バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ウルフォス/14

ウルフォス 14
 
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 「え!?妙な物質が発見された!?」
 「ええ、先ほどあの蛇と巻貝の宇宙外来種から」
 基地内の研究室で、白衣の男はそう言った
 「い・・・今頃・・・ですか?」
 「無茶言わないでください、あそこまで巨大なうえ、貴重な宇宙外来種の遺体、今まで我々宇宙外来種調査部は、慎重に調査していたんですよ!」
 基地内の研究室で、白衣の男はそう言い切った・・・
 「あ・・・そ、そうですよね・・・」
 「後で報告上げておきますので」
 「あ、ありがとうございます!!」
 俺はそう返し、頭を下げた・・・
 ・・・
 「おじさん!」
 「おお!伴人、最近はどうだ?新しい職場は・・・」
 「うん、頑張ってるよ!」
 今日はここ、蜜蜂農家のおじさんのところで手伝いだ、
 日差しが照り付ける中、古い家屋に右手にはたくさんの蜂の巣箱が並ぶ
 とはいっても、作業は簡単な荷物運びだけど・・・
 「それじゃあ・・・まず蜂の巣箱を運ぶのを手伝ってくれ」
 「わかった!」
 そうして、家の入り口前のトラックから、空の蜂の巣箱を運んでいく・・・
 「いやぁすまんな・・・そろそろ変え時だと思ってたんだが」
 「いえ、いいですよ、それよりもずいぶん多いですね・・・」
 「最近、蜂の喧嘩が多くてな・・・そのせいか、巣箱もボロボロなのが多くて、いっそのこと、一気に変えようってことになってな・・・」
 二人してからの蜂の巣箱を運んで、巣箱がたくさん置かれた中で、一つの蜂の巣箱を置き・・・、と、足元に転がっていた蜜蜂の死骸が気になった、思わず拾うが、妙な青い斑点がある・・・?
 そこにおじさんが巣箱を置いてこっちの方にやってくる・・・
 「どうした?なんかあったか?」
 俺は思わず手に持った蜂を見せる
 「おじさん、これは・・・」
 「ああ、最近、こういう蜂が多くてなぁ・・・喧嘩だけじゃなくて病気かもな・・・今度、学者先生に相談してみようかと考えてもいるんだが・・・」
 と、そこでおじさんの横を、黄色と茶色の蜂が横切る!
 なぜか妙に針と体躯が大きい気がする・・・
 俺は思わず目で追いかけた
 「あんな蜂、居ましたっけ?」
 「え?」
 おじさんが俺の声に応え、振り返って俺の方を見て、俺の目線の先にいる蜂にまで目を追わせる、その間にも蜂は家の裏手の森に消えていった・・・
 「ああ、喧嘩の原因はあの蜂だよ、そういえば、スズメバチかと思ってたが、よく見ると違う蜂だな、何だあいつは・・・?」
 「嫌な予感がする・・・」
 俺は急いでおじさんの方を見て問いかける!
 「おじさん、この蜂の遺骸、もらってもいい?」
 おじさんも俺の方に見返し、
 「いいが、どうする気だ?」
 「検査に回します!」
 「ああ、そりゃいいや、しっかりやってくれ」
 ・・・
 「学狼が回収してきた蜜蜂より、未知の病気が存在していることが発覚した、丹頂池」
 あれから、しばらくして、ミーティングルームに宇宙外来種駆除隊全員が集まっていた・・・
 「はい、」丹頂池さんが白いタブレットを操作してその目線をモニターに送り、僕らも散られてモニターを見ると、そこに俺が採取した蜂が細かいワイヤーフレームで描写され、ところどころが赤と黄色で妙滅し、そこに関連付けられるようにして様々な文字が浮かぶ・・・「検査の結果、地球上のものとは明らかに異なる病気でした、おそらく、宇宙から持ち込まれ、地球の蜂に感染したものと思われます、ですが・・・」
 「ですが・・・」俺は疑問符に丹頂池さんの方を見る「なんですか?」
 丹頂池さんも質問に答えるためにか俺の方を見返す
 「蜂より人間に感染するように変異する可能性もあります、今すぐに、感染源を絶つようにと、学狼くん、あなたのおじさんや、周辺の蜜蜂農家にも補助金が出るそうよ・・・」
 なるほど・・・感染源を絶つ・・・補助金・・・か・・・
 「わかりました、僕からもできる限り説得を試みます、でも、その前に、調査しなければ・・・」
 「学狼が見つけたっていう謎の蜂のことか・・・」
 「確かに感染源がほかにあるとすれば、補助金も、周辺の農家の協力も意味が無い」
 「今すぐに調査に出動だ!!」
 そうして、俺たちはおじさんの蜂農園までセスハリアーで移動する
 おじさんは俺たちを出迎えてくれ、俺の話を真摯に聴いてくれた・・・
 「すいません、おじさん」
 「何、いいってことよ、」しかし、納得したような言葉にも、その瞳は悲しんでいるように輝いていた・・・「だが、説得は少し厄介だぞ、わしは条件さえよければいいがな・・・」
 「わかっています、正式な通知が来ると思いますので・・・」
 「それを見て判断するしかないか・・・」
 「学狼!早く行くぞ!!」
 家の裏手の森の方からの声にそちらを見て急いで返す
 「すみません隊長!」
 「仕事、頑張れよ!」
 俺はせっかくのおじさんの言葉に、出来る限り礼を尽くすように応える
 「はい!」
 「時間があれば、兄貴を呼んでやったんだがな・・・」
 「あはは・・・父さんにも都合があるでしょうし、無理に呼ぶ必要はないですよ、それじゃ、行きますね!!」
 「ああ、きっちりやれよ!」
 「はい!」
 そうして、俺たちは森の中に入っていく・・・
 「で、お前はなんで虫とり網なんか持ってるんだ?」
 「必要だからですよ、おじさんに借りてきました!」
 「一体何に使うんだ?」
 「あ、居ましたよ、あの蜂です!それっ!」
  不意に飛ぶんできた蜂を虫とり網を振るい捕まえる
 「それをどうするんだ?」
 鷲ヶ埼さんの言葉を聞きつつ俺は基地より持参したものを引っ付ける
 「軽量の発信機を付けて・・・それ!」
 蜂を解放する
 「なるほど」
 「あ、飛んでった!」
 「発信機の後を追いましょう!」
 そして追っていった先、そこで僕たちは、森の中にたたずむ、巨大な球体を発見する、
 一見すると編んだわらのような質感で、森の中で光を受けている・・・
 「これは・・・」
 幾多の蜂が出入りしている・・・
 「蜂の巣・・・」
 「ここまで巨大な巣を形成する蜂など地球上では存在しない・・・」
 「やはり、宇宙外来種か・・・!よし、捕らえて調査だ!」
 個体を捕らえ、基地の戻った後、その蜂に合わせた殺虫剤を作り上げ、空と地上に分かれて待機する
 上空に僕と鷲ヶ埼さんが、
 地上に隊長、豹賀さん、丹頂池さんが、
 僕たちが一気に上空から殺虫剤をばらまき、残った分を隊長達がどうにかするという作戦で、
 隊長達は取り囲むように三方に待機している、
 「それでは、巻きます!!」
 白い粉をばらまいていき、
 「キシャアア!!」
 巣を破って怪獣のような巨大な蜂が!?
 それが一気に羽を叩きつけてきて、セスウィングが落ちる!!
 「ウルフォス!!」
 「ワオオオオオオ!!」
 叫びつつの先制の爪の一撃!空を飛ばれたら厄介だからだが、羽根は避けられ当たったのは腹、
 ペインハニビ、がその羽根の風圧で殺虫剤を拡散させる・・・だが、
 「ワオオオオオ!!」
 一気に吠えると動きが止まった、一気に接近して決める!
 ブゥウウウ・・・
 っつ!蜂の群れが私の体にまとわりついて・・・
 そこに殺虫剤が降りかかる!
 セスウィング!?
 「何度も何度もパワーアップの素材にされちゃ敵わないからな!」
 蜂たちが近寄れない・・・今だ!
 一気に接近してペインハニビの羽を斬り裂きつつ・・・
 「ワオオオオオ!!」
 吠えて光線を当て、ペインハニビの女王蜂を爆殺したのだった・・・
 ・・・
 「おい、学狼、蛇と巻貝の宇宙外来種から見つかったものの報告書が届いておるぞ!」
 「わかりました!」
 ミーティングルームで隊長に言われ、僕は急いで報告書に目を通す、
 そこに書かれていたのは・・・
 
 ウルフォスソフビフィギュアシリーズ第五弾!
 セスウィング登場!!
 そして、灰色カメレオン型宇宙外来種 カメメメレオ!
 空から攻撃だ!!
 クロジャンヌ星人とペインハニビ、曲者ぞろいだ!!
 肩、腰、膝、肘、鼠経部、首が可動!
 セスウィングは翼が稼働するぞ!!
 君のイメージで戦わろ!
 
 DXウルフォスソフビシリーズ
 05、セスウィング、カメメメレオ、クロジャンヌ星人、ペインハニビ!!
 
 ソフビシリーズ、続々!!
 
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