バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ベイ四駆、円駆!!/13

ベイ四駆、円駆!! 13
 
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第13話 ポチポチ、バシューン!!
 
 くそ!マシンが壊れちまったら氷聖に勝てない!!
 ポチポチ、バシューン!!
 ・・・あれから・・・
 発表された第二世代エンクはすでに世の中に浸透していた・・・
 地方予選と大会決勝のコースに使用されることも決定し、
 あのラーメン作ってそうな奴もそのチューニングに頭を悩ませていた・・・
 こんなおもちゃ、
 ボタンを連打するとボタンの音がポチポチと鳴りスタート地点の下にある磁石付きベルコンが稼働、
 上の三台の小さな無可動エンクがバシューンと音立て磁力で弾き飛ばされ、
 ぶつかり合いながらも角度付きのコーナーがあるオーバルコースを回ってくるという
 ミニミニエンクダッシュなる玩具まで出ているのだ・・・!!
 ・・・意外と面白い・・・
 だが、俺は迷っていた、このままいけば、第一世代エンクでは・・・勝てない!!
 こんなおもちゃで遊んでいるのも、気を紛らわせるためだ、
 第二世代エンクなら勝てる、
 だが、それで勝ったことになるのか・・・?
 堂々巡りの中で俺は・・・
 決めた!!
 「しんちゃ~ん!氷聖って子から電話だけど~?」
 「は~い!」
 おかんの部屋の外からの声に応える、
 にしても、氷聖から?なんだろ・・・?
 
 氷聖に呼び出され、俺は家より電車で二駅ほど先にある、ちょっと遠い場所の模型店の前にいた、
 港際のちょっとこじんまりとして上に箱の蓋のような緑の屋根を乗せ左手側にガラス扉、反対側に模型箱乗せた金属棚並ぶ店内の見えるガラス窓が並ぶ四角い店で左手側は護岸された海、それ以外には無差別に立ったビルが並ぶビル街、
 そして、模型店の前には蛇色と卵貴地も・・・
 「一体何の用なんだろうねー」
 「お前も来たのか?」
 と二人が話しかけてくる合間に、俺は返事を・・・
 「三人とも、来たな」
 右手側に現れた氷聖が俺達の前を横切り模型店のガラス扉を開け入って行く、
 さらに、扉の途中で横から俺達を見て・・・
 「・・・来い」
 そういって俺達に模型店に入るように促す
 中には、正面カウンターにやせ型メガネの店員がいてめんどくさそうにカウンターに肘乗せ手で頭を支えながらこちらを見ず
 「いらっしゃい」
 と声をかけてきた
 「こっちだ・・・」
 カウンター正面奥の扉に向かって歩き、扉を開け入って行く
 「おい!そっちはなんだよ!?」
 俺が止める間もなく氷聖が入って行ったので俺達も仕方なく追って行く、
 店の奥、そこにあったのは広いスペース、中央に3Dプリンタを始め、周りに並んだ机には様々な器具が置かれていた・・・
 「これは・・・?」
 俺はいつの間にか感嘆の声を上げていた・・・
 「ここは、ESC認定エンク開発所だ」
 氷聖が施設に目を向けつつ言い放った、
 俺は氷聖に視線を合わせる
 「どういう意味だ?」
 氷聖は顔を横にして後続の俺達を見る
 「つまり、ここで作ったマシンは、ESCに申請されて、公式コースで走れるようになる・・・」
 それは・・・
 「こういう場所が、全国に存在するんだが、通常は有料で、かなり金をとる、だが、ここは、認められたエンク使いで無いと使えない代わり、無料だ、そうだな、店主」
 「おう!」
 うわっ!?
 いつの間にかさっきの店主が俺達の後ろで両手を組んで得意げな笑顔をしていた?!
 「ただし、使う際は毎回許可をもらうがね、俺も、金持ちってわけじゃないからな」
 「わかった!」
 俺は勇んで店主に応える
 そうして、そこで俺達は幾度も通って話し合い、俺達の第二世代エンクの基礎を固め、
 俺は、第二世代対応烈炎鋼ともいうべき機体を作り上げた、だが、足りないっ!!
 
エンクシリーズ第7弾!
飛べ!飛空竜!!
下向きのリングバンパーで相手を足場にして飛び、
さらに、先にいるエンクに対して踏みつける超攻撃的飛行型エンク!!
MGシステム対応で、超高速ダッシュも可能!!
エンクレーシングスタンダード、飛空竜
 
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