ウルフォス 19
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「海岸沿いの森林に球体が出現・・・ですか?」
「そうだ、あたりの生命エネルギーを吸い取り、巨大化している、このままだと辺り一面死の世界だ!」
「わかりました!」
「それでは、皆で出動!!」
いつもの陣形で待機していたミーティングルームから発着場にてセスウィングに乗り、一気に飛ぶ!
見つけたのは、海岸沿いにある、大きな宝石のようなエネルギー球体をサッカーボール三十二面体の網目のように包む木のような物体だった、
それは、地中と左の海に少しの空洞を作り食い込んでんでいるようにすら見えた
周りの木々は枯れ果てている、この分だと水中も・・・
おまけに、その範囲は徐々に広がっている・・・
「これ以上、被害を出すわけにはいかん!攻撃!!」
了解!!
一気に戦闘機の光線が発揮され、爆発し、消滅したかに見えた・・・
しかし、みるみるうちに再生していく・・・!
「どうなってるんだ!?」
「おいおいまじかよ・・・」
「これは、作戦の再考が必要ですね・・・」
「隊長、いったん帰投したほうがいいかと思います!」
「そうだな・・・よし!いったん基地に帰投する!!」
ミーティングルームにて対峙する僕達・・・
隊長が画面を背にし、縦長の机の周りに俺達がいる
「しかし、どうなっているんだ?一瞬で再生するとは・・・」
「植物の特性で持って再生しているのではないでしょうか?」
丹頂池さんの言葉に納得する
ん・・・?植物・・・?種・・・?
「そうか!あのネズミが言っていたのはそういうことか!!」
「どういうことだ学狼?」
隊長の問いに周りに聞こえるように応える
「実は先程、ネズミの顔をした宇宙人が言っていたんです、先ほど種を植える場所が見つかったところだ、と」
「まさか、あれは!?」
豹賀さんの言葉に応え、豹賀さんの方を向き
「おそらく、その宇宙人が・・・」
「なるほど、だが、そうだとしても、まずはあれを排除しなければならない・・・」
確かに、生命力を吸われているような範囲は拡大し続けている、このままじゃ、基地の方に来るのも時間の問題だろう・・・
「それなら、丹頂池さんの言葉通りだとするならば手はあります、隊長、」言ってそちらの方を向く「セスドリルとセスマリナーは使えますか?」
隊長は少し遅い感じの動作で戸惑いを垣間見せながら俺の方を見る
「ああ、改修は終わったが・・・」
「なら、三機同時発進で・・・」
そうして、僕たちは、球状籠木の根の三方に配置に着く
「こちらセスウィング、準備OKです!」
「セスドリル、配置完了しました!レーダーで木の根全て想定範囲内に補足しています!!」
「セスマリナー、準備OKです!全ての木の根が見えています!」
「よし!セスドリル、セスマリナー、セスウィングの順に攻撃開始!!攻撃の手を緩めるな、徹底して攻撃しろ!!」
了解!
セスドリルの光線とドリルが、セスマリナーの海中からの魚雷が、そして、セスウィング三機のからの攻撃が、一気に球状籠木の根を焼き払っていく!
「よし、そのまま攻撃だ!!」
キシャアアア!!
ん?なんだ?球状籠木の根から声・・・
すると、球状籠木の根はその根を羽根と化し大きく羽ばたき空に飛ぶ!
「おい!飛ぶなんて聞いてねぇぞ!?」
「僕だって知りませんよそんなこと!がはっ!!」
突如木の根からの光に、被弾し、落ちる!!
「ウルフォス!!」
ちぃ、こいつか・・・
思ってる間に、ウッドガルマがあたりに光線をまき散らして攻撃していく・・・
それに残った機体たちは攻撃しあぐねる、ええい、やるしかない!
私はすかさずに爪を振るうがさらに上空に、くそ、これじゃ手を出せない・・・
「ワオオオオオ!!」
一気に光線で決める!!
が、向こうは耐えきり、
さらに、ウッドガルマが光線を放つのをやめる、ぐ・・・まずい!!
私の力が一気に抜けていき膝をつく、そう、ウッドガルマにはこれがあったのだ・・・
ぐ・・・このままじゃ・・・
「三機、トリニティフォーメーションだ!!ウルフォス!!私たちを使え!!」
使う・・・だと
「私達と君の力を合わせるんだ!大丈夫だ、私たちを信じろ!!」
合わせる・・・だと・・・?くくく・・・面白い!!
その手を伸ばし、無理矢理マリナーとドリルを手に取り、胸部の毛を逆三角に開いて
そこからドリルとマリナー斜め右上と斜め左上に!
両肩から両手にドリルとマリナーが展開、している間にもセスウィングを手に取って宝石の下に取り付け、宝石下から装甲に、さらに背に羽となって後ろに着く、
ウィングとドリルとマリナーの融合、これが、トリニティ!!
空を飛び、ウッドガルマを追う!
光線が効かないならこいつだ!!
突き出した左手より魚雷を立て続けに放つ!!
魚雷は的確にウッドガルマを捕らえ爆発!向こうは生命エネルギーを吸おうとするが、あいつが生命エネルギーを吸えるのは空気中に素肌をさらした生き物だけだ、
機械の中にいたり機械のエネルギーは吸えない!!
今の私は機械達からエネルギーの補助を受けているものだ、ダメージが無いとは言えないが体力がなくなるその前に仕留められる!!
そのまま、一気にドリルを回して突き刺す!
同時に、左拳でも抑え
これで・・・とどめ!
「ワォオオオオ!!」
至近距離より放たれた光線が、ウッドガルマを力を吸収しきれず燃やし尽くし、残った破片も飛んできたセスウィングが光線で順次処理していった・・・
・・・
俺は、戦い終わり、ミーティングルームに戻ってきていた・・・
「隊長!もしかして、セスウィングとセスドリルとセスマリナーに施していた改修って・・・」
隊長は画面の前で、どこか宙を見るように画面の方を見ていた
「そうだ、いずれ、あのウルフォスとかいうのとも協力するときが来るかとも思ってな・・・だが・・・」
「だが・・・?」
「いや、今はやめておこう、私たちはその時に備えるだけだ、ウルフォスもいつまでもこの星に・・・」
隊長・・・?
ウルフォォオオオス!
行け!セスウィング、セスドリル、セスマリナー!!
ウルフォスピラーに非接触タグでリード!!
飛行音、地中潜航音、魚雷音をそれぞれ発動!!さらに長押しでそれぞれ違う必殺技音も!!
さらにさ・ら・に、ピラー上部のアクションフィギュアと三体のセスマシンが合体!
ウルフォスト・リ・ニ・ティー!!
DXウルフォスピラー、セスウィング、セスドリル、セスマリナー、ウルフォスピラートリニティセットも登場!!
セス秘密基地セットもよろしく
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