バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

御前教会の真実 ダブモン!!2話09

 

御前教会の真実 ダブモン!!2話/09
 
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 「グォオオオオオオォォォォ・・・・」
 階段を下りた俺達の耳に獣の怒号のようなものが聞こえてきた・・・
 一瞬ドキッと背筋を冷やす俺達、
 しかし、それ以外には何もない、階段を下りた先も今までと同じ洞窟の通路が続くのみだ・・・
 「とりあえず、準備だけはしとけ」
 「そうする・・・」
 先行し、階段を降り切ったカンテーラに従い、降りながら色々先に進めていく
 「リチャージ!」
 「ドロー!」
 引いたカードは・・・お!今までで一番高いパワーのカードだ!!
 よし、このカードがあれば安心だな、
 1番に裏側で置いて、手札からもう一枚をチャージゾーンに裏側で、
 「セット!」
 そうやって、洞窟の奥へと進んでいき
 「グワォオオオオオオォオオ!!」
 さっきよりも大きな声が・・・
 ん?何かが大剣を前から横に上げ跳んで来た
 「よけろっ!」
 「まずいですよこれ!」
 カンテーラとウィルピーの声に俺達は慌てふためき左右に避ける
 「なんだよ!」
 「うわわわっ!」
 「きゃああ!」
 ズドン!
 俺達のいた場所に大剣が叩きつけられた、当然のごとくその剣は、大地を割るようにのめり込んでいる
 な・・・な・・・
 「さがれっ!スワロウィグとやる!!」
 「後ろは任せてください!!」
 二体の声が響く間にも、大剣を持ったそれは、剣を脇に上げ、一気に振り抜く、
 その風圧を感じながらも、あわてて引く俺達、
 「早くカードを表にしろ!」
 「お・・・オープン!」
 「グォオオオオォオオォオオオ!!」
 現れたのは、大剣持つ大熊、怒りのこもった鋭い瞳に今にも尖りそうな上の丸耳、蒸気を発する少し前に尖った先の黒丸鼻、全身を濃い茶色の逆立った毛並みが覆いつくし、少し毛薄めの毛皮が覆うその口は感情の高ぶりで鋭い犬歯ごと歯を食いしばり、四肢の先にある五つ指爪は今にも何かを引き裂きそうな鋭い輝きを放っている、
 が問題はその右手に持った物と胴にまとうもの、その胴にまとうは両肩に少し先尖りの肩当ての付いた黒光りで白縁の付いた丸みを帯びた肩当てと接続された一枚鎧、
 右手に握るは、尖った形状の、矢先をそのまま引き伸ばして柄を付けたような大きな大きな大剣だ、
 大剣持った熊なんて反則だろ、生身の人間が勝てるかよ・・・
 ってあ、大熊の足元にこっちを恨みがましく見て右前足指で指さす小熊、ガベアックが、
 あいつの親か何かか?道理で怒り狂ってるはずだ・・・
 「グググ・・・グワァアアアァアアア!!」
 大熊が怒りを抑えきれずにもう一発咆哮をぶちかます
 ぐ、すごい重圧だ、でもな、こっちだってどうにかできるんだよ、
 「来い、生命の壊し屋 グリブレイ」
 「ダブモンNo.31、生命の壊し屋 グリブレイ!!」
 俺達の前で嵐が巻き起こったと思ったら、そこを縦に斬り裂いて、頭に剣刃角を生やしたグリフォンが現れた!
 獲物を狙う目を持つ白鷲の頭、背に持つ嵐を飛び起こす裏の白い翼、鋭利な爪の黄色い前足、
 茶色い毛皮で覆われた獰猛な獅子の体の後部、
 そして、その額には知らぬ間にすべてを斬り裂き貫かんばかりの、透明に近い、中程が少し上下左右に棘の様に光を放つ星状に膨らんだ両刃の剣が生えていた、
 こいつは、今までと違い、パワーが2800もある、これでこのまま押し切る!
 「グリブレイのコストにマルチエレメンタルパワー、アクアエレメンタルパワーフロー、ウィンドエレメンタルパワーウィングを指定し、ウィンドエレメンタルパワーウィングを発動、1番を指定」
 と、画面に向こうのカードが・・・
 「ダブモンNo.47イィィィエェェェェックス!、犬殺の大熊 ガーベアン・オーバー」
 ん?このカード、召喚条件を満たしていない・・・相手のチャージゾーンには召喚条件にあるOSのカードが無い・・・
 と思ったら、続けざまにカードが出てきた、えっと、ケイブエレメンタルエマージェンシー?
 なるほど、これの効果で召喚条件のOSのカードをモンスターに変更して、
 チャージゾーンにガベアックのカードを置いて対応したわけか・・・
 グリブレイがその角を振りかざし、ガーベアンに向かって飛び、大上段から振り降ろす!
 ガーベアンが大剣で受け止めた!
 ガーベアンよりグリブレイの方がパワーは上、だが・・・
 と、向こうから二匹のプレシバットが飛んで来た!
 「おっと、グリブレイのコストで発動したウィンドエレメンタルパワーウィングは低パワーのモンスター一体を手札に戻す効果がある、当然、プレシバットを、元1番の方を手札に戻させる」
 グリブレイがその両翼を雄々しく広げ、一気に撃ち付けた!
 その風にガーベアンとプレシバットの一匹が吹き飛び、ガーベアンは何とか着地したが、プレシバットは吹き飛んで行く・・・
 が残ったもう一体のプレシバットがこっちに・・・
 「こいつは俺達に任せろ!」
 カンテーラとスワロウィグが前に出る
 「グリブレイ、お前は後ろを気にせず、思いきりやってやれ!」
 カンテーラの声援に、グリブレイが一気に前進、その頭の角をガーベアンに振り降ろす、
 これを再度剣を横にして受け止める、ガーベアン、その後もグリブレイが頭の角を斜め左上、右上と連続で振り降ろすも、ガーベアンが剣できっちりと受け止め、
 いきなりグリブレイが体を横から回転させ、後ろ足でガーベアンを弾き飛ばした、
 追い撃ちとばかりに両翼で吹き飛ばし、向こうに広がる段差下の広いっぽい場所まで飛ばし転がす、
 さらにそこに飛んで行く、
 一方のガーベアン、どこか悔しそうに両前足を地に着け、
 そこにガベアックが近づいてきた、
 一目見るガーベアン、すると、目つきが鋭く変わり、両前足を震わせながらも力強く立ち上がり、その口を大きく開け
 「グワォオオオオオオオ!!」
 大きく咆哮する、
 げっ!?画面にケイブエレメンタルパワーのカードが映ってる!?パワーが600上がって逆転される!!
 こっちに相殺の手は・・・無い!
 にもかかわらずガーベアンに鋭利な刃物がごとく向かって行くグリブレイ、
 大きく上に飛んで一気に角を叩き下ろしていく!が、きっちりと受け止めるガーベアン、
 ここでグリブレイは上から右前足の爪でガーベアンの腹辺りを狙って行く、一気に勝負をかけたか・・
 それを見るガーベアン、と、その瞳の端にガベアックが映る、
 「グワォオオオオ!」
 途端に一気に筋肉量が増してグリブレイをその大剣で吹き飛ばす!
 げっ、あれ、ガーベアンの効果かっ!?
 どうやら、ガベアックを見たことが引き金になったようだが・・・
 その弾かれた勢いでグリブレイの背が天井に叩きつけられた!
 ガーベアンが上に跳躍し、大剣を上に、空中でグリブレイを見事に串刺しにし、グリブレイを爆発、消滅させた・・・
 ところ変わってプレシバットとカンテーラ、スワロウィグ、
 プレシバットは俺の方に近づこうとするが、さすがに二体に睨まれては近づけない・・・
 「一気に行くぞ」
 スワロウィグがその辺りに生えた草で一気に巣のようなものを作り上げ、くちばしに摘まんだまま上に飛んで羽ばたきで一気に撃ちおろし、
 それを見上げたプレシバットとっさに後ろに避けようとし
 「おっと、逃がすかよ、カンテラブレイズ!」
 カンテーラがすかさずカンテラから火を放射、プレシバットの動きを止める、
 この時、グリブレイが消滅し、
 巣を当てようとタイミングよく火を止めようと弱めた瞬間、
 ここでプレシバットがいきなり大音量を発する!
 「何っ!?」
 その音でプレシバットはカンテーラをひるませつつ自身を後ろに飛ばして巣を回避した
 「追うぞ」
 カンテーラのいきなりの言葉
 「待てよ、まだ向こうには熊が・・・」
 「そうだよ、あれどうにかしないと近づけないよ」
 「私もちょっと怖いかなぁ・・・」
 「あれぐらい、俺達が気を引いてやる、やれるな、ウィルピー」
 「いいです」
 ううう・・・しょうがないな・・・
 飛んで行くカンテーラとスワロウィグとウィルピーを追って走る俺達、
 開けた場所に出て
 ズバン!
 一発の銃声音が響き渡る・・・!
 
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