バハムートの焼肉@オイレンのラノベ置き場・双札

月から金、土はときどきを目標に私が書いたラノベを置いていきます。

ウルフォス/20

ウルフォス 20
 
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 「なんだあれ・・・?」
 セスウィングの窓より見えたのは・・・・ザリガニの・・・騎士?
 全身を赤い鎧に包んでおり、
 右肩が鋏で肩アーマーを、右腕が両刃の剣のようになり、
 左肩が棘二つで肩アーマー、左腕が鋏状の盾になっていて、
 頭の上部がザリガニのとげとげの頭部が前に向くように造形され、下に鉄のマスクを付けた兜のようになっており、
 対し、両足はそれぞれ両刃の刃を先を足先とかかとのように斬って曲げたブーツのようになっていてかかとも先端もしっかりある
 さらに、そいつの上にあるのはUFO・・・?
 巨大な怪獣がいると通報があり、セスウィングで現場に急行したのだが・・・
 「地球人のみなさ~ん!!」
 「は・・・?!」
 するとUFOよりきったないだみ声が聞こえる・・・
 「すんませ~ん、こいつね、うちで手に負えなくなって・・・」
 え・・・?
 「ここに放棄しま~す!地球はどこ捨ててもいいって聞いたんでね、それじゃ、さよなら~」
 あ、ちょUFOが逃げてく!?
 「鷲ヶ埼!追ってくれ、こいつは私達で何とかする!!」
 「了解しました!!」
 隊長の指示により、鷲ヶ埼さんのセスウィングがUFOを追っていく・・・
 そして、僕と隊長のセスウィングがザリガニ騎士の方に向かっていく・・・
 「このままおとなしくしててくれるのなら、倒さなくても済むかもしれないが・・・」
 「ですね・・・」
 が、そんな予想に反し、いきなり剣でぶった斬られ、落ちていく・・・
 いきなり剣を振るんじゃ、そりゃ手に負えなくなるよな!!
 やっぱり、一筋縄じゃ行かないか!?
 「ウルフォス!!」
 構えて、対峙する・・・
 クレイフィッシュナイト・・・
 一気に右爪を振りかぶり降ろす!盾で防ぎつつ剣を振るってくる!
 後ろに慌てて下がるも剣がかすり痺れるような痛みが来る、
 が、まだ!
 盾にはこいつだ!
 思い切り右拳を握りぶん殴っていく!
 盾で防がれるも一旦引いてもう一度叩きつけると、今度は相手がたたらを踏む、
 おし、このまま・・・
 そう思った次の瞬間、左手の盾を右腕の方と同じく肩に回し、二本の棘を腕の方に回して棘を一体化、両刃の剣とした!?
 そのまま踊るように剣を振り回してくる!?
 慌てて後ろに避けるもかすり痛みが走る、だが、そっちが刃ならこっちは爪だ!!
 下より爪を的確に振るい、右爪で左の剣を、左爪で右の剣をそれぞれ弾きつつ一気に爪を大きく振り上げる、
 そこで今度は刃を両方とも肩の方に回し、肩に二本の棘を、両腕が鋏の盾と化す!?
 爪はものの見事に両盾に受け止められ防がれる、しかし、使えるものは爪だけじゃねぇ!!
 一気に頭を突き出し、弾き飛ばす!!
 これにはたまらず吹っ飛ぶクレイフィッシュナイト!
 そこに、一気に近づいて右拳を下より胴に叩き込み同時に思い切り左爪で盾を斬り付け傷を付ける、ここだ!!
 「ワオオオオオ!!」
 一気に光線を発射!!
 クレイフィッシュナイトは両盾で防ごうとするも、
 爪と拳で傷ついた盾と鎧では防ぎきれず、貫通、爆発した!!
 ・・・
 鷲ヶ埼さんがセスウィングでUFOを追っていき、光線を発射!
 「逃げるな!!降伏すれば攻撃しない!!」
 「逃げるだろうがこんな状況!!」
 それを、予備機でようやく追いついた僕と隊長機で先回り!
 三機で囲み、ようやっと、UFOは動きを止め、下に降りたのだった・・・
 地上に降りるUFO、僕たちが銃を向ける中で下の方に口を開けるように先に支え柱が付いた長方形の板のようなスロープが降りて両手を上げて出てきたのは、猿と蜥蜴の姿をした宇宙人・・・なぜか頭以外に黒い全身スーツを纏っている
 隊長が銃を突きつけながら率先して前に出て、
 「言え!どうしてあんなことをした!!」
 前にいた猿の方がばつが悪そうに目線をそらし
 「ですから、その・・・餌代とかかかっちゃって・・・」
 はぁ!?
 俺達全員の声がハモる・・・
 「そんなことだからな、ペットの野生化とか外来種が問題になるんだよ!!」
 「死ぬまで面倒見切れないなら飼うな!!」
 「いや、もうほんとすんません!!」
 「すんませんすんません!!」
 鷲ヶ埼さんと豹賀さんの言葉に頭を下げ平謝りする猿と蜥蜴・・・
 「お前たちには効きたいことは山ほどあるからな、基地まで連行する!!」
 「ええ~そんなぁ~」
 「ちくしょ~」
 「命の保証はする、人体実験もしない、訊いたことを全て答えるなら、すぐに開放もしてやる!」
 「ええっ!?本当ですかぁ!?」
 蜥蜴がそう言いつつ、二者の顔が明るくなる、が、そこに鷲ヶ埼さんが顔に力を込めた厳しい顔で近づき耳元で小声で
 「いいんですか隊長、そんな約束して・・・」
 「ここでごねられても困る」
 そうして、僕たちは基地内の一室にまで彼らを連行する、
 周りをコンクリートの壁で囲まれ、上に明かりがつき、速記用と対峙用の机と速記用一つに対峙用三つの椅子を持ち込んでいる、人程度のサイズの凶暴な宇宙外来種を捕まえておくのを想定したものである、悉く巨大だったので一度も使わなかったが・・・
 そこで隊長と二人が対峙している
 「しかし、いいんですかね、こんなことしてて、確かもうそろそろ・・・」
 「そろそろ、なんだ?」
 猿型宇宙人の声に目線を細め鋭くして返す隊長
 「いえ、もうそろそろ、あれが始まると聞いてましたんで・・・」
 あれ・・・?一体何が起こるんだ!?
 
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 海が・・・汚染されている・・・
 猿型宇宙人の言葉に俺達は分担して警邏しようという話にいたり、外に出ようとして職員より受けた報告、
 そこで基地の外に出て見たのは、大量のUFOが海に様々な宇宙外来種を投棄している事態だった・・・
 これは・・・どうすればいいんだ・・・
 とにかく、出動を・・・
 ピリリリ・・・
 スマホから着信音!?思わず通話状態にして耳に当てる
 「学狼!ミーティングルームに集まれ!!」
 連絡を受けミーティングルームに集まったところで見たのは、先ほどのUFO空の大量投棄が世界中の都市の海で行われている映像が延々と流されている場だった・・・
 「これじゃ・・・地球は終わりだ!」
 「だからこそ、ここに集まってもらったのだ!」
 続けて画面に分割されて写されたのは、テレビで見たことがある、各国の首相だ!!
 「自動翻訳、すでにオンライン」画面前でコントロールパネルを触る丹頂池さんの声
 「セスの諸君始めまして、アメリカの大統領をさせてもらっている」
 「現ロシアの首相だ」
 「中国の国家主席だ」
 それ以外にも・・・
 「みなさん、私たちに依頼とは何でしょうか?」
 「今回の事態は異常だ、地中などに逃げぬうちに、地球の全人類と技術を結集させ立ち向かわなければならない」
 「そこで、我らの技術を惜しみなく提供することにしたのだ」
 「ついては、宇宙外来種に立ち向かってきた君達をアドバイザーとして迎えることにしたのだ」
 「しかし、こんな事態・・・」
 「すでに各国の軍隊が地上及び地上に出てこようとする宇宙外来種と対峙している」
 「しかし、対応が追い付いていないのが現状だ・・・」
 「君たちに何か意見は?」
 「現実的な案を言えば、潜水艦を総動員し戦いを挑むしか・・・だが、そんなことをしては生態系が粉々になってしまう!」
 「そこまでの規模の兵器は無い!」
 「それはわが軍も、いや、全世界の戦力を合わせてもそこまでの海中海上戦力は無い」
 「せめて地上兵器、対地兵器が使えれば話は変わってくるんだが・・・」
 「隊長!!」
 入ってきたのは白衣の男・・・?
 皆の注目が集まる
 「ん?どうした、宇宙外来種研究班?」
 「短時間ではありますが、既存の粒子加速と田螺蛇の螺旋殻を組み合わせることにより、重力制御が可能です!」
 「なに!?なぜ言わなかった!!」
 「今だ仮説段階であるうえ、へたをすれば貴重なサンプルを失いかねませんから、しかし、今は地球の危機!!」
 「そうか、重力を操って地球の海の水を抜いてしまえば・・・だが、宇宙外来種と地球の生物の違いはどうつければいい?深海にはいまだ未知の生物がいっぱいいる・・・」
 「私達のデータを使うがいい!!」
 「あなたは、あの蜘蛛型ロボットの!!」
 入ってきたのは、白衣に眼鏡の男!皆の目線がそちらに移る!!
 「蜘蛛達に使っていたデータを改良、地球と地球外の生物を分け、それを一般の端末にデータをインストール、画像と音声、少量のサンプルの画像写しで判断できるようにする!!」
 「我が国もデータを提供し、改良に協力しよう、粒子加速の研究技術の人たちも使うと言い」
 「致し方ない、我が国もだ」
 「我が国も全面協力しよう!!」
 「皆さん・・・」
 僕は、周りを見る中でいつに間にか目に涙がにじんでいた・・・
 そして、一昼夜後・・・
 「諸君!これは地球を救うミッションだ!!」
 はい!!
 ミーティングルームで机を背にする隊長が前にいる入り口を背にし横一線に並ぶ俺達に叫び、俺達はそれに応える!!
 「絶対に成功させねばならない!一匹も逃すな!!多少の損害は構わん、絶対に逃すな!!」
 はい!!
 「皆の健闘を祈る!!それでは持ち場につけぃ!!」
 僕と鷲ヶ埼さんと隊長はセスウィングに、
 豹賀さんはセスドリルに、
 丹頂池さんはセスマリナーに乗り込み、それぞれ発射場で出撃の時を待ち待機・・・
 「時間だ・・・それでは健闘を祈る・・・出撃!!」
 了解!!
 丹頂池さんがセスマリナーで海中に先行、
 豹賀さんのセスドリルは地上で登ってくる宇宙外来種を迎撃、
 僕たちは空を飛ぶ
 「まだ海上に出るなよ!」
 「わかってますよ、鷲ヶ埼さん」
 「時間だ・・・」
 辺りの空気が変わる、さすがに、塩水を対象とした重力反転は僕でもどうやっているのか理解できない
 ただ、海水が魚や貝などの海生生物ごと浮かんでいき、揺らぎながら中空で大きな球を形成しているのはわかる
 その中で、目の前の球体の当番となったセスマリナーが魚雷で宇宙外来種を打ち倒しているのが見えた・・・
 「私達の役割は地上、いや、海底?の宇宙外来種の撃破だ、各種拡散し、現場の戦力と力を合わせ、全力を尽くすように!」
 了解!!
 ・・・
 あれだ!
 地上で迷彩の戦車が、ナメクジのような宇宙外来種に砲弾を浴びせている!
 センサーも宇宙外来種との判定・・・よし!
 「セスです!援護します!」
 「頼む!」
 光線を連続照射!三発が当たったところであっさり動かなくなった・・・
 本当は遺骸を回収したいところだが、今はそんな悠長なことを言っている暇は無い!
 「助かりました!」
 「では私は次に行きます!」
 「ご武運を!!」
 そこからは激闘が続いた、
 蚯蚓のような奴に戦闘機とのミサイルとの同時攻撃を浴びせたり、
 トカゲのようなのに歩兵のバズーカと同時攻撃したり、
 もちろん、エネルギーが切れれば基地に戻って補給する、
 それが三日三晩、だが、終わりは・・・来る!!
 「撃破率99.99%ラストポイントさえ押さえれば終わりだ!!」
 元は太平洋のど真ん中だったその地点に向かう!
 そこは、海底火山のある場所、いや、今はただの火山か・・・
 煮えたぎるマグマに緑の光がまぎれ・・・
 ん?緑の光・・・?
 瞬きする間にはそれは消えていた・・・
 見間違いか・・・
 「学狼!大変だ!!」
 「隊長!どうしました?」
 「残った宇宙外来種が全てラストポイントの一点に収束している!!」
 確かに、折り重なるように・・・
 すると、黒い肌持つ二足歩行の短足に長い尾を持つ口の大きな目の無い怪獣に!
 あんな能力を隠し持っていたのか!!」
 「ガァアアア!!」
 黒い闇のような光線を発射し、辺りを薙ぎ払っていく!無論僕のセスウィングも巻き込まれ
 「ウルフォス!!」
 うぉっしこの・・・混ぜ物野郎!行くぜ!!
 一気に爪で一撃、すると向こうが右手を鎌に変じて振りかぶってくる
 慌てて後ろに飛び避ける
 そこで向こうが闇を撃ってきた、
 うまく上に跳び避け、うまく両爪を同時に振り下ろし混ぜ物野郎を斬り裂く!
 すると、向こうの両肩にも顔が出てきて、そこから私に闇を撃ってくる、あえなく喰らい背から叩きつけられ
 「俺を使え!!」
 あれは・・・鷲ヶ埼のセスウィング!?
 ウルフォスウィング!
 上空に飛び、闇の光線を避けつつ
 「ワォオオオオオ!!」
 鳥型の光線で正面の顔を破顔!
 「次は私だ!!」
 地上に降りつつ、セスドリルを取り
 ウルフォスドリル!!
 「ワォオオオオ!!」
 光のドリルで右肩の顔を破顔!
 「次は私ね!」
 セスマリナーが降ってくるのを受け取り、
 ウルフォスマリナー!!
 「ワォオオオオ!!」
 光の魚雷の乱射で右肩の顔を破顔!!
 そして一気にセスウィングとセスドリルで
 ウルフォストリニティ!!
 「ワオオオオオオオオ!!」
 一気に高火力光線で撃ち抜く!!
 が、敵は石化しただけ!?どういう・・・
 と、上から海が降ってくる!?
 「もう時間切れだ!重力制御装置の動力が切れる!!みんな退避しろ!!」
 何だって!?
 そして、いつの間にか海にのまれたのだった・・・
 
 ウルフォスソフビフィギュアシリーズ第七弾!
 ついに登場!ウルフォストリニティ!!
 ウッドガルマを迎え撃て!!
 そして、こいつは強敵だ!!クレイフィッシュナイト!!
 肩、腰、膝、肘、鼠経部、首が可動!
 君のイメージで戦わろ!
 
 DXウルフォスソフビシリーズ
 07、ウルフォストリニティ、ウッドガルマ、チューマー、クレイフィッシュナイト!!
 
 ソフビシリーズ、続々!!
 
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