忍者マウンテンサイクリングレース 13
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13
俺はアフリカの中東方面の古臭いレンガ造りの街の真昼間の道路沿い、
たくさんの人が集まる中少しみすぼらしいシャツ、ジャケット、ズボンを着て現地民、
正確にはアジア系の現地民に成りすましていた、
この国は近年の移民政策により様々な人種が入り混じっている、
おかげでこうして違和感無く紛れ込めているわけだが・・・
今回の任務は護衛・・・
相手は王族だが、そばにいて護衛というわけではなく、
民衆に紛れ暴動などが起きそうな時、秘密裏に収める、もしくは現地の警察に引き渡す・・・
それが俺の任務だ、
こんな任務、俺一人ではできないのでもう何人か任務に当たっている、
転五もいる・・・
お、来た、
勲章などが付いた明らかに式典用の軍服を着た軍人6人ほどが取り巻く黒く長いリムジンの後ろ側から国民たちで笑顔で手を振るお姫様、
金の長い髪を真っ直ぐに伸ばし白いドレスに銀に赤ルビーのティアラ、
まだ幼子ではないか、確か12歳だったか?
宝石姫と呼ばれ美しいともてはやされ
支持率の低い王族のプロパガンダに利用されているらしい、
たしか、インターネットで襲撃予告もいくつかあったとか、
だからこそ護衛の依頼が来たのだろうが・・・
そろそろ、予告の時刻・・・
と、辺りにいる人ほぼ全員が銃やらナイフやら木の棍棒を取り出し、
リムジンに殺到する!?
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