バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ハーフビースト:ハーフヒューマン/17

ハーフビースト:ハーフヒューマン 17
 
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17
 
 電話で連絡を受け、向かった先にあったのは
 エントランスの裏側奥辺りにある左右に開くシンプルな金属の扉、すなわち、エレベーター、
 そこにいる人物に右手を上げて声をかける
 「お~い!」
 「よかった、合流出来たな」
 そこにいたのはカミキリムシのおっさんだ、
 この場所、左右の通路をある程度奥に行かないとたどり着けないので、どうやら見逃していたようだ、
 などと反省している間にカミキリムシのおっさんは俺に向かい
 「さて、電話では最上階と言っていたな?」
 「そう」
 「では、このエレベーターで行こうか」
 こうして俺達はエレベーターに乗り、上に上がって行く、
 しかし、このエレベーター、実に奇妙だ、床と天井に縦横斜め、さらにその間に中心から線が入っているのだ、
 これは一体・・・そういうデザインなのか・・・?
 あ、最上階に着く
 ガシャ!!
 いきなりエレベーターの中に下から鉄板が出て俺とカミキリムシのおっさんを寸断する!?
 そうか、床と天井の模様はそういうことか!!
 しかし、妙だ、カミキリムシのおっさんはボタン横の扉側、俺はエレベーターの奥側にいたのに、
 俺はエレベーターの出口に行けるのにおっさんの方は行けなさそうな鉄板の出方なのだ!!
 「カミキリムシのおっさん!!」
 「誰か来る前に先に行け!こんな鉄板、どうにかして見せる!」
 「わ・・・わかった!」
 「気を付けろ、狙いはどうやらお前のようだ」
 わざわざ同乗者を寸断するためのエレベーターかよ!!
 「どうやら、暴れ過ぎたみたいだね、悪いことはできないなぁ・・・」
 「そう思うならちゃんと話付けてこい」
 「了解」
 鉄板の向こうのおっさんに返事をしつつ、俺はエレベーターを出る!
 
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