ベイ四駆、円駆!! 10
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第10話 テストレーサー
「なんだこれ?俺当てへの手紙?ESCから!?ええと・・・」
リビングで母親からポストに入っていたと受け取った手紙の封を開け、学習机や教科書やエンクのパーツで埋まった本棚のある自室で中を見る、
「店舗大会で優秀なタイムを修めた鋼新速様、
此度の新コースのテストレーサーをなさってみませんか?
親と一緒に下記にある注意、契約事項をよく読み、
親と一緒にサインを・・・」
その後、下に長々と契約事項が並び、
サインの場所、及び、断る際の返信用封筒と書類まで入ってやがった・・・
ふうん、親っておかんでいいのか?
でも、新コースのテストレーサーかぁ、面白そうだな・・・
氷聖に勝つヒントが得られるかもしれないし・・・
これはやってみるしかないな!!
俺はすぐに部屋を出て、右手のリビングに向かい
「母さん!ちょっとこれ読んでみてよ!!」
叫んだ
こうして、後日、俺は手紙にあった指定の場所と時間に行く、
電車を乗り継ぎ、遠い駅でしばらく人気のない道を歩いた先、窓が一階ごとに横に並ぶコンクリートの大きな四角い建物にガラスの自動ドアの正面入り口から入り、奥の白いカウンターで受付嬢とみられるスーツを着た髪を上にまとめた女性に手紙を見せると、左手の通路より出てきたつなぎの人に案内されつなぎの人が出てきた方から奥の方に進んでいく、
「この先です」
左右スライドの鉄製自動ドアが開き、その奥へと進む、
その先に、四角い@のようなコースがある、
だがおかしい、四角になるように赤い三角が奥に並んだマークがコースの床や壁に描かれていたり、
なぜか同様にコースの壁や床に壁や床別個にコースをなぞるように赤い線が書かれていたりする・・・これはまるで・・・
「ん?君も呼ばれたのか?」
「氷聖!?」
右手の方から聞こえた声に見ると、見知った壁に背を預ける少年が・・・
ま、俺が呼ばれてんならこいつがいてもおかしくないか・・・
もっとも、こいつ一人じゃない・・・
「あ、新速君も呼ばれたんだ?」
蛇色!?
氷聖の手前壁際でこちらも見知った緑のローブの少年が少し楽しそうにしていたり、
「なんだ、君もか、ま、僕は呼ばれて当然だけどね!」
卵貴地!?
氷聖の左の方でアイドル気取りが少し得意気に俺を見下ろしてきていたりしていた
「ふふふ・・・登場人物が揃ったようだな・・・」
誰だ!?
グルーブリングバンパー カスタマイズパーツ04
内側と外側に壁の付いたシンプルなリングバンパーで差を付けろ!
三段階にリングカバーゴムを付けることが出来るぞ!
エンクレーシングスタンダード、カスタマイズパーツ04、グルーブリングバンパー
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