武具に、自然と数素が集まる、
  この剣は”2”の数字に強い繋がりがあるから、2の数素が集まる」
 「でも、俺の使ってた剣はそんなものにはなってませんでしたけど?」
 「そんなこと言いだしたら、1に強い繋がりのある1本の剣、
  なんていうのはたくさん数素武具になると思うだろ、
  ところがどっこい、そうはならないのさ」
 「なんで?」
 「そういうのは逆に数が多すぎて、数素がばらけちまう、
  数素が一点に集まることが重要なのであって、数素にも限りがあるから、
  結果的に数素武具にはならないってわけだ」
 「なるほど・・・」
 「俺のこいつも、”2”の数字に強い繋がりのある武具っていうのは
  案外多いらしくって、かなり珍しいらしいんだ」
 あの大剣二刀流の奴もそうなのかな・・・?
 「でも、なんで数素武具を軍が集めて」                ボカッ!
 「イテッ!」
 何かに頭を打った・・・?
 目の前を見ると、灰色に枯れかけた巨木が俺たちの前に立ちはだかっていた・・・
 「この道、こんな木があるのか?中央平原の方から来たからわかんなくて」
 「いえ、俺が前に通った時はありませんでした」
 「じゃあ、この木は・・・」                ギシギシギシ・・・
 いきなり木の太い枝二本が両手のように振り下ろされる キシャアアア!ズドム!!
 慌てて俺たちは後ろに避けていた
 「昔は木が動いてたとか聞いたことありますけど・・・」
 「なるほど、人通りが少なかったころは
  地形的原因か何かで数素がたまりやすかったのか・・・
  そして、数素でモンスター化し凶暴になったと・・・」
 「人通りだけで決まるんですか!?」
 「決まるぞ~数素っつうのは数の概念で集まりやすいかどうか決まるからな」
 やっかいな・・・
 「とにかく倒しますよ」                   SE:剣抜き長め
 「じゃ、やってやりますか!」                  SE:剣抜き
 木の太い枝の右ストレートからの左ストレート        BGM:凡庸ボス1
 きっちりと俺は盾で、ジンガは剣でガードして一気に斬りかかる!
 縦、横、突きと剣を振るうが、           ザシュ!ザシュ!ザシュッ!
 質量があるせいか飛ばない!               はっ!はっ、はぁあ!
 ジンガさんも同時に斬り込んでいた!大剣を ザザシュ!、ザザシュ!、ザザシュ!
 少し遅くながら袈裟懸け、逆袈裟懸け、大振り上げと振るう!
 「負けてられるか!牙走閃、牙走閃・追刃!」    ザシュ!ザシュ!ザシュッ!
 二筋の下牙型の衝撃波から一気に付き、しかし、効いてる様子は無い!
 「地裂斬!」                         (チレツザン)
 ジンガさんがいきなり大剣を振り上げた姿勢から思い切り叩きつけた! ドガシュ!
 大剣が深々と埋まり、突如大木が呻く!
 そうか、動きが鈍いんだから思い切り攻撃すれば・・・
 「使わせてもらいます!空裂斬!!」             (クウレツザン)
 剣を思い切り下から上に振るう!!                 ザガシュ!
 大木がまたも呻く、やはり効いている!
 そこで大木も思い切り両腕を叩きつけてきた!
 先程のように盾と大剣でガードするも俺は質量に耐えきれず吹き飛ばされてしまう、
 「ぐっ!」
 「まったく、俺の剣をパクりやがって、まぁいいさ、
  今度の剣はパクれるならパクってみろ、数素奥義!」
 数素奥義!?
 「地裂罰列斬!!」                  (チレツバツレツザン)
 なんだ、ジンガさんの大剣に地のエネルギーのようなオーラが・・・
 思い切り叩きつけられる剣、しかし、先程との違いは刃先から地が割れ ザザシュ!
 大木を根っこごと吹き飛ばしているところ!!     ガシュガシュガシュガシュ
 それは割れた地の破片が吹き上がり、確実に大木をも傷つけ、浮き上がらせる!
 そこに大剣を思い切り袈裟懸けさらに逆袈裟懸けと叩き込み ザザシュザザシュッ!
 大木を交差状に木っ端みじんとした!!            SE:戦闘勝利!
 「すげぇ!」                            リザルト
 俺はすかさずにジンガさんに近づいて見上げていた         300EXP
 「何ですか今の!?」                    仮200ゴールド
 「ん?」                       
 ゆっくりとジンガさんが俺の方を向く
 「数素奥義だ、数素武具の中にある数素を開放して使う技だよ」
 「俺にもそれ、出来るようになりますか!?」
 「さぁな、その時計を持ってりゃ、いつかは使えるようになるんじゃないか?」
 「ぜひとも、教えてください!」
 「お前なら教えなくても・・・いや、頼られるのも悪い気分じゃないな」
 ジンガさんが優しい目で俺の方を見る
 「ま、教えられることは教えてやろう」
 「ありがとうございます!」
 と、頭を礼で降ろす間に大木の中に光る何かが見えた?
 なんだろう?
 思わず近づいてみる
 「おい、どうした?」
 そして、手を入れて引っ張り出してみると、
 1つは樹液が固まった石、見た目がきれいなので後で道具屋に引き取ってもらおう
 ポーチにこともなげに入れる
 そして、問題はもう一方、
 「これ、何だ?」
 そこにあったのは金色の10の形をした何か・・・
 「なんだそりゃ?」
 奇妙なのは1と0の間がつながっていないこと、
 なのに1と0が繋がっているかのように固定されていること、
 指を間に入れても何もない・・・?
 「ふむ・・・強い数素で出来ているのか?金とも少し違う感じだし」
 そういつの間にか覗き込んでいたジンガさんが言った
 「まぁいいさ、とりあえずもらっとけ」
 「は、はぁ・・・」                  BGM:貴重品入手!!
 言われ                          SE:アイテム入手
 ポーチに入れる                    10の鍵を入手しました
 「さ、帝国軍に追いつかれないうちに、さっさと王都に向かうぞ」 テクテク・・・
 「あ、待ってくださいよ!」                タッタッタッ・・・
 こうして俺はジンガさんを追い、森を抜ける・・・  SE:ワールドマップへ移動
 
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