バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

御前教会の真実 ダブモン!!2話05

 

御前教会の真実 ダブモン!!2話/05
 

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 「なんかあれ、村か・・・?」
 降り行く先、山の中腹あたりだろうか、村が見える、
 と言っても、なんか、現代の街並みじゃなくもっと古い、白灰色の煉瓦をカベにして、木のドアを付け、上に赤や青の煉瓦で三角屋根をかぶせ付けたような・・・
 古い上に日本じゃない、そんな家が山道沿いに一直線に並んでいるが・・・
 地味に途中に左に直角分岐する道があるのが気になる・・・
 「なぁ、あそこの村か・・・?あそこなんていう場所なんだよ?」
 「アリアの村だ」さらりと軽く流すようにカンテーラが答えると、今度は兎白が右手で日差しを避けるようにして村の方を見て
 「ううん、なんか、古臭い感じがするんだけどさ、どういう村なんだよ?」
 「さぁな、行ってみればわかるんじゃないか」
 「電柱無いから電気が通って無いっぽいんだけど何あれ、地中に電線埋めてるの?」
 「電気は通ってないんじゃないか」
 電気通ってないって・・・鼓動の質問に答えたカンテーラに思わず慟哭する・・・
 「ちょっと待て、俺達は一体どういう世界に放り込まれ」
 「ようやく来たわね!!」
 道の先から聞こえたのは同年代の女の子の声、
 見ると、そこにいたのは金髪でツインテールの女の子、
 あくまで可憐な容姿、青い瞳に白い肌は透き通るように美しく、着ている白のシャツと黒のスカートは、スカートは全体的に、シャツは胸元を縦に一直線左右に多重のフリルが付き、下には黒タイツに茶の革靴を履いており、胸元に黒い紐リボンをワンポイントで着けている、
 いや、ワンポイントは左胸の金縁黒字の意の字のバッチだろうか・・・?
 「こ・・・これは・・・」
 「そうだ・・・」
 「間違いない・・・!」
 「第一村人発見!!」
 「第一村人発見!!」
 「第一村人発見!!」
 「ちげぇ!!」
 俺達の三人の的確な指摘に大声を上げて否定する女の子、
 「ったく・・・あのね、残念ながら、私はあなた達と同じで、女神に誘われてこっち側に来たの!!」
 「え?」
 「そうなの?」
 「なんだ、残念」
 「そうよ、あんたたちが上から降りてくるのを見てここで待ち構えてたのよ、三人もいるから何かの役に使えるかと思ったら、何よ、さっきの第一声・・・」
 「だって、思いついたんだからしょうがないだろ」
 「だよな、」
 「だよね、」
 「ったく、本当にガキどもね・・・」
 「あのね、四葉ちゃん・・・」
 と、女神が俺達の間に現れていた!
 「うわっ!」
 「うだっ!」
 「わわっ!」
 思わず驚き飛び退る俺達、っていぅーか、さっき別れたばっかりなんだが・・・
 が、それでも女神はお構いなしに四葉と呼ばれた女の子の方を向き、
 「別に、ガキだから呼んでないとか無いわ・・・少なくとも悪人を呼んでるつもりはないし・・・」
 「でも、こいつらなんてきっと役に立たないわよ」
 役に立たないって・・・
 「いや、役に立つとか立たないとかで呼んでるわけでも」
 「役に立つかどうかなんて、わかんないだろうが」
 「うんうん」
 「そうだよねー」
 「なんですって!」女の子が瞬時に俺達に目線を向ける
 「あんたらなんてただのガキじゃない!役に立つわけないわ」
 「そう言うお前はどうなんだよ、役に立つのかよ」
 「ふふん、少なくとも、あんたらよりかわね!私、こう見えてもアイドルなの、」無い胸を張られ
 「アイドルぅ~?」
 顔がゆがむ
 「見たことないんだけど?名前は?」
 「蜜羽 四葉(みつば よつば)よ」
 「聞いたことあるか?」
 「無い」
 「無い」
 「ふふん、これから売れて行くのよ」
 「この容姿で売れてないって、当人に何か問題があるんじゃね?」
 「なんですって?」
 四葉の目つきがいきなり鋭くなる、だが、それに動じるつもりは無い
 「なんだよ」
 こっちもねめつけ返し、互いににらみ合い
 ガサガサ
 ん?
 俺達の前、右側の草むらから、鼠のような・・・ええっと、ダブモンかな、こいつは・・・?
 背中に大きな水車と、そこに木材で接続された臼を背負った灰色の大きな鼠・・・?
 嗅覚鋭そうな尖った黒い鼻先をこちらに向け、頭の上の内桃の耳を外側に向けて警戒し、桃色の長い尾を地に降ろし、上半身を上げ、桃色の四足の上二つを緊張からか握り、その鋭利な黒い目をこちらに向けている、
 「ああ、ネズコナミだわ・・・お腹が空いているようね・・・普段は人なんて襲わないんだけど・・・」
 女神様の嘆くような声
 「ふふふ・・・ちょうどいいわ、ウィルピー!」
 「はいです!」
 突然、四葉の向こうから光の火の玉が飛び出す!
 なぜか奇妙にも黒い目と背中にハンマーと交差鉄箸が付いている・・・
 「ウィルピーでッす!よろしくお願いします!!」
 「それじゃ、行くわよ!」
 四葉がスカートのフリルの中から長方体の物体を取り出した、
 中央に白黄色い宝玉のはまった黄色い長方形の箱状の物体・・・
 あれはまさか、俺が受け取った物と同じデッキケース!?
 「いや、俺が!」
 「いいから見てなさい!」
 四葉がネズコナミの方にデッキケースを向け、ウィルピーがネズコナミと対峙する、
 すると、四葉の前に革調の黄色い板が現れ、同時に斜め左手前に緑の電子画面も現れる
 「・・・」
 「なんだなんだ?」
 「何が始まるんだろ?」
 「いいから黙って見てなさい」
 四葉は一喝すると同時に、デッキケースを板の左手側に置くと、デッキケースからカードが離れてシャッフルしながらデッキケースがその外側に上下反転しつつ置かれてシャッフルされ山札となったカード群がデッキケースのあった場所に移動する
 「2T1S5Tルールか・・・」
 四葉が一気に山札の上五枚を取って手札にし、あれ?
 「ライフカードは?」
 女神が話し出した「そういうルールなのよ」
 「黙って見てなさい!」瞬間に四葉の一喝が飛ぶ、
 と同時に、四葉の服の色が変わって行く・・・あ、あれは・・・?
 
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