バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

マルチプルブレイドターンインフィニティ オブ トラジリィー/12

マルチプルブレイドターンインフィニティ オブ トラジリィー 12
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 大鼠!?                         チュワァアアア!!
 「皆、行くよ!」                      SE:剣抜き長め
 「いきなり出てこないで!!」                  SE:星構え
 「森に潜んでやがったか!」                   SE:剣抜き
 「めんどくさいなぁもう!!」                SE:ボード構え
 「その時計、呪いの武器か何かじゃないの!?」          SE:杖構え
 かもしんない                      SE:クロスボウ構え
 「あともうちょっとで帝都だ、気合入れろ!」      SE:エンカウント!!
 うへ~                          BGM:凡庸ボス1
 「牙走閃!!」                            ザシュ
 衝撃波の後を走りの矢の一撃に加え                   ザシュ
 ジンガさんも走る!                         ガシュ!
 「地裂斬!」                           ドガシュ!
 「眸々潰閃矢!!」                      ガシュガシュ!
 目がつぶれたところでリリサが一気に近づく!   螺旋よ、其が回るは熱のため!
 「爆発権藩音!」                    ズィイイイイイイ!!
 轟音で                        輝きの星よ・・・今こそ
 鼠の耳もつぶれる!   空気も大地も仇なすものもすべて巻き込み焼き焦がせ!!
 「チュワァアアオ!!」              我が意思に従い・・・瞬け!
 「フレイムスパイラル!!」            ボォオォオオオオ・・・!!
 「スターシャイン!」    キラキラキラ・・・ドゴーン!ドゴーン!ドゴーン!
 炎の舞い上がる螺旋に上より来たる星の三撃、炎が効いてると見た!
 「大牙豪炎剣!!」      ゴッゴッ、ボオォォォ・・・ガスガスガスガス!!
 火柱が高く舞い上がり鼠を焼き焦がし            チュワァアアア!!
 鼠はついに倒れたのだった・・・               SE:戦闘勝利!
 口の中を調べると、口の中に1の鍵が・・・              リザルト
 「これで1から10まで揃った・・・」             1200EXP
 「これで終わりなのか?これを使って何をすればいいのか?    仮10ゴールド
  っつーか、12の国が                獣肉:鼠を入手しました
  それぞれ守ってたんだから残り二つか・・・」      1の鍵を入手しました
 「帝都には今も12の数字の鍵があると言われている・・・」
 「なら、どのみち帝都に行かなきゃならんな・・・」
 アルフィエラスさんの意見にジンガさんが同意する
 「俺も、とりあえず、行ってみよう!」
 そうして意気揚々と歩き出す
 「そういえば、アルフィエラス」
 「なんだ?」
 「リボルバーボウガンっつーが、他に使ってるやつはいるのか?見たことないんだが・・・」
 「いるわけないだろう」
 「だろうな・・・」
 「こいつは、帝国の武器庫にほっぽり出されてたもんだよ、何でも、昔の兵器開発者が試験的に作ったんだと」
 「で、結果は?」
 「こんなもん作るぐらいなら、ちょっとパーツを足してクロスボウ六丁作った方がいいって結論らしい」
 「そうだろうな・・・」
 「そういえば、私のボードも村の倉庫の中で使われずに残ってたのを私がもらったの!私の声にディスク台になった時はびっくりしちゃった」
 「それは俺でもびっくりするな・・・」
 「で、ジンガのは?」
 「俺か?内緒」
 「ええ!?話してよ」
 「話す義理なんてねぇよ、気が向いたら話してやる」
 「ええ!ケチ!!」
 「ケチで結構」
 「・・・皆、数素武具といろんな出会い方をしてるんだね?メイダは?」
 と、右側を歩くメイダにそちらを見て質問するも、メイダは驚いたように眼を一瞬見開き
 「わ・・・私・・・?」なぜか気まずそうに斜め上に目を逸らす「その・・・親からもらった・・・かな?」
 「親?メイダの両親て・・・」
 「あ、あはは・・・」
 メイダの辛そうな空笑い、
 何か嫌なこと思い出させちゃったかな・・・?
 「ああごめん・・・そうだ!俺はね、村の時計を入れてた石板が急に壊れてねその中に・・・」
 メイダがその話題に乗っかるように空笑いのままこちらを見る
 「へぇ、そうなんだ・・・」
 気・・・紛れたかな・・・
 「おい!そろそろ見えてきたぞ」
 ジンガさんに言われて正面に向き直る俺達、
 丘の向こうに見えてきたのは見違えるほど大きな町・・・
 赤いレンガに覆われた塀は妙に黒く煤けており、
 内部の家々はは頑丈そうなレンガ造りながらそここに壁から出て地上に向け曲がった鉄パイプで地上とつながり
 極めつけは鉄骨がそこかしこに出た白褐色の巨大な城だった・・・
 そういえば・・・
 「帝国は製鉄技術に優れてるんだったっけ・・・」
 「もっとも、あの城はやり過ぎ感あるがな・・・」
 「誰が設計したの?」
 「何代か前の皇帝陛下だ、当時、建設に凝っていて誰も反対できなかったらしい」
 全員が白を見る中でジンガさんの話よりリリサの質問にアルフィエラスさんが応える
 「帝国勤めも大変だな・・・」
 「だな、ほら、行くぞ」
 アルフィエラスさんを先頭に僕たちは
 進んでいく・・・                SE:ワールドマップから移動
 簡素な服で上下をまとめた行く人々の顔は煤け、ただただ  BGM:重厚なる帝都
 重い顔を下げ歩くばかり・・・           SE:絶望に歩み続ける足音
 「やっぱり、戦争の話が影を落としてるのかな・・・?」
 「だろうな・・・っと、今回はここを拠点とする」
 たどり着いたのは裏路地の何の変哲もない、
 って、上の扉左上の鎖で繋いだ垂れ看板にボトルとグラスの絵が描かれてるけど
 「失礼するぞ」                   SE:鈴付き扉を開ける音
 アルフィリアさんが扉を開け入ると、中から話し声が
 「昔はこの店に皇帝陛下もお飲みにいらっしゃってたもんだ」
 「へぇ、こんな店にな」
 「あ、いらっしゃい・・・って、シスター?」
 右手のカウンターの奥に立っている腹が出て頭の禿げたおっさんが驚いている
 が、すぐに目を力を込め睨むようにアルフィエラスさんを見る
 「ここはあんたのような人間が来るとこじゃねぇぜ、帰んな」
 「よう、マスター、久しぶりだな」
 マスターの目がみるみる開き驚きの物へと変わった
 「あ・・・あんた、よく見たらアルフィエラスじゃないか!?」
 「な・・・なんだって!?あの特殊部隊前隊長の!?今はシスターに転職したってのか」
 マスターの反対側のカウンター付きの椅子に座る髪の立った肌白いやせこけたおっさんも驚いている
 「どこの教会にいるんだ!?」
 「それは教えられないな・・・」
 「特殊部隊って、うちの村を襲った!?」
 「ああ、その件については私も驚いたんだよ、で、マスター、今の帝都の状況はどうなってる?」
 ずっと店内を見て話している・・・
 「どうもこうも、王国との衝突で、いつ徴兵されるかってんでみんな戦々恐々でさ・・・」
 「なるほど、あいつは何してる?」
 「公務だと思うが、もう雲の上のお人だしねぇ、私らにはどうにもならんよ」
 「大丈夫だ、どうにかなる、こっちには数素武具使いが六人もいるんだ、お前ら、少し耳かせ」
 「いいが、あまり店の邪魔してくれるなよ」
 アルフィエラスさんが振り返る中でマスターの声が響く
 と、リリサがアルフィエラスさんを見上げる
 「何を教えてくれるの?」
 「数素武具使いがいかに対多戦術に長けているかを教えてやる・・・」
 「対多戦術って、それは数素開放で」
 アルフィエラスさんの目のみ動き視線が俺の方に向く
 「それだけじゃない」
 そして、俺の意見をアルフィエラスさんはこともなげに否定した
 そうして、俺たちは秘策を教わり、帝国城の前まで来ていた・・・
 重厚な鉄の扉に左右にはやはり重そうな赤い全身鎧をまとった、右手に赤い片刃の鋭き槍を立てて持つ兵士たちがいる
 そこにまるで女神か天使のような笑顔でアルフィエラスさんが近づき二人を見据え
 「すみません、皇帝陛下にお会いしたいのですが」
 「シスターごときが何の用だ、さ、帰った帰った!」
 「じゃあ、無理矢理にでも押し通るっ!!」            ドガンッ!!
 アルフィエラスさんが重い鉄の扉を蹴り開けた!?    BGM:重々厚なる帝城
 「ちょっと!?アルフィエラスさん」
 「様子を見るだけじゃないの!?」
 アルフィエラスが中に入る中で俺達も続く、
 中は白を基調とした宮殿のようになっており、先別れして天井を支える壁柱がそこここに埋め込まれており、
 天井には金色のシャンデリアがぶら下がっていた、
 中と外はえらい違いだな・・・
 「貴様!何者だ!」
 たくさんの赤い鎧を着た兵士たちが隙間なく詰め寄ってくる
 「皇帝陛下に伝えろ!アルフィエラスが、あの時の約束を果たしに来ましたってなぁ!!」
 どすの利いた声にたじろぐ兵士たち、
 だが、それも一瞬で、そろいもそろって槍を突きつけてくる!
 「貴様など、皇帝陛下にお目通しするわけが無かろう!今ここでしょっ引いてくれる!!」
 「しょうがねぇな・・・」               SE:エンカウント!!
 アルフィエラスさんがリボルバーボウガンを向け       BGM:対軍団戦
 「連鎖矢岳射」                     (レンサヤガクシャ)
 放たれた六本の矢が、
 兵士達に乱反射して確実に傷つけていく・・・          ドガガガ・・・
 どうやら、相手の数素を徐々に奪いながら矢が攻撃力を増しながら様々な敵に向かって行く数素奥義らしい
 数素秘奥義以外にもこういう使い方があったとは知らなかったが・・・
 同じ敵には向かって行かないとのことで、相手の数が少ないとてんで役に立たないとのことだ・・・
 というわけで、
 「連鎖牙走閃!!」                   (レンサガソウセン)
 たった一筋の衝撃波が敵と敵の間を結ぶように
 徐々に巨大化しながら乱反射する           ザシュザシュザシュ・・・
 「連鎖鍾乳落」                 (レンサショウニュウラク!)
 ジンガさんが宙より下に一突きすると、
 それに呼応するかのように、            ザシュ!ドゴドゴドゴ・・・
 当てた兵士の周辺の兵士の上に鍾乳石が降ってきて、それが連鎖的に続いていく・・・
 「連鎖豪爆音!!」                  (レンサゴウバクオン)
 リリサの台から発せられた音が、兵士と鎧に共鳴していき、
 その動きを止めていく・・・       キュイン!!キュイン!キュイン・・・
 「アドプリズムスター!!」
 降ってきた五つの小さな星が部屋中を飛び回り
 兵士たちを打ち倒していく・・・          ピコピコピコピコピコ・・・
 「エレクトリックショックウェーブ!」
 一人の兵士に落雷が落ち、その兵士を介して
 電気が広がり感電して動きを止めていく・・・  ガシュ!バリバリバリバリ・・・
 そうして、兵士たちが倒れていき、俺たちは先へと進む・・・
 階段を上り、大きな扉、この奥が玉座の間・・・
 「どういうつもりだ、アルフィエラス!!」
 「例え貴公といえど、返答次第では容赦しない!!」
 と、扉の左右にいる兜に登坂の付いた重厚な黒鎧に金縁ブラックカイトシールドに手元まで円錐棘が来たブラックランスを備えた重装歩兵が止めてくる
 「知り合いってこいつら?」
 「違う、左任せたぞ」
 「行けるかな?」
 アルフィエラスが右側を狙いつつ一気に近づき
 「至近距離砲」                 (ゼロキョリパワーショット)
 たった一発撃っただけで吹き飛ばし                  ドゴン!
 「握留氷槌盾!」                       バシィイン!!
 俺は握った手と氷の盾で吹き飛ばしたのだった
 「開けるぞ!」
 アルフィエラスさんが扉を蹴破る!!
 
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