バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ウルフォス/21

ウルフォス 21
 
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 う・・・ここは・・・
 目が覚めた場所はどこかの海岸・・・
 目の前には森が広がり、人が近くに住んでいないように見える・・・
 ・・・どうすれば・・・
 そうだ!まずは基地に連絡を!!
 すると、上の方から赤熱した巨大な隕石が降ってきた!?
 今から皆に連絡してちゃ間に合わない!!
 いや・・・これなら・・・
 「ウルフォス!!」
 ・・・いつものようにウルフォスピラーを掲げるが、何の反応もない!?
 隕石が落ち、あたりに衝撃波が走り、森の木々がなぎ倒され、この俺も吹き飛ばされる・・・
 あおむけより何とか上半身を上げた時、隕石があった場所には、
 二足歩行の直立旧ティラノ型怪獣に、ダイヤカットされた岩が両肩と胴に三つ組み合わさった怪獣が存在していた、
 まさか・・・さっきはただの隕石だったから反応しなかった・・・?
 それなら、今ならば・・・
 立ち上がりウルフォスピラーを掲げる! 
 「ウルフォス!!」
 ・・・何も起きない!?
 なぜだ!!
 「お~い!学狼~!!」
 空を飛んでくるあれは、セスウィング!?
 それにこの声は鷲ヶ埼さん!?
 「済まないが回収は後になる!今はあの怪獣が先だ!!」
 ええ、被害が出ないうちに・・・
 「グギャアアアアア!!」
 が、怪獣が一声出した瞬間降っってきた隕石の雨により、
 僕とセスウィングは撤退を余儀なくされたのだった・・・
 ミーティングルームにて、画面に映し出された地球に、多数の隕石が降り注いでいる・・・
 「まさか、そんな・・・」
 「今、世界中が無差別隕石攻撃にさらされている・・・タイミングから言って、あの怪獣が現れた時からだ・・・」
 「隊長!検証結果が出ました!」
 皆と共に画面を見ていた隊長が出入り口に向かって振り返る、言葉と共にミーティングルームに入ってきたのは白衣の男
 「どうだった、宇宙外来種研究班!!」
 「やはり、あの怪獣、周囲の重力を乱す波長を出しています、その力で隕石を呼んでいるかと、しかし、それ以上に、このままいけば・・・」
 「いけば?」
 俺は恐る恐るながら相槌のように問い返した
 「下手をすれば、自転や公転が乱れ、地球環境が激変するのみならず、地球が・・・太陽に突撃してしまう可能性も・・・」
 「何だって!?」
 画面に各国の首相の姿が映る・・・
 「済まないが、今は軍たちも各都市の防衛で精いっぱいだ」
 「送ることは送るが、おそらく、たどり着く前に地球は滅亡するだろう」
 「隕石のせいで、空軍部隊も海軍部隊も送るのは難しい、何とか、君達でどうにかしてくれないだろうか?」
 「わかりました、ご支援、ありがとうございます・・・」
 そう言って隊長は頭を下げた・・・
 なぜだ・・・なぜこんな危ない怪獣なのに、ウルフォスは力を貸してくれない・・・
 今も基地の外では隕石が降り注いでいて、この基地に隕石が落ちるのも時間の問題だというのに・・・
 ・・・まさか、
 「宇宙外来種じゃない!?」
 「どうした、学狼?」
 隊長の質問に俺は隊長を見て勢い良く返していく
 「あれは、今までと違って、UFOが出したものでも、いきなり表れたものでもない、明らかに隕石から出てきたもの・・・」
 「それが・・・どうした・・・?」
 「外来種の定義は、人の手によって移動させられた生物・・・」
 「そうか・・・隕石に乗って移動しているのなら、それは自然に風や波に乗って移動したのと同じこと、外来種では・・・無い!だが・・・」
 「そうです、このままだと地球は滅んでしまう、地球外の生物と戦ってきた僕達でないと、この戦いは・・・越えられない!!」
 「よく言った学狼!」
 鷲ヶ埼さん!
 「私達で、この危機を乗り越えましょう!」
 豹賀さん!
 「私達ならきっとできるわ!!」
 丹頂池さん!
 「我々の力を、今ここに証明しなければならない!」
 隊長!!
 「全員、セスウィング、セスドリル、セスマリナーに搭乗!!」
 了解!!
 皆が愛機に乗り込み出動する!!
 降ってくる隕石を右に左にと避けながら一気に飛ぶ!
 「鷲ヶ埼!私と学狼では怪獣までたどり着けるかわからん、お前が頼りだ!」
 「了解!!」
 鷲ヶ埼が隕石を避けながら飛び、光線を当てながら隕石怪獣の右拳の一撃を見事に寸でで避け飛ぶ、
 「豹賀!」
 「了解!!」
 そこで隕石怪獣の足元から、セスドリルが出現!
 「グギャアアアア!!」
 そのまま地上に出て、ドリルを隕石怪獣に突き刺し、ドリルで攻撃を加えながらブースターで一気に隕石怪獣を海の方まで押し込んでいき
 「今です!!」
 「了解!!」
 海に待機していたセスマリナーより、対空ミサイルが飛び出し、隕石怪獣に叩き込まれる!
 「グギャアアアア!!」
 が、いきなり隕石怪獣が両手を広げ天を見上げ
 「グギャアアアア!!」
 いきなり周囲に今までよりも倍近い密度の隕石が!?
 隕石を操ってこの辺りに集中させた!?
 その隕石に、鷲ヶ埼さんのセスウィング、豹賀さんのセスドリル、丹頂池さんのセスマリナーも直撃する!!
 僕と隊長のセスウィングは無事だが、たまたま距離が離れていただけだ・・・
 「俺たちはもうだめだ!」
 「隊長!」
 「学狼!」
 行けぇええええ!!
 三人の声と共に、俺と隊長は密度の濃い隕石群の中、隕石怪獣に向かって突っ込む!!
 「学狼!後のことは考えるな!ありったけのエネルギーを光線につぎ込め!次は無いと思えっ!!」
 「了解!!」
 セスウィングで突撃、目の前に隕石が降り注ぐもかろうじて右に避け飛び、そこに降ってきた隕石も右に速度を上げ飛び避け、
 その先に立ちふさがる隕石の壁もブレーキかけつつ上に飛び避けるとそこで真上から振ってくるのが視界の上端に見えると、ブースターを付加して左に避ける、
 と、そこに隕石怪獣が跳躍してその両前足を叩きつけてきた!迎撃は・・・間に合わない!!
 ズガン!!
 「グギャアアアア!!」
 横から来た光線に隕石怪獣がひるみ落ちる!
 横から来た光線は・・・隊長のセスウィング!!
 「今だ学狼!撃てぇええええ!!」
 「はぁああああ!!」
 立ち上がろうとする隕石怪獣、上から思い切り下に機体を向けながらそのどてっぱらに、
 僕のセスウィングの光線が命中、穴をあけ、僕が横からすれ違う中で、隕石怪獣は爆発したのだった・・・
 いやったあぁあああああ!!
 皆の歓声が響き渡った!!
 
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 特典にはOPノンテロップバージョンや初公開となる初期設定資料集も入っているぞ!
 
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 みんな、よろしくな!!
 
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