バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

マルチプルブレイドターンインフィニティ オブ トラジリィー/16

マルチプルブレイドターンインフィニティ オブ トラジリィー 16
 
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 「あれが裏中央平原・・・」 
 とはいう物の、思い切りジャングルみたく木々が生えているが・・・
 「あの奥に裏中央平原があるんだ」
 「へぇ・・・そうなんだ・・・」
 ジンガさんにそう返しつつ、ジャングルから少し離れた木の桟橋に船が付き、俺達は降りる・・・
 「それじゃ、こっからは通常運転に戻るんで、一日一回しか船来ないんでそのつもりで」
 「ありがとー」
 そして、右手を振って去っていく船を見送る・・・
 さて、行くか・・・                 BGM:ワールドマップ1
 俺達はジャングルに入っていく・・・          SE:森抜ける茂みの音
 緑や幹枝の色が濃い、それに刺々しかったり皮が滑らかだったり逆に厳つかったり見たことも無い木々だ・・・
 「そういや、知ってるか?」
 道をある程度知っているのか、先行くジンガさんが話しかけてきた
 「なに?」
 「この辺りには他には生息していない植物が多いという・・・」
 「へー」
 「気候がこの辺りだけ違うからだそうだが・・・その影響か、動物たちも独自の進化を遂げているそうだ」
 「それは中央平原にも通じる」
 今度はアルフィエラスさんが背後から、思わず顔を右に向け、その変わらぬ顔を見る
 「そうなの?」
 「数素が特別な動きをしているとかどうとかだったかな?確かに、これを見ればそう思うのも無理はないな・・・」
 アルフィエラスさんがそう言って先を凝視する、俺もつられて先を見たとたん、その意味が分かった、
 そこには、中央平原と同じく、草原が広がっていたのだ、
 「誰も手を入れてないんだよね?中央平原と違って?」
 「そうだ、ここでは戦争も起こっていないどころか人の手すら全くと言っていいほど入っていない」
 「船でしか来れないからなぁ・・・大陸にいると、全部陸路で済むのがいかに楽か思い知らされる・・・」
 「そういうもんなのか・・・」
 そっか、ジンガさんは島育ちだっけ・・・
 等と思いつつも先へと進む、そして、円錐の建物が見えてきた・・・
 「見えてきたよ兄ちゃん・・・」
 「私達を待ち構えていたみたいだね・・・」
 メイダ!                            BGM:不穏
 その先には磨き抜かれた鏡のような青みがかった一つの金属で構成された円錐の建物がある・・・
 言ってくれたマユーカとリリサよりも前に出てメイダと対峙、
 その顔は緊張でかこわばっている・・・
 「この先に行くつもりなの?」
 「そんなつもりじゃないよ、ただ、どうしてあんなことをしたのか知りたいだけだ」
 「言えないって言ったら・・・」
 「その先にヒントがあるんだろ?」
 「・・・なら、力づくで・・・」
 メイダが星型数素武具に手を伸ばすと、俺は
 盾から剣を抜き放ち構える・・・               SE:剣抜き長め
 「私も!お姉ちゃんから真意を聞きたい!」
 「僕もお兄ちゃんに同意する!」
 「若い奴らが血気にはやって・・・」
 「私らは後ろから援護と行こうか・・・」        SE:武器構え集団順次
 俺は横目から後ろを見てリリサ、マユーカ、ジンガさん、アルフィリアさんが武器を構えるのを確認し、改めてメイダの方を見据える
 「メイダ、怖いなら逃げてもいいよ?五対一はきついでしょ?」
 「こ・・・怖くなんて無いわ!!」
 じゃあなんで唇が震えて目の焦点が合ってないのだろう、まるでしまったと今更ながらに思ったの見て取れる・・・
 「それじゃ、行くぞ!」              BGM:トラブルバトル!!
 「スターボム!」
 放り込まれた星型の爆弾、その爆圧を受け体に衝撃が走るものの、今の俺にそんなものは効かない!
 そのまま突進し、
 「うわわわ・・・」
 星に乗って上に飛ぶ!
 「空裂牙走閃!」      ビュォオオオオ!!ザシュザシュザシュザシュザシュ
 「しまっ・・・」
 竜巻に巻き込まれ降ってきて、俺は剣を突きつける、メイダは不安定にくずおれ、俺を見上げ涙目だ、
 「さぁ、どうすればこの世界が元に戻るのか話してもらおうか、それとも、この先に連れていくのが先か?」
 「うぅうう・・・しょうがないわね・・・」         BGM:未知の遺跡
 メイダが立ち上がり、遺跡に向かって行く、
 遺跡はそのほんの一部が                  SE:自動ドア開く
 半カプセル状の左右への開き戸のように開き、
 俺達はメイダに付き、内部に入る、
 遺跡の材質と同じもの構成された鍾乳石の洞窟のような中央の広場以外は斜めの端に上下から氷柱の生えるようなエントランスから半カプセル状の穴の開いた出入口より先に進み、
 先にあった目の前のまっすぐな道と先の階段と左右に優美そうな手すりと階段先の大小たくさんの金属製のつららが合わさり上をまっすぐに磨きぬいた浮かぶ広場以外は底の抜けた天井が半球状の部屋の階段を上ると、
 そこにあったのは、黒と紫が渦巻く鏡のようなもの・・・?
 「何だよこれ・・・?」
 俺達はメイダについて鏡の前に立ち        カチッ、カチッ、カチッ・・・
 何だ!?左手の大時計が、急速に動いてる・・・
 すると、先頭のメイダが右手を上げ
 「私の世界へ!」                SE:サイダーフェードアウト
 そう言い放った途端、全てが真っ白に染まっていく・・・
 
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