魔石物語 7
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7 魔装の破片2
とあるところに、ある鎧職人がいたそうよ、
その職人は自分の技量が上がらないことに悩んでいたの、
様々に勉強をしたり試行錯誤をする日々・・・
そんな中で思いついたことがあるの、
「そうだ、魔装の破片を集められるだけ集めてそれを鎧にすればいいのでは・・・?」
職人はありったけの破片を集め、
それらを鋳潰して新しい鎧を作り上げたのです、
狙いは的中、敵の攻撃を弾く上にとても軽く動きやすい、
理想ともいえる鎧が出来たのです、
それはとあるお城の騎士団長に献上され、その騎士団長が使うことになりました・・・
・・・とある夜、城に暗殺者が侵入し、紆余曲折の果て、騎士団長と対峙しました・・・
そして、戦いの中で騎士団長に暗殺者が攻撃魔法を放ったそうです、
次の瞬間、攻撃魔法と騎士団長の鎧が反応、
鎧が大爆発を起こしたそうです、
その勢いはすさまじく、城と城下町を壊滅させ、城下町に住んでいた職人を巻き込んでしまった、
結果、鎧も、鎧の製法も、国も無くなり、残ったのは、真偽不明のこの逸話のみになった・・・と・・・
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