バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

マグナムサッカー/2

マグナムサッカー 2
 
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 2
 
 「ゴォオオオオル!ゴォル!ゴォル!ゴォオオオオル!」
 実況の熱い声が響き渡る、
 「本当にやりやがった」
 「期待以下の新人だな、俺ならもう少し早くやってる」
 「言ってろ」
 ゴールを見る右側とこちらを見る後ろのチームメイト二人に茶化されるのを思わず言い返す
 「くっちゃべってないで持ち場に付けぇ!!」
 サーイエッサー!!
 左手側の控えからの監督の声に俺達は思い切り返事をし再び散る、
 まったく、どうしてこんなサッカーなんてすることになったのやら・・・
 確か、そうだ、辺境だが国境沿いでもない荒野の部隊に配属されて、訓練の日々、
 唐突に指揮官、偉そうに濃緑の制服を着てレッドベレーを付けた壮年の指揮官に呼び出されてくじ引きで俺に決まったから行ってこいだと?
 まったく、ふざけやがって・・・
 「嫌なら辞退していいんだぜ?お前がいなくなれば他の基地から推薦が出来るかもしれない」
 右手側の黒い方、ランチャが少し皮肉気味に言う
 「だな、各基地からとりあえず一人ずつなんてメンバーの選出基準がふざけてるんだ」
 後ろの白い方、バレルも続けた
 「もっとも、俺達に任せておけばどうにでもなるぜ、なぁ相棒」
 ランチャがバレルに目線を向け
 「おうよ!!」
 言いながらバレルもランチャに目線を向け自信ありげに返す
 「だったら、俺は自由にさせてもらうぜ」
 ゴールに向かっていたボールに対してアサルトライフルで撃って前の方に弾き返す、
 銃の狙いが良ければこれぐらいの芸当は出来る!
 ピイイイィィー!!
 笛の音・・・?
 前半終了か・・・
 
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