バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ダブモン!ダブルカードモンスター!!07

 

ダブモン!ダブルカードモンスター!!07
 
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 「よっと!」
 不意に体が誰かに抱え持ち上げられ、爆発からかわされる
 「あらあら、ダメよ、ちゃんと仕事しないと・・・」
 「悪かったな、爆音で目が覚めたのさ」
 俺を抱えていたのは・・・カンテーラ!
 「おい、お前、大丈夫なのか?!」
 「ああ、もうすっかりな」
 と思ったが、マントの布端が少し焦げているのに気付く
 「それ、焦げてるぞ、さっきの爆発で」
 「問題無いさ、このぐらい・・・」
 カンテーラが俺を降ろし
 「それっ!」
 くるりと一回転すると、いつの間にか焦げた部分が消えていた・・・
 「そもそも、戦いの責を負うことも、このカードバトルでパートナーになったものの責任なのさ」
 「で、でもそれって・・・」
 「安心しろ、その替わり色々好き勝手やらせてもらうからな、お前はお前のやりたいこと、すべきことだけすればいい」
 「だけど・・・」
 「それ以上言い募るなら、俺から言いたいのは、勝て、それだけだ、それが責任の取り方だろ、相棒」
 あ・・・相棒・・・
 「お・・・おう!」
 「それじゃ、再開しましょうか、元の位置に戻って・・・ライフカード処理、お願いね!」
 っと、そういえば、ダメージを受けたらライフカードを取らなきゃいけないんだっけ・・・
 右手で一番右のライフカードを取って見る・・・ふむ・・・左手の手札に入れてっと・・・
 「じゃ、続けて・・・リチャージ!」
 自身の爆発で吹き飛ばされてたアルケミアが元の位置に走る中、俺の方も元の位置に戻りながら、チャージゾーンの表のカードを裏に
 「リチャージ!」
 「続けてドロー!」
 「ドロー!」
 引けたのは・・・これは・・・よし、使ってみよう!
 引いたものを1番に裏側で置き、向こうが左手の手札から引いたカードを2番に裏側で置いた、
 そこから互いに左手の手札からチャージゾーンに一枚裏で設置し、
 「セット!」
 「セット!」
 1番と2番に裏置いたカードを表に!
 「オープン!」
 「オープン!」
 今回は・・・試してみたいことがある!
 「先に言っていいぜ!」
 「じゃあお先に、私は、適当の免罪符売り パキャッデを召喚!」
 「ダブモンNo.105、適当の免罪符売り パキャッデ!!」
 上から看板背負った桃色猫が降ってきて着地、背中の看板をそこに刺し、丸まって眠り始めた、
 その猫は、派手な紫桃色の虎縞付き毛皮をまとい、つぶる前の目は淡いグリーンに見えていて、首に濃い紫のバンダナを巻いている、
 が、問題は看板の方だ、
 上に三角屋根の付いた木の看板には、太短い横書きの文章が何行も書かれた、いくつもの横長めの白い紙が付いている、あれは一体・・・?
 「さぁ、次はあなたの番よ」
 よ・・・よし・・・
 「俺はオーブカード、エレメンタルビギニングを表に、Oのコードを持つカードなのでもちろん、山札からカードを選ぶぜ!その前に・・・」
 「しょうがない、私は、パキャッデのコストに六つ場所の輝き、巻き込まれたもの、力を上げたものとシャインエレメンタルパワーを指定、さ、おやりなさい」
 俺の前に山札が浮き上がり、そのカードの面を出しながら、一枚一枚巻物のように左手から右手へと流れて行く、女神の時は一気にやってたが・・・こっちの方が判断しやすい・・・
 色々カードがあるな・・・あれ、これ、パワーが今までで一番・・・これが出せれば一気に・・・いや、ダメだ、
 こいつは召喚条件が満ちてない、もう少し我慢すれば出せたかもしれねぇが、ま、しゃーないわな、これは召喚できるなら、最後の方に回して・・・
 あ!こいつなら行ける!!
 そのカードを取ると、出した、エレメンタルビギニングのカードが山札に戻りつつシャッフルされ、元の場所に山札が戻る、
 ようし、行くぞ・・・引いたカードを女神に見せつつ1番に、置くっ!
 「俺は、水ざるの洗濯屋 ドジョドザ・オーバーを召喚!!」
 「ダブモンNo.61イィィィエェェェェックス!、水ざるの洗濯屋、ドジョドザ・オーバー!!」

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 後ろから前に一陣の川が流れ去り、そこで泥になったところから一体の胴長魚が飛び出した、
 泥色の体、いく本もの髭、挑戦的な黒い瞳、後ろヒレで直立して体を支え、頭ににU字型で、前に出る長い矢じり角のような形状の回転可動機能付き長刃付きの、鉄ざる盾を付けている
 「あら・・・これはこれは・・・でも、シャインナには勝てないわよ?」
 「やってみないとわかんねぇだろ、さ、1番戦闘だ!」
 「そうそう、わかんねぇって!」
 カンテーラがドジョドザに憑依!ドジョドザの首にカンテラ留め具付きのマントが巻かれ、
 「てやんでぇ、行ってやるぜぃ!!」
 カンテーラが走り込みながら
 「水撃ちィいい!!」
 口から一直線の水ブレスを吐く!
 「グギャォオ!!」
 対するシャインナも口からレーザーを吐き、ぶつけ合い、蒸発!
 「ならこいつだ、ざる剣」
 右前ヒレで頭の盾剣を取り外すと刃の部分が根元から九〇度回転して盾の部分と同じ角度となり、シャインナに跳ぶ、
 シャインナはレーザーをはいて
 「ざる剣斬り」
 カンテーラはその剣でレーザーを弾き、上に振り上げ繰り降ろす、
 シャインナはあわてて右手側に避け上昇、翼を大きく広げ、口にエネルギーを溜めこみ始める、一気に勝負を決めるつもりかっ!?
 「させないぜ、俺は、ダーククリアライズの効果を発動、シャインナの上がっていたパワーをリセットだ」
 「なら、私はシャインエレメンタルフローを発動して、その効果を相殺させてもらうわね」
 シャインナの光の集積は止まらない、
 ここでカンテーラがシャインナの方を見上げ、
 「次は俺の効果だ、使え」
 「わかってる、俺はドジョドザ・オーバーの効果を発動、シャインナのパワーを戻し、さらに、シャインナのパワーを500下げる!!」
 カンテーラの口に急速に水が溜まり、シャインナの光が溜まりきらないうちに集積し、
 正面から対抗できなくても、ダメージを与えれば・・・
 「おっと残念、私は、アルケミアの効果で相殺させてもらうわね」
 「水撃ち!」
 カンテーラの口から水塊が発射され、シャインナに向かう、しかし、アルケミアが放り投げたフラスコがぶつかり、水泡に帰す
 でも、これで・・・
 右手でチャージゾーンのカードを二枚表に!
 「俺はダーククリアライズ+を発動、シャインナのパワーを元に戻す!」
 「でも、元に戻しただけではパワーは逆転できないわよ?」
 「相殺は無いよな?」
 「無いけど・・・」
 「ダーククリアライズ+にはもう一つ効果がある、それは、オーバーに対してモンスター対象の効果を適応出来るようになることだ、これにより、ダーククリアライズ+のコストに指定した、炎狼の遠吠えの効果で、ドジョドザのパワーを300上げられる!!」
 「へぇ・・・」
 女神の感心するような声、それを聞きつつ俺は激を放つ!
 「行ってくれ、カンテーラ!」
 「てやんでぇ!!」
 カンテーラが跳躍し、シャインナの方に向かう、
 その間にもシャインナに闇がまとわり、それが光を打ち消していく、がそれでも、巨大な光の球を放った、
 が、ここでバーンウルフの遠吠え、それに呼応するようにカンテーラの盾剣の剣に炎が宿る
 「はぁあああ!炎剣斬!!」
 振るわれた炎の剣は、一瞬光の球と拮抗、が、
 「はっ!」
 思い切り光の球を弾き飛ばした!
 そのまま剣を再び振り上げ、シャインナに叩き付ける、
 しかし、シャインナはこれを両腕で見事に防御、ここでカンテーラが息を吸い込み、
 「水撃ち!」
 そこに至近距離からの水弾!
 シャインナが吹き飛ばされ、その間にもカンテーラが着地、最後、今度はシャインナの真上にまで跳び、
 「返えさせてもらうぜ!」
 シャインナに両足ヒレで下に叩き蹴り、上から逆さまになりながらも両足のヒレで空を蹴って一気に降下、シャインナに炎の盾剣を突き立てそのまま一気に地面に貫き突いて、
 シャインナを爆発、消滅させた!
 「でも、2番戦闘はもらったわ」
 それによってティングレイが吹っ飛ぶ中、女神が宣言!
 「私は、パキャッデの効果を発動!バーンウルフをトラッシュに送らせて、そのままスキップね!!」
 パキャッデが目を覚まし、伸びをした後、看板の根を口で咥え抜き、バーンウルフに向かって走り出す、
 「さ、どうする?バーンウルフの主対象の効果は発動出来るけど・・・」
 「マジか!じゃ、バーンウルフの主対象の効果を発動して、パキャッデの効果を相殺」
 が、その前に、パキャッデの加えた看板に、バーンウルフが殴られ、吹っ飛ばされる!
 「なにやってんだよ!相殺を・・・」
 「今それを説明しようと思ってたのに・・・いい、主対象の発動条件を満たした効果は、第一効果しか発動できないの、また、主対象のみの効果は全部の発動条件を満たした全対象の効果に対して相殺を発動できないし、逆に、主対象のみの効果に対して全対象の効果が発動した場合はちゃんと相殺出来るし、同時に発動した場合は、相殺するか、全対象の効果の方を先に発動するかを全対象の方のプレイヤーが選択できるわ、つまり、あなたは相殺できなかったって事、相殺したいなら、ちゃんと全部の発動条件が満ちているカードを選びなさい」
 へ・・・
 「じゃ、じゃあ、俺は、マルチエレメンタルパワーの効果を発動し、パキャッデの効果を相殺する!」
 バーンウルフの体に闇がまとわり、それが炎に変化、
 いきなり口から吐かれた炎が、パキャッデの看板を燃やす、
 パキャッデが目が飛び出るように驚き、あわてて看板を地に降ろして前足で叩いて消す
 焦げこげになった看板、が、そのパキャッデの背後に、バーンウルフが忍び寄り、右前足を振り上げ襲って、
 パキャッデの眼が一瞬光ったと思ったら流れるように背後に振り返りそのままバーンウルフの腹に体当たりしてバーンウルフをひるませつつその下に入り込み、下から突きあげるように跳躍、バーンウルフを上に飛ばした後、
 バーンウルフが宙にいる間に看板を口に取り、バーンウルフが体勢を立てなおす前に一気に跳躍接近、
 身体ごと大きく横回転させた看板の一撃が決まり吹っ飛んで地面に着弾!
 そこからもう一回転しつつ口で器用に看板の広がった部分を奥手前に回転させつつの看板根元槍投げが炸裂、命中して、バーンウルフが爆発、消滅する、
 とここで地面に落ちていたティングレイが復活!
 口に光を溜めて、顔を上げ光の球を上に打ち上げた!
 何を・・・?
 そう考えている間にも、ティングレイはアルケミアに憑依!
 「グギャォオオ!!」
 アルケミアの背に小さい羽を生やしながらも、左手のフラスコを思い切り振って、俺の方に投げてきた!
 そこに光の球も降ってくる!二段構えの攻撃か!?ええい、回避を
 「てぇええい!」
 そこに、一つの剣閃が二つを斬り裂き、爆発させた!
 爆風が収まったそこには、亡霊姿に戻ったカンテーラが
 「言ったろ」
 そして、右肩の方から俺の方を見て
 「戦いの責は俺が負うってな」
 そう、言い放った
 
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