カードゲームライトノベル Ｗカードフュージョン１５話 戦獅との決着１２
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左手奥向こうにはレオリング、右手こちらにはレオン君、そしてさらにその向こう壁際にカーディン・・・
分断されたこの状況、おまけにレオリングがこっちを見てジリジリと近づいて来てる、
どうせレオン君が自身が有利な状況で素直に応じてくれるとは思えないが、とりあえず、
右手でチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返し、
「リチャージ！」
・・・僕の叫びが通路にむなしく響き渡った・・・
って、しんみりしてる場合じゃない！
ええい、一か八かだ！
レオリングとの距離を測り・・・近くに来た所いきなり、レオン君に向かって走り込む！すれ違った後ろからレオリングが方向転換して走り込んでくるけど無視！
「何っ！？」
レオン君がこちらをむいて目を見開いて驚いてるけど、こういう状況なら僕の言いたいことぐらいわかると思うが・・・
「ぐっ！」
案の定、僕の進路方向にレオン君が立ちはだかり、いきなり右手の拳を叩きつけてくる、それを右肩の方に頭を傾け回避！
そこからその右拳を僕の頭に叩きつけてくるけど、思い切り姿勢を下げ避ける！
さらに向こうのしゃがみつつの右足回し蹴り、これを縄跳びの要領で少し左手側にちょいととんでかわし
「くそっ・・・！」
少し位置角度が変わったことでレオン君が歯を食いしばり状況を察する、
そう、このままカーディンの方に走り込めば僕は逃げ出せるのである、
カーディンもレオリングも、僕達の距離が近すぎるせいで手を出しづらいようだし、
ようやく自身の進めるべき方向が変わったのだと感じたレオン君は、立ち上がりつつ右手でチャージゾーンのカードを表になっているカードを裏にし
「リチャージ！」
よしよし、いいぞ、次いで山札に右手を伸ばしてるし、
僕も立って山札に右手をかけ、
互いに山札の一番上のカードを、引くっ！
「ドロー！」
「ドロー！」
僕が引いたカードは・・・これで、どうにかなるかっ！？引いたカードをチャージゾーンに裏側で置き、
同時に、レオン君が引いたカードを左手の手札に加えつつ、左手の手札からカードを引いて２番の場所に裏側表示で置いて
次いで、こちらは左手の手札から、バトルマシンズ スケルトンキューブのカードを引いて１番の場所に裏側で置き
刹那、レオン君も自身の左手の手札から右手でカードを引いてチャージゾーンに裏側表示で置いて
「セット！」
「セット！」
同時に宣言する！
さて、ここからだ、近くでにらみ合いながら、僕は１番の、レオン君は２番に、裏側で置いたカードを右手で持ち、表に！
「オープン！」
「オープン！」
「バトルマシンズ スケルトンキューブ！！」
「盾歩騎獅子 ファランナイトレオ！！」
突如、奥側の壁から、石灰鋼の獅子が僕達に向かって襲い掛かるように降ってきた！
げぇっ！？
それは、その体のほとんどが石灰で覆われ、たてがみや尾の先が黄色い金属で出来、赤い機瞳を持つ
レオン君は素早くその壁際を向いて大きく跳躍、獅子の両前足を避ける！！
ちょっと！？
ん？足元にいつの間にやら穴開きの鉄骨で出来た立方体のような存在が、ええい、投げろってか！！
急いで左手の手札を緑の半透明の板の上に置き、両手の指を立方体の端の方の穴開きの鉄骨に穴の部分に通すようにしてそれを持って、
はぁあああああ！！
体を横に幾度も回転させ、狙いすまし、石灰鋼の獅子に向かって放り投げる！
放り投げられた立方体は一直線に石灰鋼の獅子に向かって行き、
ビヨヨ～ン！！
突如、獅子に頭を向ける角度で弾け伸びて人型となり、その頭で石灰鋼の獅子を吹っ飛ばす！
ゴッ！
石灰鋼の獅子、盾歩騎獅子 ファランナイトレオ、ランナイトが右手側壁との中間地点に着地、人型、バトルマシンズ スケルトンキューブ、キューブも僕の目の前に着地し
「グルォオオオ！」
そこでレオリングの咆哮が響き、ランナイトがレオリングの方に跳躍！
尾がまっすぐに伸びつつそれを両後ろ足で挟み込むように伸ばし、
両の肩が左右に伸びてその両前足が両後ろ足の付け根をはさみ込むように伸び、
頭が下に回りつつ、背中から棒のようなものが後ろの方から背の前方中央に回転して跳び上がり、獅子の顔が中央に配された巨大な盾のようになる！
そして、棒の部分がレオリングの右肩に磁石の様に差し引っ付き
「グルオォォォォォォオオオオ！！」
レオリングが大きく吠えつつ、
棒を伸ばして僕の方に振り回してくる！
ちょ
「双歩！」
ここにカーディンが割り込み
「キューブ、合わせろ！」
カーディンが右拳を、キューブがそれに近い手で拳を作って振り回し、ランナイトの大盾を叩き、弾き飛ばす！
が、今度はグラディの大剣を振り下ろしてきた！
うおぉお！！
どうにか、僕は左足側に跳躍して避け、キュ－ブは右足側、カーディンは僕と同様に左足側に避け切り、
僕はさらなる追撃が来る前にと、大きく後ろに跳んで距離を取る、
だが、レオリングはカーディンとキューブがいるせいなのか、はたまた僕が距離をとったせいなのか大剣を上に上げつつ後ろに跳んで引き、左手壁際にいるレオン君の方まで走って行った、
よっし、今のうちに、僕が左手に手札をとりつつ二枚のカードをチャージゾーンから前に出す、
と、レオン君の方も三枚のカードを同じようにチャージゾーンから右手で前に出してきた、
「それでいいね、それじゃ、表にするよ！」
「かまわん！」
僕とレオン君が前に出したカードを右手で表にする、
まずは、僕が表にしたカード！
バトルマシンズ カーディン カーモードにバトルマシンズ カーディン ロボモード Ｖｏｌ２！
次いで、レオン君が表にしたカード！
飛刃獅子 ザッシュトルネードレオ、それに、爪銃獅子ズ・レオグレイツに子ロアー！！フルメタルリングロアード！！、
僕の方は召喚できるカードが一枚、レオン君の方は二枚だけど・・・
「僕は爪銃獅子ズ・レオグレイツの効果で獅子ロアー！！フルメタルリングロアード！！を裏にする、それ以外は何もしない！」
どうやら、このまま進めそうだ
「行くぞ！！」
「グルォオオオ！！」
そう思った次の瞬間、カーディンとキューブがレオリングに向って駆け出し、
レオリングもそれに呼応し、走り出す！！
さぁて、それじゃあ、僕も早めに動きますか！
右手でこのターンチャージゾーンに置いたカードを含めて二枚を表に！
「僕はバトルマシンズブーストをコストにして、バトルマシンズブースト Ｖｏを発動！バトルマシンズ スケルトンキューブのパワーを１２００上げる！！」
「いきなりだと！？」
レオン君が戸惑うと驚きの入り混じった表情を見せる、そう、いきなりだ、でも、これで・・・
さぁ、どう出る？こいつを相殺しなければディナイトの効果は発動できなくなるが・・・？
その間にも、カーディンとレオリングが走り込み、レオリングがその大剣を振り下ろす！
「はぁあああ！！」
だが、これをカーディンは真正面から右の拳を力強く叩き込み、弾き返した！真正面からとはやるな！！
これにはさすがにレオリングもうろたえたのか、一歩後ろに引き、様子を見る、だが、それでもカーディンは追撃の手を緩めず走り込む！
慌ててもう一度大剣を左前足側から振るうレオリング！だが、このままでも
「ちぃい！！」
ここでレオン君が右手を大きく前に出してきた！
「僕は剣騎闘獅子 グラディナイトレオの効果を発動！バトルマシンズブースト Ｖｏの効果を相殺する！！」
「だけど、バトルマシンズブースト Ｖｏの相殺効果で、３００は上がったままだ！！」
レオリングの振るう大剣の速度が急激に上がる！
カーディンが右拳を振り上げ対抗しようとするものの、刃の方が速い！
「なっ！？」
慌てて大きく上に跳んで避けるカーディン、だが、ここぞとばかりにレオリングは大剣を大上段に構える、ここだ！
右手を前に出し、宣言！
「バトルマシンズ スケルトンキューブの効果を発動！剣騎闘獅子 グラディナイトレオのパワーを１０００下げる！！」
いきなりキューブが跳躍してそのまま鉄箱に変形、レオリングの顔下に入り込み
ビヨヨ～ン！！
弾けるように人型に変形しつつその右拳を振り上げぶち当て、レオリングの姿勢を下から上げて崩す！
「まだだ！」
今度はレオン君か！？
「ようやくこいつを発動出来る！！スケルトンキューブのパワーがグラディナイトレオのパワーを上回ったことにより、僕は獅子アタック！！パワーエネミーアタック！！の効果を発動！！」
おおっと甘い！右手でチャージゾーンのカードを一枚表に！
「僕はバトルマシンズ サポートエナジーの効果を発動！獅子アタック！！パワーエネミーアタック！！の効果を相殺する！！」
「ぐっ、やはり・・・」
レオン君が後悔の声を上げるがもう遅い！
レオリングが上がった姿勢を大剣を後ろに下げて思い切り一気に前に振り下ろすことで取り戻しながら振り切ってその勢いで大剣を右前足前のカーディンの方に振るう！！
「まだだ！！」
カーディンが思い切り右足で大剣を剣の腹から蹴り上げ振り上げさせた！！
さらに、そこに跳躍し、思い切り大剣に右の拳を叩き込み、ひびを入れる！！そこから、レオリングに乗る形で両手で大剣の動きを抑え込んでいく！！
「今だ！！スケルトンキューブ！！」
そこにキューブが一旦箱形態になった後、弾けるように人型になりながら跳躍！そこで右足を上に上げ、
グラディの大剣を貫く形で蹴りを入れた！
そして、グラディの大剣は爆発！吹っ飛び遠くにかき消える！！
ん？
だが、いきなりレオリングが右肩の大盾を上に出しながら体を右前足の方に回転！その勢いで大盾をカーディンに当て、のし飛ばす！
「うぉおお！！」
そこから続けて大盾を上に上げてカーディンを上に吹っ飛ばす！
「なっ！？」
カーディンが驚く暇に、レオリングが盾を顔の前に出しながらカーディンの方に顔から叩きぶつかる様に跳ぶ！
そのままカーディンに盾をぶつけ、カーディン吹っ飛ばす！
「まだだ！」
そこにレオン君が跳躍！右足跳び蹴りをかまし、カーディンをまたもぶっ飛ばす！！
そして、レオン君とレオリングが着地し、
「行くぞレオ、合わせろっ！！」
「グルォオオオオオ！！」
そこで、レオン君とレオリングが瞬時に、跳躍！
そのまま、レオン君は跳躍跳び蹴りを、レオリングは盾を前に出した体当たりを敢行！
交差するようにカーディンに攻撃をぶつけた！！
カーディンはそのまま墜落、倒れ伏す！思わず、カーディンに駆け寄ってしまう、
「カーディン！大丈夫！？」
「な・・・何とか・・・」
カーディンが両手を地に付け、立ち上がって行く、
ううむ、あれだけのものを喰らったんだ、ダメージ無しというわけには・・・
と、緑の画面にダメージ判定が、うう、仕方ないなぁ・・・
右手でライフカードの１番左側のカードを、取るっ！出てきたのは飛び出し、キット、ニンジャ！！
こいつを左手の手札に入れて
「さぁ、挟み撃ちだ」
「グルォオオオ！！」
左手側と右手側からレオン君とレオリングの声が、見るといつの間にか僕達を挟み込む様に左右の通路側にレオン君とレオリングがいる！さっきの攻撃の際に飛んだのか！！
思わず、僕はレオン君の方を、カーディンはレオリングの方を見て、背中合わせになる
「行けるか、双歩？」
「行けるに決まってるでしょ」
そうだ、まだ戦いは始まったばかりだ、右手でチャージゾーンの表側表示のカードを裏に返し・・・
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