ハーフビースト:ハーフヒューマン:ヒーローズ 7
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7
俺達は人間側に灰色で獣とわき腹に書かれた首から下全てを包む黒いスーツを着て夜の摩天楼の室内にいた、
首元には白いマフラーを付けている
「これ、漢字ですかね?かっこいいです!」
「そうなのか?」
よくわからん上に蛍光灯が付く質素で灰色で前方端のエレベーターがある所以外窓が並び中央斜め四方離れたところに真四角の柱のあり右手奥に手すり付き階段が見える室内で、
自身のスーツの獣の文字を見て口走ったアルマンの言葉に返す俺、
「そうだろう」
反対側ではマスターが両腕を組み満足そうに重く首を縦に振っていた
マスターの趣味か・・・?
「このスーツは人間に対しての半獣化を99%シャットダウンする、という実証データがある」
本当か?そのデータ、本当に信用していいんだろうな!?
「で、何すればいいんだよ?」
警察官の一人に問いただす
そう、俺達以外にも警察官がたくさんこの部屋に入る、
もっとも、部屋の中央には透明なケースになぜか大きな緑の宝石が飾られているが・・・
「貴公達には、予告状の怪盗が現れた後、捕縛の手助け、及び追跡をしてもらいたい!」
へ?怪盗・・・?
「なんで俺達がそんなことしなきゃいけないんだよ・・・」
「近年、辺りを騒がせている怪盗だ」
「半獣人らしいが?」
「そうだ」
半獣人!?
マスターの質問に思わず警察官に問い返し、続ける、
「それなら、居場所だってすぐにわかるだろ?ほんのちょっとの変装じゃ、別人になんてなりきれないぜ?俺達・・・」
警察官は口を真一文字に結んだ神妙な面持ちに、
「どうやら、怪盗は半獣人のスラムをアジトにしているらしくてな・・・」
スラム?俺達の縄張りの街の事か?
「つまり?」
「つまり・・・言わずともわかるだろう?」
なるほど、半獣人のスラム街じゃ捜査できないと・・・
「では、貴公らの活躍に期待する」
ここはビルの最上階、中央の透明なケースの中に雫型で青色の大きな宝石が赤い布地に埋まるように恭しく展示されており、その周囲をたくさんの警察官が内外に周囲を見回し見張っていた、
なるほど、あのケースの宝石が予告状にあった宝石なのか・・・
「もうすぐ予告状の時刻だ」
右前で腕時計を見る警察官の一人の言葉
おーし
思わず気合が入る
「あはははは!!」
なんだ!?女の子の声!?
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